ピグミードロセラ

ピグミードロセラとは極矮性なモウセンゴケのことで、オーストラリアに自生する食虫植物です。種類によって乾燥を好む種類、湿気を好む種類、元々小さいピグミードロセラの中でも小型のミクロスカパや大型のスコルピオイデス、株が立ち上がる種と立ち上がらない種など様々です。

一般的な育て方としては種子よりムカゴを用土に播種し、覆土せず発芽させます。種子より確実で冬になるとオークションサイトにムカゴが出回ります。水苔植えや、鹿沼土単体用土でも大丈夫ですが、鹿沼土とピートモスの混合用土が無難です。ピグミードロセラの種類によって鉢の高さと腰水の水位を変えると育ちやすいです。

植え替えは基本的に不可能です。痛みやすい用土の場合は、作られたムカゴを毎年播種する必要があります。種子とムカゴの販売はオークションサイトで送料込み500円程で販売されています。ホームセンターや植物園で販売されることはありません。1個体からムカゴはかなりの数が作られます。

学名
ドラセラ・レウコスティグマ・オールイエローフォーム:Drosera leucostigma all yellow form
ドラセラ・スコルピオイデス:Drosera scorpioides

用土と水やり

鹿沼土とピートモスの混合用土を使用するとより多くの種のピグミードロセラに対応できると思います。植物に直接水をかけるのは厳禁で、腰水管理が必要です。

通年屋外で育てて大丈夫ですが、雨や雪に当たらない軒下が良いです。夏でも遮光は不要ですが、用土の痛みに注意です。

ピグミードロセラであるレウコスティグマの花
レウコスティグマ(アルビノ)の花
ピグミードロセラであるレウコスティグマのムカゴ
レウコスティグマのムカゴ

ムカゴは濡れたティッシュに包んでラップで蒸発しないでおくと勝手に発芽します。それから播種しても問題ありません。

種類

乾燥を好む種類:スコルピオイデス、ラシアンサ、バルビゲラ

湿気を好む種類:マンニー、オキシデンタリス、ピグメア、プルケラ

ピグミードロセラであるスコルピオイデス
スコルピオイデス
ピグミードロセラであるスコルピオイデス
頂部で作られるムカゴ。

スコルピオイデスはペットボトルに鹿沼土と少量のパーライトを混ぜた混合用土を積め、腰水で育てています。土に直接水をかけたり、霧吹きしても問題ありません。植物に直接水が掛かっても、調子を崩しにくいです。