幻の白いコマクサ等を見に南八ヶ岳(硫黄岳・横岳・赤岳)縦走 1日目
今回は初めての南八ヶ岳で、縦走登山も初めてになります。硫黄岳と横岳、赤岳の3つの山を山小屋1泊で縦走する予定ですが、事前にルートを調べた所、横岳が危険との事でした。
なぜなら、そこに「カニの横ばい」や「カニの縦ばい」と呼ばれる鎖場の難所があるとの情報です。雨だと危険度が上がるとの事でしたが天気は大丈夫なようです。
今回宿泊する赤岳天望荘から赤岳までの急斜面が人為的な落石注意の難所との事で、そちらもケガの無いように三点支持で行きたいと思います。穏やかな北八ヶ岳と異なり、南八ヶ岳は鋭く尖った岩場が多い荒々しい山域です。
23:00に東京の竹橋から夜行バスに乗車し、04:25に美濃戸口に着きました。
美濃戸口で登山届を提出したら、登山開始です。暫く山の中の車道を歩きます。
今回一番楽しみなのは山小屋で個室に泊まる事です。個室が空いている日程がこの日だけだったのですが、ちょうど前日に梅雨明けしました。恵まれています。
またウルップソウや赤いコマクサと白いコマクサ、ツクモグサを見れたら良いと思うのですが、今年は花の時期が早いようなのでどれか一つでも見れたら良いです。
初めての本格山デビューで登った北アルプスの笠ヶ岳でチングルマの穂を見てから高山植物の虜になりました。
車道を歩き続けて赤岳山荘と美濃戸山荘を通過すると、分岐がある美濃戸に出ました。行きは北沢コースを通り、帰りは南沢コースで美濃戸へ行こうと思います。
両方通った結果を言いますと、オススメは沢沿いを歩く北沢コースが緑や苔が豊かで良かったです。何よりも水が豊富でここだけのために赴きたいくらいです。
南沢コースは少し迷いやすかったのと水が枯れていたり粗い自然でした。
北沢コース
朝食は持参のおにぎりとバナナと麦茶です。赤岳鉱泉に着いたら食べようと思っていたのですが、リュックに色々詰め込みすぎた結果重さが9kg程になり肩が悲鳴をあげてしまいました。持って来たのは腰ベルトもない手のひらサイズに折りたためるリュックなので、重い荷物に対応できませんでした。1~2kgぐらい軽くすればリュック背負いながら踊れるようになるので、ひとまず朝食にしました。
朝食の重さがなくなり身軽になり登山再開です。以前は旅行会社で白駒の池やおしどり隠しの滝、苔の森にちょこっと行き、夜は旅館に泊まるようなツアーが好きでしたが、今はそんな自然かじりでは満足できなくなってしまいました。
自然かじりツアーはそれはそれで好きですが...(〃ノωノ)
マイナスイオンの癒やしを体感している内に赤岳鉱泉に到着しました。小屋の後ろに山並みが見えますが、どれがどの山なのか分かっていません。山の壁のように見えました。
赤岳鉱泉で少し到着したら硫黄岳へ向けて登山を再開します。次に目指す道標は赤岩ノ頭です。
今までの道程と異なり傾斜が出てきます。何度曲がりくねった登山道を曲がったか分からない程登った時、木々の間から大きな山が見えました。一番右にある高い山なので阿弥陀岳のようです。
さらに、さらに、さらに登っていくとようやく木々に遮られていた視界が解放されました。右側の山が赤岳で、左側の山々が横岳のようです。八ヶ岳で一番高い山である赤岳は1つだけ存在感が違いますが、荒々しくゴツゴツした横岳も魅力的です。
感動に浸るや否や、今日は赤岳手前にある赤岳天望荘に宿泊するので、今見える山々を歩かねばいけないって事になります。
おお、大変!!!ヾ(゜O゜*)
こんなに登ったのにまだ09:00手前です。ですが登山開始して4時間以上既に経過しています。
登山道は背の低いハイマツに覆われ、視界を遮る木々はないので森林限界に着きました。
赤岳
横岳
硫黄岳
赤岩ノ頭に到着するとすぐ目の前には硫黄岳の山頂が見えました。砂礫の白と茶色のコントラストがたまらなく美しいです。
イワカガミが咲いていました。高山植物に出逢うと山に来た実感が湧きます。
硫黄岳山頂へ向かう稜線から見た天狗岳です。北八ヶ岳に所属しており、日本二百名山のひとつです。硫黄岳や横岳、赤岳等の南八ヶ岳は日本百名山に選ばれています。
らくだの形をしたらくだ岩に見えるのは私だけでしょうか?それとも亀かネッシー?
標高2,760mの硫黄岳山頂に到着しました。登山口の美濃戸口は標高1,500mだったので1,200m以上も高い場所へ来ました。悲しい事にじわじわとガスってきています。
硫黄岳の南北両側にある巨大な爆裂火口跡。ふちの周りを歩けるようになっていました。
大ダルミ(硫黄岳山荘)へ目指します。ケルン(積み石)は道標の役目をしているそうです。八ヶ岳はガスりやすいと今回の山旅で知り合った夫婦が言っていたので、視界がとっても悪い時にケルンの有無で迷子になりにくいのかもしれないですね。
コマクサが咲いていました。9月後半に燕岳に登った時一株だけ見た事がありましたが、沢山咲いているのはこれが初めてでした。
横岳周辺では白いコマクサがどこかで咲いているそうなので探しながら登りたいと思います。
ウルップソウを発見。北海道と北アルプスの一部、八ヶ岳のみに自生する希少種との事で、胸が躍ります。(((o(^。^")o)))
大ダルミ(硫黄岳山荘)へ到着しました。ここで硫黄岳と横岳のバッジを買ってしまいました。
横岳へ向かう途中でイワヒバリを発見しました。大きな山旅で毎回出逢える鳥さんです。しかしライチョウやホシガラスにまだ出逢ったことがないので、必ずや出逢いたい。
アフロヘアーから無数の触手が伸びて、そこに花が咲いているのを発見しました。
∑q|゚Д゚|pワオォ!!
これはもしや、幻の白いコマクサ殿ではないですか!!!わたくしはついに見つけてしまったでありますか?見つかると思っていなかったので喜びよりも驚嘆してしまいました。思ったよりも黄色いコマクサでした。
ガスが段々とひどくなってくる中で、下界を見下ろすことができました。光っているのは全て田んぼのようです。
硫黄岳から横岳の間は花の宝庫で色んな植物に出逢えますが、山の景色も楽しみたい私。ガスよ静まっておくれ!
ここから難所が始まるようです。高所恐怖症ですが、大丈夫でしょうか?天辺に人がいるって事は、あそこに行くって事ですね。
結構足場があるので怖さは感じていない私。ガスっているせいで下が見えないせいでしょうか?
まだまだ難所は始まったばかり。「カニの横ばい」や「カニの縦ばい」はこの先なのでワクワクと不安が広がります。
その前にウルップソウが咲いていました。ここまでに沢山ウルップソウが咲いていましたが、枯れた部分がない個体はここが初めてでした。
「カニの横ばい」
滑落したらおしまいですが、足元の面積も思ったより狭くなく、鎖も丈夫でした。足をつるっと滑らせたら怖いですが、慎重に一歩ずつ歩けば何ともない場所でした。
「カニの縦ばい」
ん~カニの縦ばいって言われなければ気が付かない感じでした。この感覚で剣岳のカニの横ばいや縦ばいに出くわしたらびっくり仰天すると思います。剣岳に登った事ありませんが。
ミヤマシオガマが咲いていました。ヨツバシオガマと似ているが、背丈がミヤマシオガマの方が低いです。葉の切れ込みが沢山あるためタカネシオガマでもないです。
12:00に横岳に到着しました。ガスっているため、特になにもありません。
次に行きましょう。昼ごはん食べたい。(´º﹃º`)
余談ですが、ハシゴと階段どちらが好きかと聞かれたらきっとハシゴと答えると思います。階段って登っても下っても足がすぐに痛くなる。
煙突に備え付けられているハシゴだったら、是が非でも階段選びますけれどもね。高所はダメです。
鎖が要らないような所にも鎖が結構あって親切に整備されていると思いました。
道中で八ヶ岳を調査しているレンジャーにすれ違ったので、ツクモグサがどこかで咲いていないか質問してみました。実はずっと出逢えておらず、時期もぎりぎりだったので諦めておりました。
しかし諦めきれずに尋ねた所...
「一応ツクモグサはまだあるにはあるが、素人でも分かるのは1ヵ所だけで、日ノ岳の鎖場にある。」との事でした。やっぱり時期が時期だけに花が開いて咲いているのはもうないようです。
例年ならまだツクモグサが咲いているが今年は早いみたいで、ツクモグサの名前を叫びながら日ノ岳を目指します。日ノ岳は赤岳天望荘へ向かう途中に通過する山のようです。日ノ岳に「日ノ岳」と言う看板がないので見過ごさないか心配です。
レンジャーと話している時に一緒に会話をした登山者が一足早く日ノ岳にあるツクモグサを見つけたようで、場所を教えてくれました。その方は去年ツクモグサを見に来たようで、今回も色んな花を撮影してました。
横岳や白馬岳、利尻岳など、わずかな場所でしか咲かないツクモグサに出逢えました。やっぱり咲きだしたばかりの頃が綺麗と言われやすいですが、咲き終わりでも十分嬉しかったです。
。・゚・(ノД`)・゚・。涙
急な下り坂の鎖場です。結構な距離があってちょっと心が躍ります。
本日の難所はもうなさそうです。あとは赤岳天望荘を目指すだけです。
道迷いする事もなくちゃんと整備されており安心して登れる山なのだと思いました。行く前はネットに初心者は危険とか書かれていたので身構え過ぎていました。
地蔵ノ頭と言う分岐に到着。明日はここから最短距離で下山します。
14:05に赤岳天望荘。一般的なコースタイムより結構時間が掛かっていますが、花に戯れすぎているかもしれません。
個室に荷物を降ろして小休憩です。夕食と朝食はバイキングでお茶とコーヒー飲み放題。更にお風呂付って贅沢です。
驚いた事に、隣の部屋から音が漏れる事はなかったです。逆に廊下からの音が結構ありました。
昼食は牛丼を頼みました。地上だと250円くらいで食べれそうですが、800円。標高2,722mなので妥当なお値段でしょうか。
ごえもん風呂に入った後、17:30から夕食です。豚と大根の角煮が美味しかったです。どこだろうと豚は美味しい。山で食べれるだけ豚を食べられるなんて幸せ。
コーラで一日の終わりに乾杯し、20:00過ぎに就寝しました。
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