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福寿草を観に行ったら猟犬に襲われた丹沢登山 1日目
丹沢山塊にある宮ケ瀬湖の北側には、福寿草(フクジュソウ)の群生地があります。鳥屋と呼ばれる場所で、近くにある南山からは宮ケ瀬湖の展望があります。本厚木駅と橋本駅からバスで行く事ができます。今回は橋本駅からバスに乗りました。
宮ノ前バス停で下車すれば、そこが福寿草の群生地です。しかし花が開くのは日光が当たる午前11時以降が良いとの事なので、先に南山へ登ってから福寿草を観に行きます。南山の登山口である上長竹バス停で下車しました。本厚木駅から行く場合は、半原バス停で下車して宮ヶ瀬ダム経由で行くのが面白いと思います。
南山遊歩道を歩いていきます。ここで下車した人はいませんでしたが、同じバスに乗っていた人と山頂ですれ違ったので、終点の鳥居原ふれあいの館で下車したのだと思います。今日の天気はあいにくの曇りで寒さがあるため、福寿草は咲いてくれるでしょうか。
道を歩いていると、白い花が斜面の一部に群生していました。葉の形からキンポウゲ科のようです。キンポウゲ科であるオキナグサやツクモグサ、福寿草の葉っぱと似ているので、そちらのお仲間だとは植物に詳しくなくても思いました。
側を通りかかった地元の方に声をかけられると、この花はキンポウゲ科のアズマイチゲ(東一華)だと教えてくれました。天気が良ければ花が開くとの事で、今日はダメそうです。花が開いていないのに、良く見つけたとお褒め頂きました。
その方のブログを教えてもらい、後で訪問してみると、私の事が書いてあり、少し照れです。
少し立ち話をして、色々なお花情報を頂いた後、南山へ向けて進みます。長竹カントリークラブの横を通ります。
林道と山道の分岐にでたら、山道へ入ります。近くを歩いていた別の地元の方に挨拶をしたら、「鉄砲撃ち」が山の中にいる事を教えてもらいました。今まで、猟師がいる山に入った事がないので、気を付けていきます。と言ってもできる事は特になく、それ故に後々、猟犬に襲われる事になります。
猟犬に襲われるなんて思ってもいないので、この時は間違って銃で撃たれないようにとだけ、頭の中にありました。今年は既に、山梨県でシカと間違われて散弾銃で登山者が撃たれた事件が発生しています。それ以外にも検索すれば猟銃誤射事件が色々出てきます。
登山道は整備されています。もう少し暖かくなる時期になったらヤマビルがうようよ出没する山域です。特にここら辺はヒルの数が多いようです。ヤマビルの時期に歩くのか、狩猟期間に歩くのか、どちらがお好きですか。
稜線へ到着すると、アセビが咲いていました。お花の種類が少ない時期です。
標高544mの南山の山頂へ到着し、軽食タイムにします。左側に見える山は仏果山と高取山です。そっちもヤマビルの聖地ですね。宮ヶ瀬湖の眺めは天気が悪くても抜群です。丹沢山塊を眺めると、どうやら積雪があるようで、塔ノ岳では霧氷が楽しめていたと思います。
山頂を後にしようとすると、小学校低学年の児童を連れた親子3人組が山頂へやって来ました。
分岐を迷わないように標識を確認しながら権現平へ向かいます。時折、遠くから犬の鳴き声や銃弾の音が何度も聞こえます。飼い主と一緒に散歩でもしているような犬の鳴き声ではなく、野性的な、本能的な声で銃弾に負けないくらいの凄みがありました。でも、狩猟=猟犬の意識がありませんでした。車道が山道から近いし、下界の音が聞こえるくらいの認識でした。
動物避けフェンスの場所まで来ると、猟師に遭遇しました。どうやら鹿を狙っているようで、鹿はフェンス沿いに逃げてくるそうです。他の猟師と連携してここまで逃げてくるのを待っているとの事です。鹿肉が家に大量にあるそうで、食べるよりも鹿をしとめる事がメインで、害獣駆除の役にたっているようです。
権現平で昼食にします。トイレがあり、広い平地でベンチも多いため、多くの登山者が一度に利用できますが、今日は殺風景でした。
再び歩き始めると、遠くから何かがやって来る気配を感じて立ち止まりました。なんと何頭もの大人の鹿がこっちに向かってきます。幸い柵の向こう側のため、危害はありませんが、本能むき出しで何かから本気で逃げているようでした。鹿が走り去った後、すぐに本能むき出しで鹿を追いかける一匹の犬が柵の向こうを通り過ぎていきました。
犬にはGPSのような発信器を取り付けられていたので、猟犬である事、今まで聞いていた犬の声はこれらの猟犬のものである事、この山にいるのは猟師だけでなく猟犬も含む事をようやく理解しました。
狩猟は、登山道でなく柵の内側でやっていて良かったと思うのと同時に、狩猟期間中はバリエーションルートを歩くのは大変危険だと心底思う程の迫力でした。命のやり取りをしている最中に出くわすのは、本当に怖いです。
登山道で鹿や猟犬に出会わずに済んで良かったと思っていたら、なんと目の前から発信器を装着した別の猟犬がこちらに向かって走ってきました。少し離れて男性が歩いていましたが、リードに繋がれていないため猟犬はスピードを上げ、本能むき出しで、明らかにこちらに向かってきます。
先程の迫力ある光景を見たせいもあり、恐怖で動けずフリーズしてしまいました。そして猟犬がジャンプして飛び掛かってきました。
はい... 死ぬかと思いました。両前足を上げ、私に体重をかけてきた瞬間、覚悟しました。
そしたら猟犬は私の匂いを十分に嗅いで、密着させた体を離しました。怪我はありませんでしたが、「襲われた」という認識の行為で暫く動けませんでした。
もし痩せ尾根や足場の悪い場所だったら、滑落していたかもしれないと考えるだけで更に恐怖です。私の後ろを歩いていた同行者も同じように恐怖でフリーズし、襲われてしまいました。その最中、私は恐怖の余韻で何も出来ないままです。
猟犬は男性の後をついて南山の方へ向かってしまいました。男性は無反応にその様子を眺め、無言で去ってしまったので、見慣れた光景だったのかもしれません。何も知らないで狩猟期間の山に入ることは本当に恐ろしいです。
もし噛みつかれていたらと考えると、対抗できる手段が何か必要だと感じました。実用的なものとして、ストックがあれば良いかもしれないです。実際に猟犬によって登山者が重症を負った事例があります。備えあれば憂いなしです。
そして南山の山頂で見かけた小学校低学年の児童と猟犬が出会わない事を本気で願うばかりです。
鳥居原ふれあいの館へ下山したら、福寿草の群生地を見学しに行きます。鳥居原ふれあいの館には、大量のバイクと車が集合しており、何かの集会が開かれているようです。本当はここの食堂で昼食にしたかったのですが、生憎のコロナの影響で休業しています。かきあげが人気らしいです。
福寿草を発見しました。思っていたより数が少ないと思っていたら、イノシシによって踏み荒らされて数が減ったと地元の人が言っていました。
天気が悪いのに何とか花を開いてくれています。その理由は、見頃を過ぎた咲き終わりだからだそうです。3代前のおじいさんがここに福寿草を沢山植えて、現在に至ると別の地元の人から話を聞きました。もともとここに生息していたわけではなさそうです。
斜面に植えた理由は、福寿草の根っこによって土手の崩落を防いでいるとの事でした。
ただ黄色一色ではなく、茶色とのコントラストが儚さのような味わいを感じさせる、綺麗な福寿草です。
花を見た後はバスに乗って、無事に怪我なく帰宅しました。今回の登山では多くの発見と学びがありました。狩猟期間中は、リードに繋がれていない狩猟本能むき出しの猟犬と場所を選ばず襲われる可能性があります。知らない事は対処も出来ないため、とても怖い事です。
経験してみないと分からない事や知ることが出来ない事は多々あります。怪我がなくて本当に良かったです。
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