ワット・プラシーサンペット

ワット・プラシーサンペットとは、アユタヤ王朝の1491年に建立された仏教施設で、一列に並ぶ3基の仏塔には、当時の王だったボーロマトライローカナート王とその王子2人、合計3人の遺骨が納められています。仏塔の東側には、本堂が後に建立されることになり、そこに純金に覆われた立仏像が置かれました。その仏像がプラ・シーサンペットと呼ばれていましたが、1767年に起きたビルマ軍の侵攻によって仏像や寺院が破壊されました。戦後に修復作業が行われ、現在の姿になっています。

建立される前は、アユタヤ王朝の初代の王であるラーマーティボーディー1世によって宮殿が建てられており、仏塔が建てられる前から仏教儀式の場として使われていました。仏塔は最初2つ建てられましたが、トライローカナート王の息子であるラーマーティボーディー2世が亡くなると、3つ目の仏塔が建てられ遺骨が納められました。

入り口の隣にはウィハーン・プラモンコンボピットがあり、アユタヤで一番多く参拝されるお寺です。

基本情報

別称
Wat Pra Srisanpet, วัดพระศรีสรรเพชญ์
住所
9H45+963, Tambon Pratuchai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya , Thailand
アクセス
アユタヤ旧市街から徒歩28分。
バンコクからの日帰りツアーに参加。
営業時間
8:00~18:00, ライトアップ:19:00~21:00
料金
入場料:50バーツ
観光シーズン
10~2月(乾季かつ冷季)
観光時間
30分
その他
観光手段は自転車レンタルまたはトゥクトゥクがお勧めです。

遺跡

入り口
ボーロマトライローカナート王はボロムトライロッカナート王とも呼ばれています。純金に覆われた立仏像は高さ16m、重さ171kgあったと言われています。
アユタヤ王朝にあった王宮の中で重要な守護寺院でした。9~11代王(父とその息子2人)の遺骨が納められている3つの仏塔は、鐘を彷彿とさせるセイロン様式で建てられています。
バンコクにある寺院ワット・プラケオはワット・プラシーサンペットをモデルに建てられています。
仏塔の中に立ち入ることはできません。
仏塔は本来お釈迦様の骨を入れる場所です。歴代の王は自らを神聖化するため、自分の骨を仏塔に納め絶大な権力を示しています。
世界遺産「古都アユタヤ」を構成する主要な遺跡の1つであり、現地ツアーや日本からの団体ツアーでアユタヤを訪れる場合、必ず含まれる観光地です。個人で行く場合でもバンコクからのアクセスも良いため、かなりの日本人を見かけます。
時間の経過で傾く建物
ワット・プラシーサンペット