涸沢カールのお花畑と奥穂高岳を目指す登山 2日目
朝4時半に起床したら、モルゲンロートを待ちます。稜線上はあいにくのガスで覆われていますが、太陽が出てくる常念岳の方は天気が良さそうです。今日の天気は、槍ヶ岳を中心に悪く、それ以外の地域では晴れのようです。
北穂高岳よりも奥穂高岳の方が、天気が悪い槍ヶ岳から離れているので、奥穂高岳に登ろうか迷います。より離れているといっても微々たるものです。
逆さまの奥穂高岳が映ると言う池にやってきました。既にカメラマンが2人いて、良いポジションは確保されています。ただ、どこから写真を撮っても、カメラを縦にしないと水面に映った山と、実際の山、両方を同じ写真に収めるのは出来なさそうです。池と山の距離が近すぎます。
モルゲンロートによって山肌が綺麗な朝日に染まっていきます。ガスっている稜線は、黒くなっており、それはそれで趣きがあります。
奥穂高岳だけでなく、ザイテングラートまで結構な幅を染め上げています。
この景色を見れただけで、満足です。涸沢ヒュッテのデッキでは人混みになっていそうです。個人的には、涸沢小屋から見るモルゲンロートはいまいちだと思います。
カメラを縦長にすれば、池に山肌が写り込みます。
空まで映り込む方が好みです。
モルゲンロートの終了に合わせて、朝食の開始時間になりました。秋の紅葉時だと、朝食を終えてからモルゲンロートが始まります。
朝食は、他の山小屋同様、差異はない感じです。山小屋の朝ごはんあるあるの1つである、お米が極端に不味いという事はありませんでした。
朝食を食べて歯磨きをしたら、不要な荷物は山小屋にデポして、山頂へ向かいます。
北穂高岳へ行くために涸沢小屋へ到着しました。けれど既にガスガスの北穂高岳よりも、ガスが僅かに薄い奥穂高岳の方へ行く事にしました。
チングルマの白い花が咲いてました。
山頂アタックへの登山装備としては、ストック、レインウェア、傘、水1.8L、お菓子、ヘルメットです。
これは... 登る山域を間違えたような天気です。昨日のうちに山頂まで登っていれば良かったと思いました。食卓で同じテーブルになった人の話では、昨日は山頂から槍ヶ岳やジャンダルムなど色々見えたようです。
常念岳の方は天気が良さそうです。
イワツメクサ
ザイテングラートを見上げる位置まで来たら、ヘルメットを装着します。
ザイテングラート取付から本格的に登っていきます。上高地からの外国登山者は、東アジアの国からの人が多いイメージだったのですが、東南アジアからも増えたような気がします。ここでも、林道でも何組も見かけました。
ミヤマキンポウゲ
前穂高岳の「たぬき岩」
ザイテングラートで一番印象的な場所にやってきました。
見上げた時は怖そうですが、足を置く場所は広めでした。
ガスの中に突入しました。
ダイモンジソウ
タカネヤハズハハコ
水蒸気の雫が花びらに付着して、綺麗に輝いています。
イワギキョウ
穂高岳山荘に到着しました。中の休憩室を覗くと、満杯で座りきれていないくらいの密になっていました。この天気なので、体を温めながら奥穂高岳に登るタイミングをうかがっているように思います。
全体像が見えない奥穂高岳へ登っていきます。
難所は出だしだけです。まずはハシゴを登ります。
鎖場も登ります。どちらかと言うと、登るよりも下る時の方が足元が見えにくくて、緊張します。
ネットの張ってある足場の狭い場所を通過すれば、難所は終わりです。後は踊りながら登っていけます。前に登った時よりも、怖さや難しさを感じなかったです。油断大敵です。
クモマグサ
イワツメクサが密集してます。ガスの水滴が風によって体に打ち付ける中、山頂から降りて来た人に、半袖のシャツで登っている私の事を心配されてしまいました。
「安心してください。シェラフの中では暑くてすっぽんぽんでも、今は穿いてますよ。」
日本で3番目に高い山、奥穂高岳の山頂に到着しました。山頂で天候回復待ちしている人が1人いたので、僅かな希望的観測と共に同様に待機する事にしました。
身体を動かさないと、さすがに冷えてきます。レインウェアをリュックから取り出すと、一緒に山頂で待機していた人から、防寒着や雨具を持って来ない変態だと思われたようで、驚かれてました。
雨が強くなって来たので、展望は諦めて穂高岳山荘へ下山しました。さっきよりも穂高岳山荘の中は大混雑していいます。このまま涸沢ヒュッテへ戻ると、昼食の時間よりだいぶ早く登山を終えてしまいます。やる事がないので、涸沢岳へ足を延ばしました。
涸沢岳から北穂高岳へのルートがどうなっているのか、時間があるので見に行ってきました。釘の上を足場にする鎖場が登場するようです。登りなら行けそうでも、下るのはすごく抵抗があります。
穂高岳山荘へ戻ると、少しは密が改善されたようです。気に入ったデザインのTシャツがありましたが、背中はジャンダルムのデザインでした。近くで「ジャンダルムに登った人向けだよね。」って話し声が聞こえたので、伸ばした手をしまいました。
早目の昼食にします。山小屋メニューの定番カレーを注文しました。写真は食べかけではありません。もともと具がほとんどないのです。お味はラードを感じなかったので、スーパーで売っているような市販のルーではなく美味しかったです。ただ、食べた気がしません。小さなニンジン2切れと僅かな牛筋2つです。ルーの深さは1cmもありませんでした。
人が少なかったので1時間程滞在した後は、下山します。
ミヤマホツツジ
標高を下げるとなんとかガスの領域から抜け出せたようです。
涸沢小屋の方ではなく、涸沢ヒュッテへ分岐を選びます。こっちにはお花畑が待っていました。
ハクサンイチゲ
オンタデかウラジロタデ
涸沢ヒュッテに戻ったら、濡れたレインウェアやリュックを乾かします。お隣の部屋に宿泊していたのは、小学生の息子と父親の親子でした。北穂高岳へ登って行ったようで、奥穂高岳と異なり山頂も北穂高小屋もガラガラだったようです。
「安心してください。互いにマスクを着けて会話してますよ。」
お昼ご飯は寂しい量だったので、涸沢ヒュッテ名物を追加で食べます。
5つで1,000円です。食べ応えのあるジャガイモが一番美味しかったです。
ハクサンボウフウ
エゾシオガマ
今日の夕食は、天ぷらと焼肉、魚、ひじきとバランスが良さそうなメニューです。今日も若干おかずが温かかったです。毎日料理が変わるのは涸沢小屋も同じです。それだけ涸沢カールは連泊する登山者が多いって事なのだと思います。毎日全く同じメニューの山小屋もある中で、嬉しいですね。
そういえば、新館入口のランプが凄いおしゃれです。
明日は下山するだけです。あっという間の山旅でした。そして山小屋の個室では、なんだか林間学校の合宿のような気分で、童心に戻ったかのようでした。
星空は見えそうにないので、早めに就寝します。
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