今回登山する山は三浦半島です。二子山と乳頭山、畠山を登ります。道迷いエリアでは森戸川林道終点から六把峠を経由して馬頭観音を見に行きます。低山でも一般登山道より難しいバリエーションルートであり、滑落事故が発生しやすい場所です。遭難しないようにGPSアプリを使います。

まずは逗子駅からバスに乗って南郷上ノ山公園へ向かいました。二子山に向かって進みます。イノシシが出没しているため注意とのことでした。

三浦アルプスには森戸川源流があり、ジャングルのように植物が生い茂り、様々な植物、山野草が自生しています。道中で見かけた植生保護の看板があった場所にはどんな植物が存在するのでしょうか?推測するとあの植物っぽいなんて考えながら、推測の域を出ませんでした。

二子山への登山道ではヤマホトトギスが咲いていました。ヤマジノホトトギスと異なり花被片が反り返るのが特徴です。

二子山の山頂に到着しました。展望台では鷹を観察・撮影する人が何人かいました。

二子山(標高209m)の三角点があります。二子と呼ばれるように、山頂はもう一つあり、下二子山(標高206m)が近くにあります。以前歩いたことがあったため、今回は下二子山の山頂までは行かないことにしました。

森戸川林道終点に向かって進みます。北尾根はスズメバチの巣があり、被害続出で立ち入り禁止となっていました。

カマキリが川に浮かんでいました。どうやらまだ生きているようです。カマキリに寄生していたハリガネムシを探すも見つかりませんでした。森戸川は地元の未就学児が親と一緒に遊んでいる姿を見かけることがあります。ハリガネムシが誤って児童の体内に入ったらと想像するとすごく悪寒がしました。人間に寄生することはないですが、事例は皆無ではありません。

森戸川林道終点に到着したら、ここから道迷いエリアに進みます。遭難事故が多発していると注意看板がありました。

イワギボウシ

イワギボウシが咲いていました。他にもコクランなどの植物を見かけました。

ピンク色の登山テープや目印があるため、迷子になることはなさそうです。ただし、誰も通過していないためか、蜘蛛の巣が数えきれない程ありました。枝で100回以上、蜘蛛の巣を払いながらも、顔や体に数十回は張り付きました。途中で出逢った登山者は、追い越していった1人だけです。追い越されたはずなのに、その人はルート外へ消えてしまったのか、進ルート上の蜘蛛の巣はずっと払われていませんでした。

川をさかのぼっていきます。滑りやすく、雨後は増水して大変だと思います。北アルプスの整備された一般登山道よりも難易度があるように感じました。

ロープが設置されている場所は定期的にあります。シダ植物に覆われたジャングルのような場所です。

三浦アルプスの六把峠

南沢から沼間中を通り、六把峠に到着しました。

ここからは更に危険度がアップします。片側が切れ落ちており、崩落気味です。お助けロープがあっても気が抜けない場所を通過します。しかも足元が植物で隠れ気味だったりします。

丸太の橋だと気が付かずに、川底へ降りようとしてしまいました。降りる前に気が付いてよかったです。

分岐には標識がありますが、GPS地図アプリがなければ、今どこにいて、どこに道があってという把握が出来ないほど地元向けの標識です。

馬頭観音に到着しました。道迷いエリアは終了になります。ここからは乳頭山を経由して神奈川県の山(分県登山ガイド)に選ばれている畠山へ向かいます。

ルツボが咲き誇る道を進みます。田浦が近くなってきました。田浦といえば梅の里を観光地として推しているようです。個人的には「のの字坂」と「田浦駅にあるれんが造りのトンネル」が推しです。

田浦梅林と乳頭山への分岐点に到着しました。あと150m進めば乳頭山の山頂なので、そっちへ向かいます。

三浦アルプスの乳頭山

乳頭山に到着しました。ここでお昼休憩にします。風が強かったですが、周囲の木々が防風の役割をしてくれています。ただし、すごい轟音でした。

今回歩いたルートの中で、一番展望が良かった場所です。2組の登山者とすれ違いました。ここから三浦アルプスの南尾根を歩いて仙元山へ行くことも出来ましたが、畠山へ向かいます。

神奈川県の山(分県登山ガイド)54座の内、40座以上登って来ましたが、万人受けする山は少ないように感じます。歴史的な背景で選定されている山もあったりで、一般的な登山者には魅力を見つけられなさそうかもしれません。もし自分が選定するなら、丹沢にある三角沢ノ頭(寿岳)を入れたいです。

今回は険しいエリアや複数の山頂を歩いていますが、標高が100mと200mの間でずっと収まっているため、累積標高は登りも下りも500mちょっとくらいです。

三浦アルプスの畠山

畠山の山頂に到着しました。展望はほぼありません。池上7丁目へ下山したらバスに乗って汐入駅へ向かいます。

最後に時間があったので記念艦三笠を観光しました。日露戦争の日本海海戦で連合艦隊旗艦を務めた戦艦で、歴史オタには聖地巡礼の必須訪問地かもしれません。私のDNAは歴史に無反応なため、気を失いかける時間になりました。

ここからは最近出会った植物です。今日見つけた花ではありません。ちなみにこちらの花はご存知でしょうか。開花時期になりました。

フジカンゾウ

フジカンゾウ

ツリフネソウ

ツリフネソウ

タニジャコウソウ

タニジャコウソウは咲き初めでした。環境省カテゴリでは準絶滅危惧種に指定されています。

キバナアキギリ

キバナアキギリは、去年はイノシシにやられて開花しませんでした。今年より一昨年の方が花数多いです。丹沢で見るより草丈が大きい印象でした。

マネキグサ

マネキグサは終盤で、花が数える程しかないため見落としてしまいました。地元の花屋さんに教えてもらい、無事に見れました。こちらも準絶滅危惧種です。

日程表