タンロン遺跡
タンロン遺跡とは、1009年に建国された李朝のタンロン城と阮朝期に建てられたハノイ城を合わせた遺跡群です。李朝から約800年間ベトナム王朝の都が置かれていました。
通りを挟んで東側に城跡、西側に遺跡が残っています。2010年に世界遺産になりました。
2003年に遺跡の発掘が開始され、2004年にバーディン広場付近で安南都護府が見つかりました。遣唐使として唐に渡り日本に帰れなくなって唐朝に使えた阿倍仲麻呂は、この安南都護として赴任した場所です。

基本情報

別称
Thang Long Imperial Citadel
住所
19C Hoàng Dieu, Đien Bàn, Ba Đình, Ha Noi, Vietnam
アクセス
32番のバスに乗車し「Công viên Lê nin - Tran Phú」で下車し徒歩7分
周辺に幾つもの路線の異なるバス停があるため、
グーグルマップで出発先からタンロン遺跡へのルート検索(バス利用)した方が良い。
営業時間
8:00~11:30, 14:00~17:00
休業日
月曜日は定休日
料金
入場料:13万VND
観光シーズン
3月~8月(雨季は雨による増水で入れない事もある)
観光時間
1時間
その他

城跡

端門(メインゲート)
北ゲート(通過できません。)
U字型をしているメインゲートは5つの門があり古代の城壁のスタイルで建てられました。中央の一番大きな出入口は皇帝専用でした。門の曲線はその美しさだけでなく、耐荷重構造としての役割も持っています。
北ゲートの左側にあるキズは1882年にソンホン川に停泊していたフランス軍が艦艇から放った砲弾の跡です。
メインゲートの中
地図
入場チケット売り場は南側①にあり、チケットを購入したらメインゲート②から見学できます。
一番の見所は美しさと迫力を兼ねているメインゲートの外観です。
北ゲートは⑦にあります。
卒業写真の撮影場所になっていました。
①国旗掲揚台
1月に咲くヒマワリ
国旗掲揚台は1812年に城の監視塔として建てられた塔で、完成まで8年かかっています。
11世紀から19世紀初頭まではタンロンが首都で、タンロン城に歴代皇帝が居城していました。しかし1802年から1945年までの143年間、フエに王朝が置かれ、阮朝(グエン朝)が栄えました。阮朝はベトナム最後の王朝です。
博物館
出土した土器などが展示されています。
屋根に使われる素材
ブルーサフィアでできた亀
フランス統治時代の建物西洋建築の建物が多く残っています。清仏戦争によってフランスは中国の清を撃破し、1887年にフランスはフランス領インドシナ連邦を成立させ、ベトナムはカンボジアとともに連邦に組み込まれ、フランスの植民地となりました。
敬天殿の龍の階段
龍の階段の先には敬天殿と呼ばれる皇帝のいる宮殿があったのではないかと言われています。