昨日の夜にダナンに到着し、今日はダナンを観光します。五行山(マーブルマウンテン)では3つの山を訪れ、幾つもの鍾乳洞を探検します。他にもリンウン寺やハン市場、ダナン大聖堂、ドラゴンブリッジなどのダナンの定番観光地へ行きます。バーナーヒルズはそこまで興味がある訳ではなかったので、予定に入れていません。
まずは朝食を食べにバク・マイ・アン・マーケットへ向かいます。途中でアボカドが販売していました。日本で販売されているものと形が違います。昨日飲んだアボカドミルクは、このアボカドを使っていました。
バク・マイ・アン・マーケットではまだ開店準備中のお店が多い中、営業しているところを見つけました。
同行者が注文したのは、バインベオ(Bánh bèo)です。フエで食べた小皿料理のバインベオとは異なり、小皿なしバージョンです。米粉とタピオカ粉で作った餅が器のような形をしており、ヌクチャム味です。ネムチュアのようなソーセージが付いてきます。ムーヨーと呼ばれるバナナの葉に包まれた豚肉のソーセージも一切れ入っていました。
私はバインコット(Bánh khọt)を注文しました。米粉とタピオカ粉の生地の外側は油で揚げてあり、ベトナム風たこ焼きです。ブンタウ名物です。以前ニャチャンで油で揚げていない、似たような料理を食べたことがあったのですが、それとは全くの別物で、美味しかったです。同行者のも美味しくいただきました。米粉とタピオカ粉で作ったバインは日本人好みです。
ホテルに戻り小休憩をしたら、五行山(マーブルマウンテン)に向かいました。ホテルからのバスは40分毎、バク・マイ・アン・マーケットからのバスは20分毎にあるようです。五行山はダナンで一番有名な観光地で、遅い時間に訪れると団体ツアーが押し寄せて楽しめないのは明白です。Grabタクシーを呼んで向かいました。ドライバーに「行動するのが早いね。」と言われましたが、五行山は既に営業しているため問題ありません。
チケットを購入したらエレベーターに乗ります。駐車場では大型バスは1台もなく、個人観光客がちらほら見かけるだけでした。
五行山(マーブルマウンテン)は5つの山から成り立ち、ここはメインの山であるThuy Son Mountainです。観光マップに描かれている15個のスポットを見学します。
タンチョン洞窟(Tang Chon Cave)です。鍾乳洞の天井に幾つもの穴が開いているのは、ベトナム戦争で爆弾が落ちた跡です。ダナンはベトナム戦争の激戦区と言われています。戦争跡地に興味があるなら非武装地帯(DMZ)を訪れるのがお勧めです。フエからツアーがあります。
自然光しかないので、様々な色のライトで照らされている観光地とは次元が異なります。ありのままの美しさがありました。
ヴァントン洞窟(Van Thong Cave)は先ほどの洞窟と異なり、仏像が置いてある部屋の奥には、無の空間がありました。壁には何かが刻まれていましたが、風化していました。
一番メインの鍾乳洞、フェンコン洞窟(Huyen Khong Cave)へ向かいます。観光客が1人もいない時間もあるくらい空いており、その空間にある本来の空気を楽しむことができました。阿弥陀如来像と爆弾で空いた天井の穴から降り注ぐ日光が印象的でした。
Thuy Son Mountainの山頂へ向かいました。生憎の天気でリンウン寺があるソンチャ半島は見えませんでしたが、ダナンが海に面した街であることが分かる景色がありました。
ビューポイントからの景色です。五行山の他の山が見えました。
階段を下り、駐車場まで戻ってくると、大型バスで満車でした。周辺は団体観光客でひしめき合い、驚くほどの混雑でした。混雑を避けられて観光できたのは良かったです。駐車場で別のチケットを購入し、目の前にあるアンフー洞窟(Am Phu Cave)を観光します。エレベーターに乗る前に、先にアンフー洞窟を観光する選択もありましたが、一番メインの鍾乳洞で団体客と鉢合わせしてしまう確率が高まるため、後回しにした次第です。
同じ山にある洞窟なのに、なぜ別料金なのだろうかと思っていたら、見どころ豊富で広い空間でした。見逃してしまいそうな壁にレリーフが描かれていたり、岩の隙間に仏像が置かれていたりします。地下空間には地獄と呼ばれる場所があり、同行者はエタノールの臭いがすると言っていました。私は全身麻酔で使う笑気ガスの臭いがしました。
1つ目の山であるThuy Son Mountainはこれにて終了になります。観光時間は約2時間30分程でした。混雑した時間だったら3時間は必要に思います。
次に歩いて向かったのが2つ目の山であるKim Son Mountainです。まずはThai Son Pagoda(Chùa Thái Sơn)を少しだけ覗いていきました。観光客は基本的に訪れません。
そして本命のQuan Am Caveに到着しました。鍾乳洞に溜まった水で、おでこを濡らしました。
鍾乳洞の一番広い空間では、天井から木の根っこが垂れており、とても情緒がありました。マニ車があったので、時計回りに一周しながら回しました。これらは、ここにいた少数ツアー客の見よう見まねです。
鍾乳洞があった寺院Quan Am Pagodaを観光します。とても立派なのに、大型バスは1台も停まっていません。日帰りツアーでは組み込まれない場所のようで、もったいない気がしました。
鍾乳洞は飽きないけれど、寺院は飽きてきました。3つ目の山であるHoa Son Mountainに移動したいと思います。
Huyen Vi Caveにやって来ました。洞窟は真っ暗なので電気をつけてもらいます。少し見回っていると地元のおじいさんが色々案内してくれました。
ブッタに線香をお供えしました。案内の最後に線香代を徴収されました。相場が分からなくて、2万ドンを支払ってしまいました。たぶん2000ドンとかで良い気がします。
Grabタクシーでリンウン寺で向かいました。ここは遠いソンチャ半島にあり、寺院ばかりの観光はつまらないので、行かなくても良いとも思いましたが、レディブッダが有名なので訪れました。
野生の猿が寺院内に生息しており、若干餌付けされていましたが、観光客のサングラスなどを盗んで食べ物と交換するような個体はいませんでした。
リンウン寺のルンビニガーデンにやって来ました。ブッダ生誕地をイメージした場所だと思います。
観光を終えたらGrabタクシーで街に戻ります。ここは街中からかなり離れた場所で、団体ツアーの大型バスも多く停車しています。しかし行きに乗ったタクシーを確保していなくても大丈夫です。その場で別のタクシーに乗車できました。
ハン市場でタクシーを降りました。ここで食事にします。
こちらは海鮮と豚肉のご飯です。お値段は4万ドン(240円)でした。フルーツ系やコーヒー系のドリンクを頻繁に進めてきますが、値段を見ると観光地値段でした。この後、観光地値段ではないバク・マイ・アン・マーケットで注文したいものがあったため、頼みませんでした。
久しく魚を食べていなかったので、魚のフォーを注文しました。魚は脂がなく美味しくはありませんでした。座席の隅で小さなゴキブリを見つけました。市場ならどこにでも潜んでいると思います。
ダナン大聖堂は観光客が多くいました。建物の中には入れずでした。
ドラゴンブリッジまで歩いてきました。週末の夜になると龍の口から火が噴出します。
バス停でバスを待ってみるも、なかなかやって来ません。歩いている時にバスは見かけたので運行はしているようです。タクシーでバク・マイ・アン・マーケットに行きました。
ケムボー(Kem Bơ)と呼ばれるアボカドのアイスクリームが人気のアイス屋さんに来ました。注文するのはもちろん、ドリアンアイスクリーム(kem sầu riêng)です。お値段は2万ドンと安いです。クリーム色のアイスのところはドリアンの香料ではなく、ドリアンの果実がちゃんと入ったアイスでした。ドリアン好きには大満足でした。人気のメニューより自分が食べたいものを注文するのが自分流です。
ホテルに戻りシャワーを浴び、休憩しました。2泊目ですが、チェックアウトします。ホテルの受付をしている奥さんにチェックアウトを伝えると、ホテルのタクシーを使うように営業されました。夫がタクシードライバーのようです。昨日アボカドミルクを注文したお店も妻がお店、夫がドライバーだったので、ベトナムもしくはダナンあるあるかもしれません。
Grabアプリを使って、ホテルのタクシー側が提示したタクシー代金は割高なので、こちらのGrabアプリ値段を提示しました。1万ドン未満の額を割り引いた値段で決定しました。ホテルのタクシーに乗る前に、ホテル前のバインミー屋台でバインミーを2個注文しました。同行者のは、きゅうりなどの野菜を卵と一緒に加熱してもらいました。タクシードライバーがバインミー屋のおばちゃんに、急かすような発言をすると、おばちゃんがこちらに顔で合図してました。
タクシーでバス停に到着し。スリーピングバスに乗りました。今回乗ったのは高級バスで、トイレ付の20人限定です。普通3列の座席は、2列しかありません。フルフラットで幅も長さも広々でした。乗車した感想は、最悪でした。運転がかなり荒いため、身体がずれます。そして上半身を起こすと酔いました。翌朝の6時半にニンビンに到着する予定が、乱暴でスピード出し過ぎな運転によって2時間40分も早く到着することになります。2度と乗りたくないバスになりました。
こちらは夕食のバインミーです。卵が入っているのが私にとってのマストになります。具材も多く、美味しくいただきました。
途中で夕食休憩みたいな時間があり、バスが食事処で停車していました。場所をネットで検索してみると、以前は客から見える位置に狭い檻に食用の犬が沢山詰め込まれた光景があったようで、そのような口コミが多くありました。今は、そのような檻や犬は見かけませんが、食用犬の鳴き声が響いていました。
深夜の3時50分、ニンビンのタム・コック ボートツアー乗船場に到着し、バスを降りました。今日宿泊するホテルは入れないため、長椅子に横たわって仮眠しました。こんなに早く到着するなら、もっと遅い便のバスを予約すべきでしたが、乗ってみないと分からないですね。