オゼソウ

オゼソウとは、尾瀬で発見されたことが名前の由来になっている多年草です。北海道の天塩山地と至仏山や谷川岳の蛇紋岩地帯にしか自生していない日本固有種です。クリーム色の花は上向きに20~40個程付ける総状花序で、草丈は10~20cmあります。葉は線形の根出葉で長さは3~20cm、幅は1~4mmです。花茎には鱗片葉もあります。

花は外花被片が3個、それより長い内花被片が3個あります。花柱も3個あり、子房は上位、果実は蒴果です。雄蕊は6個、花柱は3個です。

かつては蛇紋岩以外の場所にも生育していましたが、他の植物との競合によって、植物が生育しにくい蛇紋岩のみに生育するようになりました。天塩山地の個体はテシオソウとも呼ばれ、本州の個体より草丈が高く花数も多いですが、遺伝的な違いはありません。

基本情報

和名:漢字
尾瀬草
学名
Japonolirion osense
分類:目
サクライソウ目 Petrosaviales
分類:科
サクライソウ科 Petrosaviaceae
分類:属
オゼソウ属 Japonolirion
分類:種
オゼソウ J. osense
花期
7~8月
赤リスト
環境省カテゴリ:絶滅危惧II類(VU)
群馬県:絶滅危惧II類(VU)
北海道:絶滅危惧II類(VU)
分布
北海道, 中部地方
分布地
至仏山, 谷川岳, 天塩山地
その他
オゼソウの根

詳細情報

オゼソウの花
オゼソウ
7月22日(尾瀬)

蛇紋岩は、そこから溶け出したマグネシウムイオンが植物の根の水分吸収を妨げるため、生育できる植物が限られ、独特の生態系が生まれます。

オゼソウの群生地

オゼソウの葉と花が集まった群生地。1属1種のため、オゼソウ属の植物は世界中でオゼソウしか存在しません。