ミヤマフタバラン

ミヤマフタバランとは、2枚の葉が対生し、亜高山帯針葉樹林といった高くて深い山の林床に自生する欄であり、それが名前の由来になっています。花はあずき色や緑褐色、黄緑色など多様です。1つの花茎に花を3~10個程つけ、下から上に向かって順番に咲きます。

草丈は15cm前後で、広心形で光沢がある葉は1~2cmです。花の唇弁は長さ6mm程で、先端が2裂しています。唇弁基部の左右には耳状裂片があります。蕾や花茎は暗紫色です。

フタバランの名前が付く似た植物として、ヒメフタバラン、アオフタバラン、タカネフタバラン、コフタバランなどが存在します。

基本情報

和名:漢字
深山二葉蘭, 深山双葉蘭
学名
Neottia nipponica (Makino) Szlach.
分類:目
キジカクシ目 Asparagales
分類:科
ラン科 Orchidaceae
分類:属
サカネラン属 Neottia
分類:種
ミヤマフタバラン N. nipponica
花期
7~8月
赤リスト
環境省カテゴリ:なし
長野県:絶滅危惧II類(VU)
山形県:絶滅危惧IA類(CR)
分布
北海道, 本州(中部以北), 四国, 九州
分布地
白山, 富士山, 浅間山, 東赤石山, 祖母山
その他

詳細情報

ミヤマフタバランの全体像
7月18日
ミヤマフタバランの葉
花茎には腺毛があります。

四国では東赤石山、九州では祖母山でしか見つかっていません。