スコータイ王朝が存在するよりも早い12世紀末から13世紀初頭に、クメール人によって建立された、クメール様式のヒンドゥー教寺院でした。ヒンドゥー教の神シヴァを崇めるための寺院で、三神一体を表す3基の塔堂がありました。
スコータイ王朝時代かそれ以降の15世紀に、2つの礼拝堂が追加されて、仏教寺院に改修されました。
トウモロコシのような形をした3基の塔堂はクメール様式特有の形であり、この寺院を象徴しています。中央の塔堂は15m程の高さがあり、両端の塔堂より2~3m程高いです。
スコータイ歴史公園の中心部にあり、スコータイ王朝の王室寺院だったワット・マハタートの少し南に位置しています。

基本情報

別称
Wat Si Sawai, Wat Sri Sawai, Wat Sri Savaya, วัดศรีสวาย
住所
The Central Area, Muang Kao, Sukhothai, Thailand
アクセス
スコータイ歴史公園の中心部にあります。
スコータイ歴史公園は旧市街にあり、新市街からは旧市街を行き来するソンテウで15分30バーツ。
スコータイへは国内線の飛行機またはチェンマイやピッサヌロークからバスで行ける。
営業時間
8:30~17:00
料金
城壁中部のチケットが必要:100バーツ
観光シーズン
10~2月(乾季かつ冷季)
観光時間
30分
その他
観光手段は歴史公園で自転車レンタルまたはトゥクトゥクがお勧めです。

寺院遺跡

寺院はラテライトと煉瓦で作られた、外壁と内壁に囲まれています。外壁の内側には、池や庭が残っています。スコータイ王朝時代が終わってから数百年の時が流れ、ワット・シーサワーイは、タイ国王となる前のラーマ6世によって発見されました。
礼拝堂と3基の塔堂
塔堂の背面
スコータイ王朝がクメールの勢力を倒し、追加された2つの礼拝堂のうち、1つは3基の塔堂(プラーン)の前に作られ、その壁の保存状態はとても良いです。もう1つの礼拝堂は小さく、寺院を敷地を囲む外壁の内側にありますが、塔堂を囲む内壁の外側にあります。
中央塔堂への入口
塔堂内の天井
漆喰の装飾
仏像と体のないカーラ
両端にナーガ
塔堂の上部の壁面には神話に登場する生き物を形にした漆喰に装飾が施されています。複数の頭を持つ蛇神ナーガや、怪魚のマカラなどです。