金時山へ植物探索の登山と箱根湿生花園 1日目
ルート
今回は箱根の金時山へ植物探しの登山をします。足柄峠から登り、箱根へ下山して箱根湿生花園で植物鑑賞という計画です。
金時山は日本三百名山に選ばれています。どんな植物が見つかるか調べてみると、ギンリョウソウやツチアケビ、キンランやギンランが自生しているようです。楽しみです。
新松田駅から地蔵堂行きのバスに乗って、終点で下車します。大雄山線の大雄山駅にある関本バス停を経由するので、そこから乗車する方法もあります。
地蔵堂でトイレを済ませたら登山開始です。夕日の滝へは行かずに、足柄古道を通って足柄峠へまずは向かいます。今日は天気が良いため、足柄峠で富士山を見ながら朝食にします。
昨年の台風の爪痕のせいか、土砂崩れが発生しており、ガードレールが崖からはみ出てます。道路脇にはピンク色のホタルブクロが咲いてました。夏の便りですね。
ロードバイカーが定期的に坂道を上がっていきます。私は気分によって足柄古道を歩いたり、車道脇を歩いたり。古道は日陰で植物探しが出来ますが、虫が多いです。車道脇は歩きやすく風が通ると涼しいです。
イタチハギ
黒色の毛虫みたいな植物です。足柄古道に沿った車道に沢山咲いていました。
「源頼光の腰掛け岩」です。酒呑童子討伐の説話で知られる源頼光のようですが、私は知りませんでした。
登山を開始して1時間ほどで足柄峠に到着しました。ここで朝食をします。
ここで一人の地元ハイカーと出会いました。どうやらサンショウバラ目的で来たようで、丹沢の不老山がサンショウバラの群生地として知っているようでした。
箱根にもサンショウバラは自生していると情報があったのですが、足柄峠にも大樹がありました。富士山と箱根の周辺にのみ自生している、日本固有種の絶滅危惧種です。見頃は終わっており、花は少ししか残っていません。
タツナミソウ
想像力を働かせて、モンキーオーキッドのように、どうにか花の斑点が何かに見えたりしないだろうか。
ヤマボウシ
足柄峠から金時山へ向かいます。
富士山と箱根の金時山を結ぶ富士箱根トレイルのルートであるため、金太郎の道標があります。丹沢の不老山も富士箱根トレイルの一部です。総延長約43kmあります。
頭上を見上げると、サンショウバラ発見です。
車で金時山を登る人は、このゲートの手前にある駐車場から登山できます。毎朝、日の出に合わせてここから登る人もいるみたいです。
ちなみに、ここから金時山へピンヒールで登頂した人もいれば、滑落して亡くなられた人もいます。
帽子姿も可愛いですね。後ろ姿のプリケツはもっと可愛いので、金時山へ登る際はチェックしてみてください。
キンランを見つけました。ちゃんと棒とテープで保護されているので、見つけやすいです。他にもギンランもあるはずなのですが、蕾がある個体はこれだけで、他に保護されたランは、キンランかギンランか分かりませんでした。
こちらも棒で保護された腐生植物のツチアケビです。一見すると木の枝が土に刺さっているだけですが、これらは去年育って花を咲かせたものだと思います。
今年生長しているツチアケビは箱根湿生花園で見つける事になります。
サカネラン
こちらは一本だけ自生していた腐生植物です。箱根や金時山でサカネランを見つけた記録はネット検索では見つからなかったのですが、いるんですね。植物を保護している人に発見されていないのか、保護されてませんでした。それとも保護する必要がないのか、どちらでしょうか。
初めて見た植物だったのですが、ぱっと草むらを見たら、なぜか目にサカネランが飛び込んできました。
キンラン?それともギンラン?
猪鼻砦跡(丸鉢山)に到着しました。ベンチで小休憩します。
ムラサキツメクサ
一見するとネギ坊主みたいな花の形ですが、葉っぱの模様が特徴的です。ベンチの側に1つだけ咲いてました。
ナツトウダイ
ヤマツツジ
ここから本格的な登りが始まります。その前に、小屋へちょっと立ち寄ります。
山頂にある金時茶屋の看板娘(金時娘)さんがご高齢のため、こちらのリフトで出勤しています。金時山に何千回も登った登山者に、登頂記念の色紙を書いてもらえるそうです。その時は、心付けもお忘れなく。
本格的な登りを開始します。
ギンリョウソウを幾つも見つけました。枯れている部分が多いのか、中心部が丸見えです。
こちらも丸裸です。
金時山の山頂までに何か所にも点在しています。
こちらのギンリョウソウは綺麗な姿をしてました。中央部分が分厚い唇のようです。
季節外れの鯉のぼりです。空っぽのカゴがありますが、普段はどこかのおばちゃんが飴をカゴに備蓄して、登山者が好きに食べられるようにしています。
猪鼻神社の鳥居をくぐります。金時山は別名、猪鼻山とも呼ばれます。明神ヶ岳から金時山を見るとイノシシの鼻のように見えた事から、猪鼻だそうです。
アミガサタケの老菌
若い時は食べられるようですが、その見た目から食欲がわかないです。若い時はもっと網目状にデコボコしているので、調理するなら虫処理は必須です。
ちなみに似たようなキノコで、脳みそみたいな形状のシャグマアミガサタケは、強い毒性があります。しかし、毒抜きして食べると絶品のようです。
急勾配の山道です。途中で、富士山の展望がありました。
所々、階段が設置してあります。こんな巨大な階段をどうやって設置したんでしょう。
標高1,212mの金時山山頂に到着しました。ベンチが幾つもあるので、そこでお昼ご飯休憩にします。
蘆ノ湖遊覧船が運航開始しており、動いているのが肉眼でも見えます。大涌谷は噴火警戒レベル1に下がったためか、噴煙は見えないです。
金時茶屋はコロナの影響で休業したままです。
金太郎茶屋は営業してます。矢倉沢峠経由で箱根の方へ下山します。金時神社(公時神社)のルートも歩いた事がありますが、矢倉沢峠経由の方が楽で、展望も良いです。
ツクバネソウ
花の先端部分がなんとなくトケイソウに似ていると思って写真を撮りました。トケイソウがアメジストを使った卓上時計だとしたら、ツクバネソウはノーブランドの腕時計でしょうか。
お腹の平べったさと太さは、まるでツチノコ!後ろ右足が変な方向を向いてますが、生きてました。
大涌谷とサンショウバラ
花の大きさからノイバラではないと思いますが、それら大車輪の花はどれも白色でした。サンショウバラは薄いピンク色の印象です。金時山にも自生しているんですね。
シモツケ
稜線上で咲いていました。箱根湿性花園でも今が見頃です。
ウマノアシガタ
黄色の花は覚えるのがとても苦手ですが、こちらは光沢があるのが特徴の1つでしょうか。
ハコネウツギ
名前がハコネ(箱根)ですが、北海道南部から九州にかけて分布が見られます。
矢倉沢峠にあるうぐいす茶屋を通過して、無事に下山しました。
このまま歩いて箱根湿性花園に向かいました。途中でスーパーのAコープがベンチ付であったため、そこでアイス休憩です。
コマクサ
箱根湿性花園でまず出迎えてもらったのは高山植物です。自生しているよりも生育環境が良いためか、花の数が多く、茎が長いです。野性らしさはありません。
エーデルワイス
ホザキサクラソウ
中国やチベットの高山地域に自生しており、日本の山には自生していません。
アミメヘイシソウ
北アメリカに分布する食虫植物です。腐生植物と同様に食虫植物にも興味があります。変わり者が好きなんですかね。
ポンテデリア
光と影が幻想的でした。密集してこその良さがあります。
フナバラソウ
絶滅危惧種ですが、なんと北海道から九州までの山地や平地の草原に稀に見られます。その見た目から外国かと思ってしまいました。
ツチアケビ
クロユリ
日本の山岳で自生しているものよりも、色が濃いと思います。
サイハイラン
こちらも見てみたかった植物です。光合成をするので、腐生植物ではありませんが、見た目は腐生植物に見た目が似ています。事実、部分的菌従属栄養植物であり、光合成だけでなく菌類からも養分を得ています。よって移植が難しい植物です。
トキソウ
こちらはラン科です。サカネランやサイハイランなどラン科の植物っで、どれも魅力的です。
閉館前に箱根湿性花園を出て、仙石案内所前バス停から小田原駅行のバスに乗って帰宅しました。
今回は金時山で初めてサカネランを見つけただけでなく、箱根湿性花園で色んな珍しい植物と出会えました。植物探索としては満足なものになりました。
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