唐松岳から五竜岳へ縦走 八方尾根~遠見尾根 1日目
毎日あるぺん号に乗って白馬八方バスターミナルに到着しました。本当は1日早く来る予定でしたが、台風が通過中だったため1日延期しました。強風と大雨でゴンドラが動くかなかったら登山できず、たとえ動いても、景色も登山コンディションも最悪だろうと思い延期の判断をしました。
1日早く来れたら3泊4日だったので、唐松岳と五竜岳に登り、最終日は栂池自然園を探索する予定でした。今回は2泊3日に変更したので栂池自然園はなしになりました。
白馬八方バスターミナルではゴンドラの前売り券が買えますが、ゴンドラのチケット売り場で買うより安い分払い戻しができず、今日のように台風が過ぎても天気が悪い日はゴンドラが運行するか不明なため注意が必要です。
朝食を食べた後、八方ゴンドラリフト「アダム」へ向かいました。雨とガスで山の景色は一切見えません。バスが午前5時にバスターミナルに到着し、ゴンドラの運行開始が7時なので結構暇でした。
ゴンドラであっという間に8分程で標高を625.26m上げます。3つの乗り物で計1,070mも楽して標高を上げるため、八方池や唐松岳へ登山初心者でも簡単に行く事が出来ます。
眼下には牛の放牧が広がっており、ゴンドラに乗らなくても一応放牧地を歩いて登れますが、かなりの健脚じゃなければギブアップしそうな道程でした。
2つ目の乗り物、アルペンクワッドリフトは屋根なしでした。霧と小雨で全く景色は楽しめません。雨合羽はまだ出さなくて良いと判断し、折り畳み傘を広げて乗りました。
撮影する風景がないので自分の足をパシャリ。
3つ目の乗り物、グラートクワッドリフトを乗ると八方池山荘に到着です。雨が本降りになったので雨合羽を着ました。
ここから八方尾根の登山道が始まります。今日は唐松岳の側にある唐松岳頂上山荘に宿泊します。山頂へ今日行くか明日行くかは午後の天気次第です。
街の方を見ると雲の上にいるので、下界は雨でも山の上は晴れそうな気がする...晴れる事を願いながら登山開始です。
出だしから石が敷き詰められた道が雨でとてもつるつるしており、滑ります。木道は滑らず段差も低くとても歩きやすいです。
8月後半の土曜日なのですが、昨日までの台風と悪天候の影響で登山者の数がとても少ないように思えます。
マツムシソウが咲いていました。今歩いている八方尾根を含め白馬は多様な種類の植物が咲いており、特に夏の時期は多くの種類が見られるようです。
唐松岳頂上山荘までの道程にある唯一のトイレ小屋を過ぎると2つ目のケルンです。どうやらガスっている中で1つ目を見逃しました。奥に見えるのが3つ目の八方ケルンです。
ハクサンシャジンは別名、高峰釣鐘人参と言い、高い峰に生えるツリガネニンジンと言う意味で、ツリガネニンジンの高山種です。
白い花を咲かしているシロバナハクサンシャジンも咲いていました。
標高2,035mの八方ケルンを通り過ぎる頃には雨は止みましたが、雲に囲まれ山々を見る事はできません。今まで歩いた場所だけガスがなくなり、ようやく空間認識出来ました。
う~ん、天気が良ければ白馬岳から唐松岳の間の山々が観れた絶景ポイント。とても残念です。3日間始終絶景を観れなかったら、何のためにここまで来たのやら...って思ってしまいます。
ピークハントをするためではなく、山の景色と高山植物の鑑賞のために来ているので天候はやはり大事です。
道が二手に分かれており右に行くと八方池、左に行くと第3ケルンがあります。まずは八方池に立ち寄ります。
八方池は美しさのかけらもなく強風によって水面が揺れていました。天気が良く、風がなく、ガスもなければ綺麗な瑠璃色の水面に山脈が逆さに映っていてとても感動的な景色らしいです。
悔しいので第3ケルンに立ち寄りました。とは言っても何か期待しても何もありません。ケルンはケルンです。
雨が再び降り出してきました。リフトを下りた時に願った晴れるかもしれない淡い期待は無残に崩れ去り、諦めと覚悟を決めました。
ゆっくり、のんびり登山をしていると後ろから歩いてくる一人の修行僧?がいました。最低限の荷物だけでなく裸足で登っていました。日帰り登山のようでしばらくしてからまた出会うのですが、下山時は草鞋を履いてました。
珍しいと言いますか、自分の人生を歩んでいるな~なんて思ってしまいました。
扇雪渓に到着しました。今年は例年よりも開花時期が2週間早いですが、雪渓も結構後退している印象でした。雪渓に落石が落ちていたので、近づく場合は注意が必要です。
登山後半はチングルマだらけのチングルマ登山道になていました。ほとんどがピンク色の穂になっていましたが、まだ花を咲かしている個体や、花から穂へ変化している個体もいました。
チングルマの穂
チングルマが一番美しい時は、個人的に穂になっている時で、かつ露が沢山くっついている時だと思います。雫の輝きと緑の葉っぱに映えるピンクの穂。水分が少なく干からびた穂は色が綺麗でなく萎びています。
八方尾根最後のケルンである丸山ケルンに到着です。平坦な地形なので大勢の登山客が休む事が出来ます。
現在歩八方池山荘からき始めて3時間経過し、10:41です。お昼前には到着できそうなので、ここでの休憩はなしで進みます。
1種類の花が密集して咲いていると迫力があります。ワタスゲやニッコウキスゲの群落も当たり年だと密集度合いが例年よりも凄く見応えがあるのと同じですね。
今回の山旅において、初めて見た植物の中で一番のお気に入りになった花が、このミヤマコゴメグサです。個体も花も小さく、花の形と色のグラデーションが心くすぐる可愛らしい植物でした。薄紫と白と黄色、そして上下非対称な姿は3色スミレを連想させますが、配色がおしとやかで、小ぶりな姿に虜になりました。
唐松岳頂上山荘への迂回路が通行止めなので、ここから少し急登になります。ここまで来れば山荘までは目と鼻の先です。
歩幅と段差を小さく歩けば大丈夫です。また危険な箇所はここを含め、リフト乗り場から山荘まで皆無でした。
手すりまで付いている親切設計です。
雨に濡れていたので花の毛の有無は不明ですが、イワギキョウだと思います。花に毛があるのがチシマギキョウです。
唐松岳頂上山荘に到着しました。雨は止まず、ガスが濃いためテント場が見えない程です。1泊2食で1万円。さらに800円出すと別館でなく本館で泊まれると説明がありました。
本館に泊まるメリットとしては売店や食堂が本館にある事です。別館だと夕食時には50m程外を歩いて本館に行かなければなりません。
雨が降っているので、みんな本館を選ぶだろうと考え、あえて別館にしました。
別館に到着。早い時間に到着した訳ではないですが、一番乗りかと思うくらい静かでした。なぜ別館を選んだかと言いますと、800円がもったいない...けれどそれ以上に、ただでさえ登山客が多くない日でかつ雨が降っていたので、別館を選べば1部屋貸し切りになると考えたからです。
結果的に予想は大当たりで、同じ部屋に他の登山客が来る事なく、個室状態でした。本館だったらそうはいかなかったので、とてもお得で他の登山客に気を遣う事なく爆睡できた夜になりました。
本館の食堂で持参したおにぎりを食べた後はデザートを注文しました。フローズンチーズケーキとなっていましたが、溶かした方がより美味しいです。チーズの味はしませんでした。評価はそこまで美味しいものではなく、燕山荘やコンビニのケーキのほうが断然美味しいです。
夕食はカレーでしたが、今まで食べた山小屋食の中でワースト1を記録しました。病院食の重湯の方が美味しいです。それくらいビックリしました。
お米は食べられた物ではないくらいのお味で人間用なのか疑うくらいです。多分もの凄く古いのかもしれません。カレーは薄めたお味でスパイスの味がしませんでした。コーンスープは市販のインスタントに不味いお米のデンプンを追加したようなお味で、市販のインスタントの方が100倍美味しいです。
作って頂いて誠に申し訳ないですが、変なものを混ぜて失敗した味で食べれたものでなかったのが本音です。
(※唐松岳頂上山荘に恨みがある訳ではありません。本当にビックリしました。)
明日の朝ごはんを想うと憂鬱になりながら、せめて五竜山荘の食事は違ってほしいと願いながら就寝しました。
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