奥穂高岳を食料とテントを担いで目指す登山 1日目
今回の登山は涸沢カール、奥穂高岳、涸沢岳です。紅葉とモルゲンロートを観に行きます。今年に限っては、山小屋はテント泊の客に朝夕の食事の提供はしないため、テントと食料を全て担ぎ上げる自給自足登山になります。また同行者は小麦アレルギーがあるため、グルテンフリー素材のみとなります。
今までにない装備になったのですが、私の荷物の総重量はザックで約16kg、ショルダーバッグで2.5kgとなっています。合計で18.5kgで、体重の約36%の重さです。新宿バスタから、夜行バスの「さわやか信州号」に乗車して上高地へ向かいました。
早朝、上高地へ到着しました。10月という事もあって、結構肌寒いです。重たいザックを背負って歩けばすぐに体が熱くなるかと思いきや、寒い状態の気温です。
河童橋からは雲一つない穂高連峰が見えていました。3日間工程の登山において、天気は良さそうな予報でした。まさか山頂で雹が一時降るとは、この時は思っていませんでした。
横尾に到着するまでは、ほぼ平坦の林道を歩いていきます。上高地から明神、徳沢、横尾まではそれぞれ約1時間です。林道上にある小梨平や徳沢はテント場として人気のようですが、そこでテント泊した事はありあせん。体力が落ちたら、そういう所も良いかもしれないです。
林道から見える朝日に染まった山は、左の頂きが明神岳で、右が前穂高岳でしょうか。
林道を歩いている間、しゃっくりが止まらずにいました。横隔膜が痙攣している原因は何だろうか考えていたら、どうやらザックの胸ベルトをきつく締め過ぎていたようです。胸ベルトを外しただけで、深い呼吸ができるようになり、すぐにしゃっくりは止まりました。
横尾に到着したら朝食タイムです。涸沢カールへ行く時はここで朝食、槍ヶ岳へ行く時は槍沢ロッヂで朝食がお決まりかもしれないです。
今まで、水は600ml持っていましたが、ここが最後の水場なので、850mlまで増やして涸沢カールへ向かいたいと思います。夏場と違い寒いため、あまり水分を必要としなさそうです。
登山道を歩いていると、ヒメネズミらしき生物が高速で餌探ししてました。人間を知らないのか、逃げる事はしませんでした。
本谷橋に到着したら小休憩です。ここから本格的な登りの登山が始まります。
橋からは屏風岩が見えます。屏風岩の上にある屏風ノ耳からは涸沢カールの絶景が見られます。涸沢カールから上高地へ下山する時、パノラマコースを通った事がありますが、手こずった記憶があります。
北穂高岳も見えます。山頂を拡大すれば、北穂高小屋が見えるようです。本谷橋を通った事がある登山者でも、屏風岩は知っているけれど、この山が北穂高岳だとは意外と知らないのではないでしょうか。
この景色が見える場所に、腰を休められる岩が登山道にあり、ここで小休憩するのも登山者にとっては定石になっていそうです。
涸沢カールとその稜線上にある前穂高岳が見えてきました。この石畳の登山道はシャレオツ山道ですが、そんな言葉で済ましてはいけないくらい、整備に要した努力は想像を超えます。
今年は紅葉が遅れているようですが、 紅葉の見頃としては少し早かったようです。かと言って、1週間後には見頃は過ぎてしまっている可能性はあります。そして、1週間後の天気は雨でした。台風が発生するこの時期に晴れてくれただけでも、すごくラッキーです。
涸沢ヒュッテと涸沢小屋への分岐点です。どっちに行っても大丈夫ですが、今日の気分としては... 涸沢小屋の方へ向かいます。
ナナカマドはちゃんと紅葉しているようで、両手に紅葉です。グレーカーペットを優雅にモデルウォーキングして進みます。
現在、まだ午前中です。早々に売り切れ御免なコンパネを獲得できるぎりぎりの時刻でしょうか。秋の紅葉コンパネ争奪の乱に参戦しようとしたのですが、時は既に遅し、出馬早々に撃沈しました。売り切れです。
コンパネとは、テントの一番下に敷く平らな板の事で、それがあるとテントの寝床が快適になります。
なるべく地面に岩や石が少ない場所を選んで、テントを設置しました。最後にテントを設置したのが1年以上前だったのですが、設置技術のレベルがかなり低下してました。
テントは中国メーカーNaturehikeの2人用です。2年前に初めて秋の涸沢カールにテントを泊しに来た時は、1つも見かけなかったこのメーカーのテントも、今回は幾つも見かけるようになってました。お隣さんも同じメーカーでした。
今回はジャバラではなく、エアーマットを持参しているので、コンパネがなくても、寝ている時は背中が足つぼマッサージになる事はありません。しかし、座った状態だと体圧分散ができないため、結構お尻が痛いです。エアーマットの下に衣類を敷き詰めて対応しました。
テントの設置が終わったら、昼食にします。涸沢ヒュッテの野外自炊場を借ります。作ったのは、野菜とゆで卵をトッピングしたフォーです。小麦アレルギーがあっても大丈夫です。また、小麦麺と違って茹でても、鍋底が非常に焦げ付きにくい利点があります。シリコン容器によそれば、見栄えもまあまあ改善されました。
お味は、家で食べてた時と変わらず美味でした。食後のコーヒータイムを終えたら、片付けて散策に向かいます。
涸沢カールの全体が良く見えます。この構図が自分的には一番好きです。人でとても混雑する山小屋周辺やテント場から離れ、静かな時の中に体を委ねます。
人によっては北穂高岳の下にある小さなカール地形も入れた、こっちの構図の方が好みかもしれないですね。
少し遠くまで足を延ばします。その目的は、槍ヶ岳を観に行きます。明日、ちゃんとお目にする事ができますが、フライングゲットしておきます。
チラ見の槍ヶ岳でした。
涸沢ヒュッテでは売店で昼食を注文するために長蛇の列ができていました。大混雑を見越してか、荷物輸送のヘリが何度も物資を届けに来ていました。
涸沢ヒュッテの名物と言われる「手作りおでん」は売り切れで、「レトルトおでん」で代用しているようです。知らない方が良い事もあるのさ。
朝一に上高地から登山を開始した登山者のほとんどは、涸沢カールに到着した頃でしょうか。テントの数が増えています。夜行バスの「さわやか信州号」も増便されていました。
前穂高岳の方角から光が差し込んでいました。秋は、陽が傾き始める時刻が早いですね。差し込む光に向かって、手を合わせて願い事をします。「明日はコンパネ争奪戦に参加できますように。」
涸沢ヒュッテ売店の大行列に並んで、抹茶ソフトクリームを購入しました。ちゃんと抹茶の味がしますが、アイスやコーン、持ち手の紙は涸沢小屋と変わらないです。行列に並んで手元に来るまで約20分以上です。なんとソフトクリームに焦点が当たっていませんでした。
小麦アレルギーの同行者は、コーヒーカップに入ったソフトクリームを注文です。お値段はコーン付と変わりませんが、そんな対応もしてもらえるんですね。
ザイテングラートの方へ散歩をします。秋が深まっていく中、どんな植物が残っているのでしょうか。
アオノツガザクラ
チングルマ
高山植物の中で大好きなチングルマです。白と黄色のコントラストが綺麗な花から始まり、ピンク色の穂、そして草紅葉へと遷移していきます。草紅葉終盤になるとピンク色だった穂が白くなるんですね。白髪みたいです。
テント場で大行列になっているのは、テント泊の受付です。17時までの受付ですが、17時過ぎてもこの行列は長いままでした。
涸沢カールにある池は、逆さ奥穂高岳が映る場所として知られていますが、枯れており砂地になっていました。
目の前には明日登る予定の奥穂高岳です。
ザイテングラートと涸沢槍が目立つ涸沢岳です。
日が沈み始めたので、テント場に戻って夕食の準備です。小麦不使用カレーライスです。西尾食品のアルファ米ですが、食器によそって見栄えアップです。味噌汁で体を温めてテントに入り込みます。
日中から見知らぬ男性が定期的にテント場へやって来ては大声でテント泊者に通知を繰り返してました。どうやら現金を落とした事と、撮影のために夜7時から30分間テントのライトアップをしてほしいとの事でした。この周知によって、夜7時前から、涸沢ヒュッテの展望スペースは大混雑する事になります。そして、この周知は翌日も実施され、翌日は更に大混雑する事になります。
涸沢ヒュッテの展望スペースから、星空とテントのライトアップを見学しました。翌日の夜はもっとテントが増える事になります。
余談ですが、涸沢小屋は長野県版GoToキャンペーン「信州小さなお宿応援キャンペーン」によって半額で宿泊できるのですが、気が付いた時には宿が満杯だったので、テント泊をしています。
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