ルート
今回の登山は丹沢山塊の東端にある経ヶ岳から仏果山を経由して高取山へ縦走します。相州アルプスと呼ばれているようで、このルートの良い所はエメラルド色の宮ヶ瀬湖と大山や塔ノ岳などの丹沢の山々を間近で見られる事です。
本当は宮ヶ瀬ダムへ下山してダム観光もする予定だったのですが、コロナウィルスの影響でダムへの立ち入りが禁止されており下山口を変更する必要がありました。
本厚木駅からバスに乗車し、半僧坊前バス停へ下車しました。ここは市ではなく郡であるためか、田舎みたいにバスの本巣は少ないです。
バスに乗っている時、半僧坊前バス停に到着する手前に登山口があったのを車窓から見つけました。もし見つけてなくてもバス停周辺にこの親切な看板があるので、いきなり迷子にはならなそうです。
左の道を行けば、一本道の木々の中になります。登山開始です。稜線や山頂からは富士山は見えません。塔ノ岳や丹沢山などの山々が目前にあるからです。なので雲が多くて富士山が隠れたらどうしようかという不安は最初から要りません。
丹沢山塊にある数々のルートの中で低山コースに入ると思います。今回の最高峰は仏果山で、標高が747mしかありません。丹沢の最高峰は蛭ヶ岳の1,673mなので、その半分以下の高さです。
なので登山者が少ないかと思ってたのですが、意外と多く40人はすれ違ったと思います。仏果山山頂にある展望台から見る360度の景色を皆求めてるようです。
ヤマビルの忌避剤が登山道に設置してありました。ヤマビルはまだ出ない時期ですが、他の山で無料の忌避剤が置かれてるのは見た事ありません。
階段を上っていきます。登山道は全体的に整備してあります。ただ一部道迷いしやすい場所が高取山からの下山道などにありました。登山ルートを変更し、立ち入り禁止にした元登山道に登山テープが張られたままだったりします。
3月はまだまだ花の時期ではないですが、スミレが咲いてました。そろそろ来週辺りには、丹沢もミツマタが満開になる時期です。
ベンチは定期的に設置されており、多いと思えるほどありました。
登ってみると標高の低さから、街中にある山という印象があります。自然の景色を求めて山に登っているのに、自然に浸りきれない住宅街の景色です。
標高を上げていくと舗装道路に出ました。林道として業者が使用するのかもしれないですね。
林道を横切り再び階段を上がっていきます。
フキノトウが顔を出してました。随分久しぶりに見た気がします。小学生の頃、国語の教科書にフキノトウと言う題名の話が載ってて、題名だけ今でも覚えています。
ようやく稜線まで登ってきました。標識のない右奥の道は、元登山道で、途中からロープで入れないようにしてあります。登山道を間違わないようにロープ張ってあるのに、ピンク色の登山テープが張られたままだったり。他にも登山道が二股に分かれててどちらにも登山テープ張ってありました。片方はすぐに道が消えてしまうので、道が間違っていると気が付くと思いますが、ややこしいです。
根っこのカーペットにエスコートされるがままに歩けば経ヶ岳に到着します。
標高633mの経ヶ岳に到着しました。
一番左の高い山は大山だと分かりましたが、他の山はどれがどれだか曖昧です。双眼鏡やカメラのズーム機能を使えば山頂に山小屋があるかどうか分かり、それで私みたいな素人でもどれがどの山か分かったりします。持参したカメラだと、ズームが少し足りなくて、山の識別が曖昧です。
経石と呼ばれる岩です。名前の由来は昔、弘法大師がこの岩に経文を納めたからみたいです。そして経石がある山だから経ヶ岳になったようです。
言われを知らなかったら、。経ヶ岳にある岩だから経石と言う名前だと勘違いしてたかもしれません。
半原越に向かって下っていきます。相州アルプスって誰が命名したんでしょうか。他に沼津アルプスや鎌倉アルプスとか低山だけど山頂が幾つもあって縦走できるような場所を何でもアルプスって命名されてる気がします。
ダンコウバイ(壇香梅)
半原越に到着しました。
車道を横切って仏果山を目指します。この道路は坂尻バス停と宮ヶ瀬ダムの方面を結んでいます。
実は前回の登山から1ヶ月以上空いてしまったので、標高差が低い登りでも結構足は早目に少しずつ疲労がたまり始めています。
本当はもっと早く山に登るはずでした。三ッ峠山に行く時は電車に乗り遅れ、その電車に乗らないと1日1本しかないバスに乗れなくて諦めて帰宅しました。他にも朝早く電車に乗る予定が寒くて駅に到着する前に帰宅したり。地元の登山や低山登山ってなかなか心のエンジンかけるのが大変な気がします。それぞれ山の魅力に気が付いてないだけなのかな。
ただ、登山に対する情熱の停滞期ってあるとおもいます。今日の昼食は面倒なのでおにぎりでおしまいですし。
標高640mの革籠石山に到着です。看板なかったら山頂と分からない感じで、展望もなしです。「かわごいしやま」って読めませんでした。
これは、、、今後も木の区別がつかないままだと思います。植物は好きでも樹木はあまり興味がないです。ただ、大好きなチングルマは高さ10cm程の小ささですが、実は樹木だったりします。
唯一ここだけ木のハシゴがありました。難易度があるのはこれではなく、この先のやせ尾根です。
転ばないように慎重に歩けば問題ないやせ尾根です。ちなみに今回、根っこか何かに躓いてほぼ平坦な場所で1回転んでます。
ここからはエメラルド色の宮ヶ瀬湖や東京のスカイツリー、江ノ島や初島などが見えましたが、仏果山や高取山の展望台からの方がよく見えます。
仏果山山頂の手前に高取山への分岐があります。ただ、目の前にした山頂に注意がいっていたため、この後高取山への分岐が分からずうろうろしてしまう事になります。
標高747mの仏果山に到着しました。ここが一番メインの場所ですが、登山者は7人くらいしかいませんでした。
展望台からは絶景が待ってました。中央の高い山は本間ノ頭で、その奥の両脇には、右側に蛭ヶ岳、左側に不動ノ峰と丹沢山があります。稜線なのか山頂なのか、見る角度にもよるし、低山の特定は難しい。
スカイツリー
塔ノ岳の尊仏山荘
こうやってズームして見ると、なんとなく渓谷のよう。
手前の山が高取山なので、そこで昼食にしようと思います。
一番奥の山々には日本百名山の雲取山や甲武信ヶ岳、大菩薩嶺が見えています。ネットで調べて、そうだったのかと理解しましたが、角度が変われば直ぐに分からなくなります。登山者の中には、どれがどの山か簡単に答えられる人がいますが、真似できません。
コロナウィルスの影響で宮ヶ瀬ダムへの下山が不可能になってました。高取山から愛川ふれあいの村の方へ下山する事にします。
展望台で長居していた事もあり、仏果山から高取山への分岐が分からなくなってしまったのですが、無事に高取山へ向かいます。
宮ヶ瀬越です。仏果山登山口バス停への分岐です。40分でバス停まで下山でき、1時間に1本バスがあります。今回、結果的に宮沢大橋へ下山したのですが最寄りのバス停が原臼バス停であり、下山してから1km以上距離がありました。楽するなら仏果山登山口バス停でバスに乗った方が良いと思います。
標高706mの高取山に到着しました。ここにも展望台がありますが、通過して仏果山の展望台を目指す登山者が何組か見かけました。お昼ご飯を食べる前に展望台の天辺へ行きます。
仏果山の展望台では見えなかった宮ヶ瀬ダムです。
それ以外の景色はあまり変わらないですね。今日は静岡方面だけが雲が多く、それ以外は雲1つもありません。
シャトレーゼのチョコミントアイスバーが食べたくなる景色。
山頂にはベンチとテーブルがあり、そこでお昼ご飯タイムです。おにぎりが軽いリュックの中で見事につぶれてました。他の登山者の中にはガスバーナーでお湯を沸かしたりとかしてますが、やる気がでないこの頃。準備も片付けも、お湯沸かす時間も面倒くさいです。特にソロ登山だと山飯の雰囲気とかおもてなしの真心とか皆無です。
「ズボラ登山のすゝめ」を布教していく活動でもしようかな... それすら面倒くさい...
愛川ふれあいの村の方へ下山を開始します。
こんな感じの道を下っていきます。
ここは登山道と林道が十字路になってました。林道は立ち入り禁止のロープが張ってあります。ここで足が躓いて転倒してしまいました。ズボンの膝部分が泥で汚れてしまいました。帰宅したら歯ブラシで泥を掻き出さないとですね。
標識は色んな場所を指示してますが、距離が短いルートを選択します。
何を考えたのか、何も考えていないのですが、愛川ふれあいの村の方じゃなく宮沢大橋の方へ下山していきました。理由は特にありません。
高取山への登山口に到着しました。バス停がどこにあるのか特に気にせず降りてきたのですが、近くにないようなのでグーグルマップで検索してみると原臼バス停が離れたところにあるのが分かりました。1時間に1~2本出ている本厚木駅行のバスに乗り遅れないように向かいます。
トンネルの側にある宮沢大橋を歩道を歩いていきます。
少し歩くと下山してきた場所とは別の登山口がありました。原臼まで1.2kmですが、山道じゃないので時間はかからないと思います。
行きに下車した半僧坊前バス停とは異なり、原臼バス停から登山口までは登山口への案内看板はありません。
今回の旅の一番の目的はエメラルド色の宮ヶ瀬湖を見下ろす事でした。目標は達成し、想像していたより綺麗でした。そして意外と多くの山々が見えました。秩父の山塊だけでなく、写真には写りませんでしたがうっすらと筑波山も見えました。
原臼バスからバスに乗って本厚木駅へ行き、無事に帰宅しました。登山から下山まで5時間かからない軽登山ですが、他の丹沢地域にはない魅力を楽しめました。
日程表