今回の登山は高座山と杓子山、鹿留山の3つの縦走になります。杓子山は山梨百名山や都留市二十一秀峰の1つに選ばれており、雲で隠れていない富士山の展望が見られる晴れの日を選んで訪れました。景色だけではなく、サカネランなどの植物探しも目的です。

登山ルートは立ノ塚峠や二十曲峠がある方から登り、最初に鹿留山を目指すのか、それとも高座山から登って最後に鹿留山を目指すのか迷いました。バスを利用した登山なので、最初に鹿留山を目指し、高座山へ下山して、忍野八海からバスで帰ることにしました。

まずは御殿場駅からバスを利用して、途中から徒歩で立ノ塚峠(内野峠)に向かいます。車があるなら、二十曲峠の駐車場で停車できて便利ですね。帰りのバスは最終の1本前は、最終時刻の2時間前のため、最終バスに乗るつもりです。遅い時間に山頂へ到着すれば、雲が消え去った富士山を見れそうです。なぜ朝と夕は雲が発生しにくいのでしょうか。

歩きやすい道を進んで立ノ塚峠(内野峠)に到着しました。ここで軽い昼食にします。座る場所がないので、立ったままです。残りの昼食と本格的なおやつタイムは杓子山のベンチでしようと思います。

ここ最近は高尾山しか訪れていないのと、時期に似合わない真夏日のような汗ばむ気温のため、牛歩で進みます。トレランの人達が後ろから追い抜いていきますが、そんなスピードで植物を探す能力はありません。

新緑が綺麗な季節ですね。日向は暑く、日影は涼しいです。

チゴユリが咲いていました。白い花を普通1つしか咲かせない植物です。金剛山とかでキバナチゴユリをいつか見てみたいですね。

双子チゴユリがいました。数は多くないけれど、花が2つになるケースがあるようです。

花の写真を撮っていたからか、すれ違った登山者から「2週間前だったら高座山でキスミレが咲いてた。」と話しかけてもらいました。ここら辺が「キスミレの東限」と言ってました。今は咲いていないので、見かける黄色い花はミツバツチグリばかりです。

緩やかな登山道は、次第に急坂になり、そして幾つもの岩場が出現します。ロープが設置されているおかげで、難易度は格段に高いわけではありません。久しぶりの岩場で、登山は足だけでなく手も使うのだと思い出しました。

コンペイトウが咲いていました。正しくはマイヅルソウですが、甘いお菓子に見えます。

分岐点である子ノ神に到着しました。ここから鹿留山へ行って、引き返し、杓子山へ向かいます。杓子山までは比較的歩きやすい道になります。

標高1,632mある鹿留山の山頂に到着しました。広場ですが、何もありません。

展望もないのに、なぜ訪れるのでしょうか。未踏の山頂を踏みたい欲は、登山者である証拠なのかもしれません。子ノ神から片道10分、往復20分なので、1度は立ち寄りたいと思ってしまいました。寄り道は意外な発見に繋がることもあります。

子ノ神まで戻り、杓子山へ向かいます。... ... それ以外に話すことがもうありません。どうしましょう。汗汗汗。

登山道には展望の良いポイントがありました。富士山と右に見える山頂は杓子山ですね。... ... 他に何か話すことは... ... えっと、えっと、ありましぇん。僕は死にましぇん。

ネタ切れ、歳がバレる爆弾発言などなど、墓穴を掘りそうなので、植物の話題に切り替えます。今回の登山で出会った植物です。紹介する植物は見つけた順番ではありませんが、紹介しやすい順番にしました。

まずはヤマシャクヤクです。丹沢や高尾山では咲き終えており、ベニバナヤマシャクヤクの時期になっています。忍野八海が既に標高900mより高い場所にあるので、咲く時期が1ヶ月程違ってても納得です。

ヤビツギンラン

ここからギンラン系統の紹介です。まずはヤビツギンランです。距がなく、花が細長いのが特徴です。唇弁が他の花弁とそっくりに変化し、隆起線がありません。

クゲヌマラン

こちらはクゲヌマランです。僅かな距が辛うじて確認できましたが、距が分からないこともあります。開いている花の中を見ると、唇弁に色のついた隆起線があるのが分かります。

ササバギンラン

ササバギンランは、距があり、キンランみたいに背丈が高いです。花の位置より葉の先端が高い位置にあれば、ギンランではありません。

ギンラン

最後にギンランです。距があり、背丈が低いです。花の位置より葉の先端が低い位置にあります。ギンラン系が全て観察できる場所でした。

これで植物紹介は終わりと思いきや、何か忘れています。お目当ての花がまだ紹介していないような、どうでしたっけ。メインディッシュはもう少し後にしておきます。

杓子山

植物ばかりの話ではつまらないので、杓子山へ。遅い時間のため、富士山の手前に雲がありませんでした。標高1,598mの山頂にあるベンチで休憩します。

レンゲツツジ

レンゲツツジが咲いていました。

山梨百名山だけあって、展望はばっちりです。手前の山々は石割山や平尾山、大平山です。その奥のはげた場所が鉄砲木ノ頭。金時山や箱根の大涌谷まで見えました。

今見えている山々をくまなく歩けば、サカネランが50本は見つかるかもしれないと思いました。

サカネラン

サカネランとは、光合成をしないラン科腐生植物です。今回の登山で1本だけ見つけました。どこに咲いているか検討が皆無だったので、見つけられて良かったです。他の山では、まだ蕾が多いらしいのですが、こちらは下から上まで全ての花が咲いていました。

出会いたくても、なかなか出会えないお目当ての花です。メインディッシュはこれにて完結です。

残る話題は本日最後の山頂である高座山です。標高1,304mあります。今年はヒナノキンチャクを観に再度来ようと思っている山です。

高座山から見た富士山

山頂からの景色です。

個人的には山頂から下った場所からの富士山の展望が好みです。夕陽で陰影が強くなり、心の中はしみじみしてくるのです。

無事に忍野八海がある方へ下山したら、あとはバスに乗るだけです。忍野八海バス停から乗車しようと思っていたのですが、出口池入口バス停の方がバス代が少し安くなるので、そちらからバスに乗って帰宅しました。

田んぼの水面に映った高座山

ここは忍野八海だけでなく、山中湖 花の都公園や山中のハリモミ純林など色々な観光地があり、登山をしなくても楽しめる場所だと思います。

日程表