カンボジアで世界遺産の遺跡を巡る旅 4日目
午前5時にホテルを出発してアンコール・ワットへ向かいます。朝陽鑑賞をするための撮影スポットになっているアンコール・ワットの聖池の前は人だかりになっていました。
今日はタプローム寺院やバンテアイ・クデイといったアンコール遺跡群の観光がメインになり、夜はカンボジアの伝統舞踊アプサラダンスを鑑賞しながらの夕食になります。
日の出の時間をなっても雲が多いため朝陽は見えません。遠くの空に高く浮かんでいる雲は朝陽の光で赤く輝いていました。昨日は綺麗な朝陽が見れたようですが、今日は残念な感じになりそうです。
観光客は朝陽を諦めたのか、タイムオーバーなのか聖池に隙間なく人だらけだったのに、隙間ができ始めてきました。ホテルへ戻る人やそのままアンコール・ワット観光へ移動する人、様々です。
そんな時、太陽が第一回廊の上から顔を出し始めました。
日の出直後の太陽でないため景色を真っ赤に染めるモルゲンロートにはなりませんでしたが、雲や雨で朝陽が見れないよりは良かったです。
バス停車場までの帰り道、道端にいた1匹の犬に目が留まりました。なんと右前足がありませんでした。地雷なのかと思いましたが、そうではないかもしれません。地雷の威力ってどれくらいなのだろうか。そもそもカンボジアにまだ地雷はあるのだろうか。
地雷について何も知らずにカンボジアにいるので、少しネットで調べてみると、現在でもカンボジアでは地雷の撤去作業が進行していました。そして今年の前半の6ヶ月間でカンボジアでは地雷で62人が死亡しています。死傷者となると更に数が増えますね。
地雷の心配をせずにカンボジア観光をしているけれど、地雷はなくなった訳ではないと知るきっかけになりました。
ホテルに戻って朝食をとります。滞在して分かったのは中国人は朝が早いという事です。朝食開始時間に行くと中国人が大挙してきますが、1時間もすればかなり空いてきます。それとも中国人のツアーは朝の出発が早いのかも。
昨日に引き続き、中型のバスに乗って観光します。最初に訪れたのはタ・ケウです。11世紀初頭に造られ始めたが、ジャヤヴァルマン5世の死によって未完成のまま放置された遺跡です。
中央祠堂への登り階段は勾配があり怪我人が出ているため注意が必要とガイドさんからの説明がありました。
中央祠堂です。観光客は少ないです。
中央祠堂の中には新しい仏像が祀られています。
次に向かったのがタ・プローム寺院です。ここでは外国人観光客を装ったスリがいるとの事です。今日の一番のメインがここになります。
タ・プローム寺院の中で現地の小さな子供が2人で歩いており、微笑ましくもありますが、人が多い観光地の敷地内とはいえ臓器売買目的の誘拐とか少し心配してしまいます。ガイドさんがこの子供達をあやしてたので、子煩悩なのは理解できました。
地雷の被害者による演奏がありました。戦争は終わっても心と体の傷はその後何十年と残り続けます。
東側入口の塔門から時計回りに回り込んで観光していきます。
タ・プローム寺院は1186年に創建され、その当時はジャヤーヴァルマン7世が母のために造った仏教寺院でしたが、後にヒンドゥー教寺院に改修されたと考えられています。ガジュマルによる浸食が激しく、それが見所になっています。
修復中のため、多くの石材が散乱しています。石材をパズルのように組んで直しますが、正しく直すために石材には番号がふられていました。
植物が寺院を浸食する場所は撮影スポットになっています。
血管のように絡まる木は人の手が加わらず時を刻み続けた古代遺跡そのものでした。
残念な事に写真撮影のために並んでいても割り込みのアジア人観光客が沢山いました。ツアーメンバーは2列になって並び、ガイドさんに順番に写真を撮ってもらったのですが、その列の中にも割り込む他の観光客も多く、温和なガイドさんが怒ってました。けれど、いつもの事らしいです。
浸食を続けるどの木も樹齢は300年以上あります。「天空の城ラピュタ」を連想させる光景です。アンジェリーナ・ジョリー主演映画「トゥームレイダー」のロケ地でもあります。
樹木だけに注目が集まってしまいやすい観光地ですが、遺跡自体のレリーフも見応えがあります。
バスに乗って次に向かったのはバンテアイ・クデイです。12世紀末に創建されたバイヨン様式で四重の周壁で囲まれた中に寺院の主要建物群が展開しています。
目の前にあるのは十字テラスの奥にある第三東塔門です。
低品質の砂岩を使って建てられたので、内庭の祠堂の屋根や回廊はほとんどが崩れ落ちています。
レリーフは残っています。
第三東塔門禅定印の仏像です。
バス移動し向かったのはプラサット・クラヴァンです。10世紀の小寺院ですが、1964年からフランス極東学院によって修復されているため、外観は真新しい見た目になっています。
5基の赤みがかった煉瓦の塔より構成されており、左からウマ、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神、ラクシュミーが祀られていました。
中央の塔の内部の様子です。真ん中には手が8本あるヴィシュヌ神、右側はガルーダに乗るヴィシュヌ神、左側は4本の腕のヴィシュヌ神が3歩で世界をまたぐ姿です。
昼食はパラダイスアンコールヴィラホテルで飲茶料理でした。クラブツーリズムの日本からの添乗員付ツアーの団体と同じ場所での昼食でした。この団体とは明日の夕食や、帰りの飛行機が同じになります。
料理は少なめでお腹が空いてしまう量でした。これなら、3日連続の中華料理でも良かったと思います。
食後はラテライトと紅い砂岩で築かれたバンテアイ・スレイ寺院を観光します。バンテアイは砦、スレイは女で、「女の砦」を意味し、967年創建です。ここは「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバターの彫像が美しい事で有名です。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画のモナ・リザとは関係ありません。
中央祠堂を取り囲むハヌマーン像は神猿です。
アンコール朝の衰退に伴い、バンテアイ・スレイ寺院は忘れ去られていたが、1914年に再発見されます。1923年にはフランス人のアンドレ・マルローがデバター像を盗み出して逮捕され、注目を集めました。
デバターだけに限らず美しいレリーフが塔門や周壁の門、中央祠堂などに見つける事ができます。
中央祠堂と南北の祠堂が3つ並んでいます。これらの祠堂には環境保存のために近づく事が出来ません。
「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバターです。彫りが深く保存状態も良いです。
バンテアイ・スレイ寺院を後にして、アンコールクッキーを販売するお土産店へ移動します。移動途中でハプニングが発生します。中型のバスがエンストした感じになり、ストップしてしまいました。ドライバーさんがその場で修理しますが、結局直らず、ギアチェンジが出来ないようです。代わりのバスを電話で呼びながら、鈍足スピードで中型バスはお土産店へ向かう事になりました。
この中型バスは旅行会社の所有でなくレンタルなため、こんな不運もあるみたいです。またバンテアイ・スレイ寺院へ向かう道は悪路だったのも故障の原因だと思います。
途中で旅行会社が所有する韓国製の大型バスに乗り換えてお土産店へ到着しました。ハプニングのせいなのか、他のJTBのツアー客と同じ時間にお土産店に到着してしまいました。お店は10人以上入ればゆったり商品を見れない小さな店で、そこに30人以上押し寄せる形になりました。
店内を1歩進むだけでも一苦労なので店の外へ避難し、お店が空いた頃にお土産を購入しました。
他のJTBのツアー客は全員女子高生か女性大学生で、現地の学校で日本語などを教えるボランティアのツアーに参加している人達でした。未成年者のツアーだからか、日本からのJTB職員も付き添っていました。
買い物の後は、隣のカフェでマンゴーアイスのおやつです。このデザートはツアー代に入ってます。甘くて冷たいものは美味です。
買い物の後は、ホテルに戻って夕食まで自由時間です。本当はトンレサップ湖のオプショナルツアーに参加する予定でしたが、バスの故障によって中止になりました。
夕食までどうしようか迷っていたところ、オールドマーケットへ行ってみようと思います。昨日行ったナイトマーケットの隣にあったのですが、行かないでしまいました。
オールドマーケットへは配車アプリGrabを使いトゥクトゥクに乗りました。料金は7800リエルです。
オールドマーケットに到着し、現金払いをします。10000リエル札で支払いしようとしましたが、ドライバーに2200リエル分のお釣りがなかったため、12000リエル払って、1ドル(4000リエル)のお釣りになりました。下車した瞬間から別のトゥクトゥクの勧誘が始まります。下車したばかりなんだけれどね。
衣類や雑貨よりも食文化に興味があるので、食材売り場をまずは見て回ります。
こちらの現地のお菓子は1つ3000リエルで、1つ買ってみました。白玉の上にはココナッツがかかっており、中にはパームシュガーの液体が入っていました。結構甘かったです。
アート・センター・ナイト・マーケットの方まで足を延ばしてみました。市場で売られている絵画はどう作成されているのか疑問だったのですが、実際に人の手で描かれているようです。
陽が沈みかけ暗くなってきたのでナイトマーケットへ行きます。
2ドルではなく1ドルのシェイク屋でマンゴーシェイクを注文しました。少し多めにシェイクを作って容器に入らなかった分は店員さんが飲むようです。何だか微笑ましいです。
帰りはナイトマーケットで大勢たむろしているトゥクトゥクを広います。ホテルまでの相場はGrabで知っているため、2ドル(8000リエル)で探します。トゥクトゥクを探しているのが分かるとドライバーが集まってきます。1人2ドルで2人載せるから4ドルだとか、3ドルだとか2.5ドルとかなかなか2ドルまで下がりませんでしたが、最終的にGrabのアプリを見せたら2ドルまでさがりました。
ホテルに戻り、夕食の集合時間になったらバスに乗り込んでレストランへ行きました。アマゾンアンコールと言う場所です。
夕食はバイキングです。今日バスが故障したために、旅行会社からドリンクが1杯無料になりました。とても良心的な会社だと思います。
開演時間になるとダンスショーが始まります。ココナッツダンスやメカラダンス、フィッシャーマンズダンス等の後、最後にカンボジアに古くから伝わる宮廷舞踊の1つアプサラダンスが披露されました。
アプサラダンスは9世紀頃に生まれ、アンコール遺跡のレリーフにも登場するクメール文化の踊りです。ポル・ポト政権時代に踊り子たちは処刑の対象になりました。その時、振り付けが記録された書物も消失しましたが、生き残った人々によってアプサラダンスは復活し、今に至ります。
ディナーショーが終わったらバスでホテルに戻り終了です。明日はロリュオス遺跡になります。
カンボジアではノムトムムーンやパームシュガーの他に、アンコールクッキーや胡椒も人気のお土産になっています。
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