ヒメザゼンソウ

ヒメザゼンソウとは、小さなザゼンソウの見た目が名前の由来になっている多年草です。春に葉を出しますが、暗紫褐色の花を咲かせる頃には葉が枯れています。小さな花が沢山集合した肉穂花序は広楕円形をしており、長さ1cm程です。長さ5cm前後の仏炎苞に覆われます。果実は翌春に熟します。

山地の湿った林下に生育しています。ウバユリやオオバギボウシに似た葉は有毒です。葉身は長卵状心形または卵状長楕円形をしており、葉の長さは10~20cm、幅は7~12cm程であり、花と比べて断然大きいです。葉柄があります。

1つの花には、4枚の花被片と4個の雄しべ、1個の狭卵形をした雌しべがあります。

基本情報

和名:漢字
姫坐禅草
学名
Symplocarpus nipponicus Makino
分類:目
オモダカ目 Alismatales
分類:科
サトイモ科 Araceae
分類:属
ザゼンソウ属 Symplocarpus
分類:種
ヒメザゼンソウ S. nipponicus
花期
6~7月
分布
北海道, 本州
分布地
日の出町, さいたま緑の森博物館
その他

詳細情報

ヒメザゼンソウの葉

葉(3月14日)。春に咲くザゼンソウと異なり、初夏に開花します。花が咲く頃には周囲に存在する植物の生長によって、葉による光合成の効率が悪くなります。そのため葉での消費を抑えるために開花の頃には落葉させます。