水晶岳や鷲羽岳を目指しながらライチョウ探しをする旅 1日目
北アルプスの奥地にある水晶岳や鷲羽岳を登山します。山小屋に1泊するだけでは行けない場所にあり、今回が初めての山小屋に3泊する長旅です。
水晶岳がテレビ番組や雑誌で紹介される場合、行くだけで3日かかると説明されたりします。しかし、夜行バス利用で初日から朝早く行動出来るため、2日間で行き、2日間で帰ってきます。そのため1日の行動時間は3日間連続で7時間以上歩きます。4日目は3時間30分のコースタイムになっています。
今回山頂を通る山は有名じゃない山も含め、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳・弓折岳の6つになります。今までにない山旅なので非常に楽しみです。
夜行バスで朝6時過ぎに新穂高温泉に到着したら、登山届を提出して登山開始です。
私にとって初めての北アルプス登山は新穂高温泉からの笠ヶ岳でした。それ以来、ここの登山口に来ていなかったのでとても懐かしいです。
最初は1時間弱、林道歩きが続きます。今回のルートは双六小屋から水晶岳まで裏銀座と呼ばれるコースの一部になっています。表銀座の一部である燕岳から大天井岳までのルートは歩いた事があるのですが、裏はまだなので、違いを楽しめたらと思います。
また裏銀座は日数がかかるため登山者が少なく奥地であるため、雷鳥に逢いやすいかもしれません。
前回登った北岳で初めて見た雷鳥は雨の中で良く見えず、また保護された個体だったので、裏銀座で自然の雷鳥を探してみようと思います。
歩き始めてすぐ、風穴があります。ここからは夏場の暑い時期、冷気が出てくるためとても涼しいです。また、ここでオコジョを見たとの目撃情報を3日目の鏡平山荘宿泊時、登山者から教えてもらいました。
風穴には葉っぱがギザギザしているイワカガミが咲いていました。冷気が心地よいのかもしれません。
笠新道登山口に到着です。ここから急登を登れば笠ヶ岳へ行けますが、今日宿泊する双六小屋へは引き続き平坦な林道を歩きます。
その前にここで水分補給です。ホースから絶えず流れ出ている天然の水は冷たく雑味がなく美味しいです。
更に10分程歩くとわさび平小屋に到着しました。ベンチがあるので、ここで菓子パンの朝食にします。
これから先は無料の水場がないので、リュックに入れてきた空のペットボトルに給水しました。家から重たい水を持ってくるより楽です。水が足りなくなりそうなら、お昼ご飯を食べる予定の鏡平山荘で水を購入しようと思います。
林道を抜け、視界が開けると雪が沢山残っている場所に来ました。
帰りもこの道を通るのですが、毎日猛暑であるため、下山時は雪がだいぶ減っていそうです。
小池新道登山口に到着しました。この先から標高をどんどん上げていきます。今日から4日間は雨の予報がなく絶景が見れそうですが、今日は山がガスっているので、鏡平にある鏡池で逆さ槍ヶ岳が見えるか心配です。
一見歩きにくそうな岩場に見えるかもしれませんが、歩きやすいように石畳になっています。これらの整備は双六小屋の人が長年しているそうです。
急登ではないのですが、永遠と続く登りと標高がまだ高くないため猛暑で体温がどんどん上昇し、汗がだらだら流れます。
雪渓が残る秩父沢出合が見えてきました。小池新道登山口から鏡平山荘まで1/3の距離にあります。ここでバテていたら双六小屋までたどり着けません。本日の宿泊場所を鏡平山荘に変更しないといけないかも。頑張らないといけないです。
秩父沢出合に到着したら休憩です。タオルを沢に浸し、絞って顔を拭くとなんと涼しい事やら。ちなみに愛用のタオルは速乾性のスポーツタオルを使用しており、気化熱でひんやりするため必需品です。下山後のお風呂でも使ってます。
休憩が終わったら再び登り続けます。雲が多いですね。残念ながら笠ヶ岳はガスの中に隠れて見えませんでした。
シシウドが原ではベンチで休憩せず進みます。日差しを遮るものがないので、留まるよりも標高を上げて気温を早く下げたいものです。
本当は穂高連峰や焼岳、乗鞍岳、笠ヶ岳が見えるのですが、雲とガスで全て隠れています。下山時に再度通るので、その時に見れたら良いですね。
熊の踊り場と言われる場所ですが、寝心地よさそうな草のカーペットで踊るより昼寝しそう。
クルマユリが咲いていました。そっくりな花でコオニユリやオニユリがありますが、クルマユリの花の特徴としておしべの色はオレンジです。コオニユリなどは茶色です。
鏡平山荘まで後5分程の場所に、コバイケイソウの小さな群落がありました。花・茎・葉・根など、全草の全てが有毒なので食べれません。鹿も食べません。
しかし増え過ぎた鹿が全草有毒のスイセンを食べるようになった地域があるので、コバイケイソウを食べても大丈夫な個体が出てくるかもしれないです。
ここ北アルプスの標高1500m以上で本来いないはずのニホンジカが定着し始めているので大繁殖したら、なくもない話になりそう。
鏡平にある鏡池に到着しました。山荘までは徒歩3分程です。残念ながら槍ヶ岳は雲に隠れて、逆さ槍は池に映りませんでした。左に見える稜線は槍ヶ岳と双六小屋を結ぶ西鎌尾根です。
鏡平山荘にお昼ご飯休憩にします。夏はかき氷を販売しており人気があります。アイスクリームを載せたかき氷も売っており、とても美味しそうです。3日目の下山時にここに宿泊するので、その時にアイスクリーム載せかき氷を食べるつもりです。
(まさかアイスクリームが売り切れで、ただのかき氷を食べる事になるとは思っていませんでした。)
お昼ご飯を何にしようか注文窓口で迷っていると、数量限定のうどんがお勧めで残り3食程と言われたので、それにしました。数量限定とかお勧めの言葉に弱いなぁ~。
冷凍うどんでしたが、味はさっぱりして美味しかったです。かき揚げもボリュームがあり、意外に具材がちゃんとありました。お水も飲み放題なので嬉しいです。
500mlだけ水を給水したら出発します。西鎌尾根とこれから歩く双六小屋へ向かう稜線が見えています。しかし裏銀座の方は初めての旅だったので、どれが双六岳でどれが鷲羽岳なのか本気で考えていました。
再び標高を上げていきますが、小池新道よりは楽な気がします。足が登山モードになったのか、標高が2,300mまで上がったのか、はたまた景色が素晴らしいのか。きっと全部が要因ですね。
コバイケイソウは見頃だととても綺麗な花です。見頃を過ぎてしまうと、純白の花が萎れたような茶色になってしまいます。見頃に見た事がなかったので、今まで綺麗なイメージはなく、小汚い印象でした。
左奥にある少し山が双六岳でしょうか?って本気で考えてます。方角的にはあっているし... 登らないとどれがどの山か分からないですね。
コバイケイソウの群落です。強い日差しを受け、輝いていました。私の首元は強い日差しを受け、焦げていました。
景観を眺めながら平坦な場所を歩くのは稜線でなくても束の間の至福。槍ヶ岳はずっと雲の中に隠れたままです。同じ北アルプスでも登る山によって、展望の有無が分かれる形になりました。
トリカブトも綺麗に咲いています。
弓折乗越に到着し、休憩です。ここから弓折岳経由で笠ヶ岳へ行く事が出来ます。3日目の水晶小屋から鏡平山荘までのルートは山頂を歩かないので、3日目はあえて弓折岳の山頂へ寄り道しようと考えています。弓折岳は名前を聞いてもピンと来ない山ですが、花の百名山になっています。
標高が300m下にある鏡平山荘が見えます。凄い場所に建てられているんですね。こんな場所に池が密集しており、天空の箱庭のようです。
ここからは稜線歩きになります。双六方面とは逆の向こうには笠ヶ岳が見えるはずですが、朝から隠れたままです。今日、笠ヶ岳に登っている人はとても残念だと思います。
ヨツバシオガマ
ニッコウキスゲ
色んな種類の花が咲いておりお花畑でした。
傾斜のない雪渓が登場します。目を一度閉じ、目をゆっくり開くと、気分は氷上のスケーター。登山靴をスケート靴に見立て、雪渓を滑走しながら通過しました。
観覧席から沢山の花束やぬいぐるみが投げ込まれない代わりに、目の前にはお花畑が待っています。
側にいた登山客から「目の前に見える山が、黒部五郎岳ですよね?」って質問されて、「そうですね。」って返事をしていまいました。
返事をしながら、これが黒部五郎岳と知りました。って、間違ってるやないかい!この山は黒部五郎岳ではありません。双六岳の一部でした。適当に返事をして、適当に認識してすみませんでした。
ここは花見平と呼ばれる場所で、雪が解けて花が咲き始めます。
まだ残っている雪も解けたら、そこからお花畑が出現するのでしょうか。猛暑の暑さは感じず、涼しさがあります。
シャクナゲが咲いていました。
雪渓を振替って見ると、雪渓を直接太陽が照らしています。それでもまだ溶け切らないのは、ここが特別な別世界だからですかね。
目の前に山小屋と大きな山が見え、ここら辺でようやく地理を理解し始めます。あそこに見える小屋が双六小屋で、大きな山が鷲羽岳です。って、双六小屋が凄く遠くにあるように見えるのですが、気のせいであってほしいです。
カメラでズームしないとこんな感じです。弓折乗越から双六小屋までコースタイム1時間ですが、無理じゃろ!って言いたくなる遠さ。事実、1時間半掛かっています。
南八ヶ岳にある爆裂火口を連想させる場所でした。もう平坦と下りがメインになってくるので、登り続けて疲労した足でも、もうひと頑張り出来そうです。ゴールも視界に入ってくれば、やる気も出てきます。
ベンチがあるくろゆりベンチで少々休憩。クロユリを探していましたが、見つかりませんでした。今回、クロユリは双六小屋や弓折岳で見かけています。
ミヤマリンドウ
ハクサンイチゲ
キヌガサソウ
双六小屋が間近に見えてきました。テントが一杯張ってあります。実は夕方突然の土砂降りになってしまう事になるのですが、翌朝の撤収時までにテントが乾くと良いです。濡れたテントってリュックの中で結構重くなりそう。
今回の登山はテントを持っていこうと考えたのですが、2日目に宿泊する水晶小屋と3日目に宿泊する鏡平山荘にはテント場がないため却下です。
双六小屋の前にはクロユリ等のお花畑が広がっています。
密集したイワカガミ
双六小屋に到着し受付をしました。立地が便利な場所で、ハブ空港のような役割があるのか混雑しています。学生が多いと思ったら藤枝東高校山岳部の生徒が大勢いました。夏休みに部活動に精を出した過去は遠い過去のそのまた過去。老けたなぁ~。
暑苦しい中、かき氷も食べずにここまで来たご褒美として、チーズケーキを注文。本当はモンブランを食べようと思ったのですが、売り切れでした。
ケーキの種類を見ると燕山荘などで売っているのと同じだったので、山小屋専門のケーキ卸業者があるのかもしれないですね。味は甘くて冷たくてとっても美味しいです。
鷲羽岳とその左のコルのようになった場所に三俣山荘が見えました。明日の目的地であり、最終目的地でもある水晶岳はここからは見えないようです。
今日泊まる部屋は自分を含めて8人の宿泊者がおり、4人で布団5枚でした。布団は幅が非常に狭く、ホームセンターでは売っていないような規格外のサイズでした。
夕食はとっても美味しかったです。天ぷらがボリュームもあれば、味も美味。またここに宿泊しても良いと思わせるメニューでした。ちなみに、連泊する人限定で違うメニューが出ます。高校生のグループは唐揚げだったので、連泊なのかもしれないです。
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