クロハシテンナンショウ

クロハシテンナンショウとは、ヒトツバテンナンショウの品種で、仏炎苞舷部の内面全部が暗紫色になる多年草です。日本固有種で関東地方と伊豆地方が分布域です。葉は基本種のヒトツバテンナンショウと同様に基本的に1個です。2個の個体もいます。付属体は細長いですが、先端は斜め前方に曲がり、かつ丸く膨らみます。

草丈は20~60cm程で、葉よりの花の位置が高くなります。花に耳たぶ状の張り出しはありません。1個の葉は7~9枚の卵形をした小葉からなっています。葉に斑が入ることがあります。

基本情報

和名:漢字
黒梁天南星
学名
Arisaema monophyllum Nakai f. atrolinguum
分類:目
オモダカ目 Alismatales
分類:科
サトイモ科 Araceae
分類:属
テンナンショウ属 Arisaema
分類:種
クロハシテンナンショウ A. monophyllum f. atrolinguum
花期
4~5月
分布
関東~伊豆
分布地
丹沢
その他

クロハシテンナンショウ

クロハシテンナンショウ
ヒトツバテンナンショウとの違いは仏炎苞舷部の色のみです。仏炎苞舷部の外面は黒くないですが、暗紫色が透けて見えます。丹沢(4月30日)

ヒトツバテンナンショウ

ヒトツバテンナンショウ
クロハシテンナンショウと異なり、東北地方~中部地方と広い分布域です。ハの字の斑紋が仏炎苞舷部の内面にあります。

中間型

クロハシテンナンショウとヒトツバテンナンショウの中間型
クロハシテンナンショウとヒトツバテンナンショウの中間型で、自然交雑種になります。仏炎苞舷部の基部と縁が暗紫色になります。