ミドリニリンソウ

ミドリニリンソウとは、本来白い萼片の一部分以上が緑色になったニリンソウのことです。萼片は葉が進化したものであるため先祖返りしたと言われます。萼片の表面にある毛が目立ったり、萼片の形が変形することもあります。茎や葉、根などは白花を咲かせる一般的なニリンソウとの違いはありません。白花のニリンソウが群生している中で、緑色の花が極たまに紛れ込んでいます。

ミドリニリンソウに変異するメカニズムは解明されていませんが、ウイルス感染と考えられている一方で、品種として扱われています。白い萼片が薄いピンク色を帯びるウスベニニリンソウが他に存在します。

草丈は15~25cm程で、根生葉が3全裂する多年草です。1本の茎から花が1~3輪付き、2輪が多いことが名前の由来になっています。萼片は5枚または7枚が多いです。

基本情報

和名:漢字
緑二輪草
学名
ミドリニリンソウ:Anemone flaccida F.Schmidt f. viridis Tatew.
分類:目
キンポウゲ目 Ranunculales
分類:科
キンポウゲ科 Ranunculaceae
分類:属
イチリンソウ属 Anemone
分類:種
ミドリニリンソウ A. flaccida f. viridis
花期
3~5月
分布
北海道~九州
分布地
上高地, 藻岩山
その他

詳細情報

ミドリニリンソウの蕾
蕾(3月20日)
ミドリニリンソウの花
花(4月2日)

萼片の一部分が緑色になる場合、萼片の縁は白くて、中心部や基部が緑色になります。萼片の裏面も色が異なるため、蕾の時から識別ができます。四つ葉のクローバーのように、見つけると幸せになれると言われています。

ミドリニリンソウ

類似した植物としてオトメイチゲや八重咲のギンサカズキイチゲが存在します。

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