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紅葉の槍ヶ岳から南岳縦走と涸沢カールを登山 1日目
上高地から初心者ルートで槍ヶ岳を目指して登山します。そして標高3,000m以上ある天空の稜線を、大喰岳から中岳、南岳へ縦走します。そして槍ヶ岳が逆さに映った天狗池を通過し、最後は紅葉した涸沢カールを訪れます。屏風ノ耳があるパノラマコースで絶景を堪能して下山をします。
まずは新宿バスタから、夜行バスの「さわやか信州号」に乗車し、早朝に上高地へ到着しました。
まずは横尾まで起伏のない林道を歩きます。1週間前に蝶ヶ岳へ登るために上高地へ来た時は、紅葉はまだまだでしたが、今は見頃になっています。
今日の宿泊場所は槍ヶ岳山荘です。天気が毎日良いとは限らないのが山なので、できれば今日と明日の両方で山頂に立ちたいです。
また、天狗池は風があると水面に綺麗な槍ヶ岳が映りません。明日のコースで通過しますが、今日も立ち寄って行きたいのが本音です。
そうなると全部欲張った今日の標準コースタイムは約11時間25分です。累積標高差は登りが2,586m、下りが1,004mの距離21.8kmです。なので山頂と天狗池は時間と体力があったらにします。とりあえず、横尾までは歩きやすいハイキングコースなので、3時間かかるコースタイムを1時間縮めて2時間で歩きました。
横尾は各方角から登山者が集まるハブ空港みたいな場所なので、そこでは休憩せずに、槍沢ロッヂで朝食にします。あまりお腹が空いていないので、食べきれなかった朝食や昼食のおにぎりは適宜食べることにします。
上高地からこの先にあるババ平までは水場が定期的にあるため、水はペットボトル1本あれば十分です。よく分からない沢の水は飲みたくないのと、次の休憩は当分後になるため、ここで槍ヶ岳山荘まで歩くのに必要な水を確保しました。
槍見は、槍のような岩を見上げられる場所ではなく、岩の上に立つと槍ヶ岳の穂先が見える場所のようです。しかし生い茂る木々のせいか、私の身長が足りないせいか、岩の上からはよく見えませんでした。
赤沢岩小屋と呼ばれる場所です。山小屋がなかった昔、登山者はここで野営して雨風を防いでいたようです。今は国立公園の一部なので野営はできません。たぶん、赤沢岩小屋の存在を知らずに通り過ぎている登山者は多いと思います。それくらい目立たないです。
険しい岩壁の紅葉と自然が創造した滝は見事な迫力があります。
実は、夜行バスは結構前から予約していたのですが、当初の目的は涸沢カールにテント泊をして、まだ登ったことのない北穂高岳へ登頂し、あわよくば同様に未踏の前穂高岳へピストンしようと思っていました。しかし重たいテント装備は標高の低い涸沢カールまででも疲れるし、大混雑で嫌気がするだろうし、乗り気ではありませんでした。実際はテントの数が1,000張以上だったようです。
去年の今頃、涸沢カールでテント泊して奥穂高岳や涸沢岳へ登っていたので、紅葉の時期にはまだ登ったことのない槍ヶ岳へ行くことにしました。
槍ヶ岳へは、いつも初日に山頂まで行き、次の日に南岳まで縦走して槍沢ロッヂに泊まり、3日目はただ上高地へ下山するコースを歩いています。今回も同じ予定だったのですが、3日間ずっと高気圧のため、すごく天気が良いのに最終日はただ下山するだけでは、つまらない気持ちがあります。
そこで、最終日は体力があれば、午前1時に小屋を出発して蝶ヶ岳へピストンするか、午前2時にパノラマコース下山での涸沢カールへ行くか、午前3時に横尾から涸沢カールへのピストンする計画にしました。
今回の登山計画は、宿泊する山小屋は決まっているけれど、どこを歩くのかは未確定が多いです。登山届にどう書いたら良いのやらです。
紅葉した山に囲まれながら歩いていると、あっという間に天狗原分岐へ到着しました。時間も体力もあるので、天狗池へ向かいたいと思います。
実は2ヶ月前に丹沢の塔ノ岳へ大倉尾根を使って登りに行ったのですが、暑すぎと体力がなさすぎて山頂まで行けませんでした。今は体力が有り余ってます。その時は天気が悪く、山頂まで行く魅力がなかったのもあります。
天狗池へ行った後は、またここに戻ってくるので重たいリュックは登山道にデポしてます。
重たい荷物がなくなると、身体に羽が生えたような気分です。言い換えると、戻ってきてリュックを再度背負う時、その重たさに驚愕してしまいます。山に滞在している3日間と予備を含め、4日間の衣類が入っています。実際は、パンツと靴下を毎日着替えただけでした。無駄なものを運んでますね。今までの登山で色々学んでいるはずですが、進歩しない部分も多いです。
時に、着替えが足りないくらい荷物を少なくすることもあります。いい加減ですね。
天狗池に到着しました。風が強いため、綺麗な逆さ槍は水面に映っているでしょうか。
今日のベスト水面です。実は明日の方が、風が弱くもっと素晴らしい景色でした。こうご期待です。
こちらは、サルが画面に映りこんでいます。水面にも顔が映っていましたが、どこにいるか分かるでしょうか。一番右端です。
実はサルの群れが通り過ぎていきました。写真撮影に夢中になって、地面に置いた貴重品が盗まれないように警戒モードになります。あっ!天狗原分岐に置いてきたリュックは大丈夫でしょうか。中には美味しい美味しいおにぎりが入ったままでした。私はカニではないので、柿の種と交換する気もありません。
余談になりますが、多くの登山者は、「リュック」ではなく「ザック」と言うようですが、私は今でもリュックと表現してしまいます。リュックを置いてきた場所へ戻ることにします。
槍ヶ岳を真っ赤なナナカマドの額縁に入れてみました。天狗原分岐へ戻る途中で、池へ向かって歩いてくるすれ違いの登山者に、「槍ヶ岳はこっちの方であってますか?」と質問されました。前の人についていったら、天狗池の方へ迷い込んだらしいですが、正しいルートと池が撮影スポットであることを伝えて、その場を去りました。このまま池に行かずに天狗原分岐へ引き返させたら、罪悪感しか残りません。
穂先へ登るためにヘルメットを持参しています。山小屋でレンタルすると1回500円しますが、今回の登山でヘルメットを購入した代金のもとがとれます。ド庶民なので、嬉しい知らせです。ヘルメット被る度に、もとがとれるまでの回数を数えてました。
お金を使うところは散財して、節約するところはとことん節約してます。登山はお金に羽が生えてどんどん鳥籠から飛び去ってしまいます。
チングルマと槍ヶ岳です。高山植物ではチングルマが一番好きです。ピンク色の穂も素敵ですが、鮮血のような真っ赤に紅葉した葉っぱもたまりません。
どっちの写真が良いか判断できずに、両方載せてしまいました。どんなに写真撮影がへたくそな私でも、植物と山を掛け合わせると、それなりのクオリティーがある写真が撮れてる... ?
今年は紅葉が1週間早かったのですが、秋に咲く植物の見頃も1週間早かったです。具体的に例をあげると、クロヤツシロランアキザキヤツシロランという腐生植物の開花がいつもより早かったです。紅葉の目安になりそうです。
天狗原分岐まで戻ってきました。リュック(ザック)は元気に待っていてくれました。では、寄り道を終えて槍ヶ岳山荘を目指します。
播隆窟
計画も歩くスピードも自由気ままな1人登山ですが、見知らぬ人と登山道や山小屋で話すことも、たまにあります。山荘まであと少しの時に、おばちゃんグループと少しだけ他愛もない話をして追い抜かせて頂いたのですが、顔を覚えていただいたようで、翌日は午前と午後に1回ずつすれ違い、その度に積極的に道を譲られたり等々しました。
槍ヶ岳山荘に到着しました。以前にも宿泊したことがあるのですが、それは2年ほど前でした。その時、殺生ヒュッテに宿泊していたとある登山者から、槍ヶ岳山荘ではなく殺生ヒュッテに泊まった方が良いと教えてもらったことがあります。次回訪れることがあったら、殺生ヒュッテかヒュッテ大槍に泊まろうと思います。
お部屋は蚕棚式です。かつて繁盛期は1部屋に32人寝泊りしていたであろう場所で、定員12人でした。今日は宿泊客が多いらしく130人です。最近、槍ヶ岳周辺で地震があったためか、宿は直前に予約できました。今回の行動中に地震の発生はなかったです。
ヘルメットを被り、道中食べきれなかったおにぎりを持参して穂先を目指します。登山者憧れの山なのかと疑うくらい閑散とした穂先です。2012年の写真を見ると、山荘から山頂まで長蛇の列だったのを記憶しています。30分あれば余裕で山頂まで登れるのに、その当時は4時間かかったそうな。大名行列に参加したい訳ではないので、人が少ないと気分がウキウキしてしまいます。
目の前には、アルペン踊りで有名な子槍です。
ここが個人的に一番苦手な場所だったのですが、今回はそこまで苦手意識も恐怖もありませんでした。高所恐怖症なので、安全なハシゴも身がすくんでしまいやすいのですが、今回は大丈夫でした。三点支持ができても、苦手は苦手のままだと思ってました。ジェットコースターは今も乗れません。
日本で5番目に高い槍ヶ岳の山頂に到着しました。標高は3,180mです。
360度見下ろす世界の紅葉はこんな感じなのかと、初めての景色でした。家に帰れば、紅葉はまだまだ先です。タイムスリップしたかのようです。今回は初めてのことを色々していこうと計画しており、翌朝は山頂でご来光とモルゲンロートを見たいと思います。今までは槍ヶ岳山荘からご来光を見ていました。
大天井岳
蝶ヶ岳
紅葉のパッチワークも幻想的です。他にも裏銀座縦走路に鎮座する数多くの山も見えましたが、ガスが多く、笠ヶ岳に至っては一度も見れませんでした。翌日に期待します。
穂先を下山します。登りルートと下りルートは全く別々に分かれている部分と、共有する部分があります。そして下りルートから逆走するように登ってくる人もいます。それが槍ヶ岳であり、いろんな人が宿泊するのが槍ヶ岳山荘でした。
あっという間に山小屋まで戻ってきました。昔は山小屋から穂先まで大渋滞の数珠繋ぎだったこともあるようですが、想像ができないです。
夕食は中華プレートでした。今まではずっとハンバーグだったのですが、変更になったようです。疲れて食欲がない子供でも食べやすく、エビチリがとっても美味です。春巻きや大きめのシュウマイ、ミックスビーンズが入ったポテトサラダ、冷凍食品は大人から子供まで好きですね。まさか手作りではないと思います。かけ放題のワサビふりかけで、ご飯をお代わりです。
明日は南岳まで縦走します。登山者の数が少なくて、気持ちの良い稜線になります。
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