シラヒゲソウ

シラヒゲソウとは、白色の花弁の縁が無数の糸状に細裂した姿が髭に似ている多年草で、その見た目が名前の由来になっています。花の大きさは2~2.5cmあり、仮雄しべは3分裂し、先端に黄色い腺体があります。草丈は10~30cm程です。茎葉は広卵形をしており4~6枚が茎を抱き、無柄です。山地の湿った渓谷や岩場に生えています。

根茎から数本の花茎を伸ばし、1つの花茎に1つの花を頂部に付けます。果実は蒴果であり、子房は4室あります。そこに大きさ1mm位の種子が収容されています。

自生地は限定的で、天然記念物に指定されたり、特定希少野生動植物の指定によって採種が禁止されている場所があります。

基本情報

和名:漢字
白髭草
学名
Parnassia foliosa var. nummularia
分類:目
ニシキギ目 Celastrales
分類:科
ニシキギ科 Celastraceae
分類:属
ウメバチソウ属 Parnassia
分類:種
シラヒゲソウ P. foliosa var. nummularia
花期
8~9月
赤リスト
環境省カテゴリ:なし
東京都:絶滅危惧IA類(CR)
山梨県:絶滅危惧ⅠB類(EN)
分布
本州, 四国, 九州
分布地
丹沢, 箱根, 船上山, 六甲高山植物園
その他

詳細情報

シラヒゲソウの花
11月11日(丹沢)
シラヒゲソウの花
9月6日(箱根湿生花園)

類似植物として日本海側に分布するオオシラヒゲソウが存在しますが、花の大きさが3cm、草丈は20~40cmあり、シラヒゲソウよりも大きいのが違いです。

シラヒゲソウの葉
広卵形の茎葉
シラヒゲソウの葉
咲き終えると葉は色が抜けます。

葉は茎を巻くような形で、段々と付きます。根生葉は円形で有柄です。