初めて登山をしてみたいけれど、どんな山にどんな格好で登ったら良いのか分からない。初めては誰もが通る道です。誰かに質問したいけれど、どこですればよいのか分からない。

今回は、初めての登山でも安全性が高く、かつ山頂からの景色も良い登山デビューに最適な山をランキング形式で紹介します。様々な魅力があり、登山にはまってしまうこと間違いなしの山です。

また登山デビューする人を連れていく時、どこに連れて行けば良いか悩んだ時にも、おすすめしたい山です。

燕岳

標高2,763mある燕岳(北アルプス)
花崗岩のイルカ岩は有名です。
地元の中学生が学校の行事で登ることもある燕岳は、花崗岩が侵食されてできた奇岩の宝庫です。北アルプスの中で、小学生からお年寄りまで老若男女登っている山です。三点支持と呼ばれる登山未経験者には聞いたことのない登山技術などは不要です。
燕山荘
ケーキ
槍ヶ岳と朝日
夏場はコマクサ等の人気の高山植物、360度の展望は北アルプスのシンボルである槍ヶ岳が良く見え、そして運が良ければ高山帯でしか出会えない数少ないライチョウと出会えます。高山帯の登山の魅力が沢山詰まった山です。
山頂近くにある山小屋(燕山荘)で宿泊し、そこでケーキを食べ、日の出やモルゲンロート(朝日)を見たら忘れられない思い出になると思います。

涸沢カール

標高2,309mある涸沢カール(北アルプス)
モルゲンロートを見に来る登山者は多くいます。
北アルプスの山域だけでなく、日本の山域で紅葉を観に行きたい場所、堂々の1位をとってしまうような、紅葉が綺麗なカールです。山頂ではありませんが、上高地から平坦な道3時間、登り3時間で来れてしまう初心者に優しい場所です。
夏の残雪と高山植物
アイスクリームは絶品
テント場のライトアップ
紅葉だけでなく、夏に残る雪渓と緑の木々、夏にしか咲かない高山植物の花もおすすめです。涸沢カールには山小屋が2軒あり、おでんや、アイスクリームが人気です。
上高地から登り、涸沢カールの山小屋で宿泊し、上高地へ下山します。美味しい名物を食べながらカール地形の美しさを眺め、夜は天体観測、朝はモルゲンロートを観れたら感動間違いなしです。
スキルが身に着いたら、テント泊をしたり、奥穂高岳まで登ったり、パノラマコースで上高地へ下山するなど計画の幅が広がります。

国師ヶ岳・北奥千丈岳

標高2,592mある国師ヶ岳(奥秩父)
金峰山や南アルプスなどの展望
山梨県の塩山駅から直行バスに乗って大弛峠へ行くと、そこから90分の登山で、前国師ヶ岳・国師ヶ岳(日本三百名山)・北奥千丈岳の3つの山頂へ到達できます。登山道は整備されており、木道になっています。また「夢の庭園」と呼ばれる箱庭風の展望デッキがあります。
危険性が低く、展望が広がっており、短時間で山頂まで行けるため、登山をしたことがない人におすすめです。北奥千丈岳は標高が2,601mもあり、奥秩父最高峰になっています。そんな標高の高い山に簡単に行ける山は、日本には数えるほどしかありません。日帰り可能です。
北奥千丈岳
前国師ヶ岳
苔の森
大弛峠にはテント泊も可能な山小屋(大弛小屋)があり、山小屋宿泊デビューや、テント泊デビューにも最適です。1泊2日にすれば、日本百名山の金峰山へも足を延ばせます。

塔ノ岳

標高1,491mある塔ノ岳(丹沢)
富士山や南アルプスの景色
丹沢山塊にあり、日本百名山の丹沢山が隣にあるのが塔ノ岳です。南アルプスと愛鷹連峰を両脇に、富士山が大きくすそ野まで見えます。そして手前に丹沢の山々が幾重にも連なる素晴らしい展望は、何度も見たくなる景色です。
表尾根
鍋焼きうどん
丹沢山
塔ノ岳は丹沢の中心にあり、他の山頂へ通じるハブ空港のような存在です。表尾根を通過したり、鍋割山で名物の鍋焼きうどんを食べたり、丹沢山まで足を延ばしたりルートは様々です。
シロヤシオ
生息地が丹沢のみ
ヒメノヤガラ
塔ノ岳へ登る時によく利用される表尾根や大倉尾根などには多様な植生があります。山頂や稜線からの景色だけが魅力とは限らない山です。

日向山

標高1,660mある日向山(南アルプス)
白砂ビーチから見る八ヶ岳
駐車場がある矢立石登山口から90分で山頂に到着できる日向山は、穏やかなアップダウンと危険性の少ない登山道になっています。山頂の側に広がる雁ヶ原と呼ばれる白砂ビーチは、花崗岩が侵食されてできた奇岩があります。また甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳、富士山を望めます。
富士山
トビウオ岩
千ヶ淵