今回登山する山は神奈川県の山(分県登山ガイド)に選ばれている武山と三浦富士です。三浦半島にあり、最寄り駅は京急長沢駅になり、そこがゴールになります。その隣にある津久井浜駅から登山開始します。山頂には東京湾と工場景色を見下ろせる展望台があります。

今回の目的は山野草探しです。この武山丘陵にはラン科植物が約20種類存在すると言われており、その報告が2008年に実施されてから、10年以上経過しています。今でもその植生がどれくらい保たれているでしょうか。

登山地図

登山地図です。駅から津久井浜観光農園まで道路を歩き、武山から三浦富士へ縦走します。

津久井浜駅から歩いてくると、最初の分岐になります。どちらも武山ハイキングコースになり、右に行くと三浦富士へ向かってしまうため、左を進みます。

武山や砲台山、三浦富士がある武山丘陵になります。

この看板から山の中に入ります。登山道は比較的整備されており、様々なコースが設置されています。その他に地元の人しか知らないような隠された道が数知れず存在し、そのような隠し通路も探しながら調査していきます。

まずは今回見つけた植物を紹介いたします。これらの他に見つけた植物や、探したけれど見つけられなかった植物もあります。

コクラン

まずはコクランです。写真の個体は隠し通路で見つけましたが、一般登山道脇でも見つかります。この武山丘陵に自生するラン科植物の中で一番個体数が多いと思います。

サイハイラン

こちらはサイハイランです。一般登山道では見かけませんでした。武山丘陵の周辺の山でも見かけたことがあるので、分布域は広そうです。ちなみに部分的に腐生植物であり、土壌の菌類に強く依存する植物であるため、盗掘しても長期的に育ち続けることが出来ないと言われています。

武山

武山の山頂に到着しました。展望台にはテーブルとベンチがあり、そこで昼食にします。地元のおば様グループが定例会を開催していました。他に、望遠カメラで鷹などの鳥を撮影する人や、鳥調査の環境省の職員がいました。

展望台から見た工場と東京湾です。山頂へは車で来ることも可能なようで、工場夜景の撮影スポットになりそうです。

砲台山へ向かいます。今回の全行程の難易度は低く、登山というよりハイキングになります。道迷いするような場所もありませんでした。

砲台山

昭和初期に砲台が存在した跡がある砲台山に到着しました。元々の名前は大塚山でした。8つある四角い穴は弾薬の格納庫だったと言われ、同じ横須賀にある猿島にも砲台跡があったりします。

砲台山の山頂を印す三角点のようなものは、少し離れた場所にありました。

三浦富士を目指して歩いていると三浦海岸と伊豆諸島の大島が見えるポイントがありました。

登山道です。神奈川県の山(分県登山ガイド)は合計で54座あります。今回は物凄く隣り合った2座を踏破しますが、隣接した2座は他にも何か所か存在します。意外と短期間で全座踏破できそうですが、丹沢にある菰釣山だけが日帰りが厳しい山になっており、避難小屋泊推奨の1座になっています。

巨大なカヤの木がある三浦富士に到着しました。ここも先ほどと似たような展望がありました。階段がある登山道を下っていくと京急長沢駅へ行けます。

1つだけ難所があるとするなら、ここのロープ場です。滑らないようにゆっくり歩けば大丈夫です。通過した神奈川県解放戦士の碑の近くには白いヒガンバナが咲いていました。曼珠沙華と呼ばれるそうです。

長沢殿前公園まで来たら無事に下山完了です。近くにスーパーがあるため、そこでご褒美アイスと炭酸飲料を購入し、今日消費したカロリーをあっという間に補給してしまう結果となりました。京急長沢駅から電車に乗って帰宅しました、

日程表