セファロタスとは正式名称はセファロタス・フォリキュラリスで、フクロユキノシタとも呼ばれる食虫植物です。オーストラリアの限られた地域にしか自生せず、1属1種の多年草です。捕食袋を付け、寒くなると草紅葉します。
一般的な育て方としては水苔植え、または赤玉土や鹿沼土、ピートモス、パーライトの混合用土に植え、腰水管理で大丈夫です。根伏せや普通葉と捕食袋のどちらでも葉挿しが可能です。長引く猛暑日や降雪するような寒波でも軒下で生き延びます。
幾つか品種が存在し、捕食袋が大きいジャイアントやビッグボーイ、更に大きくなるハマーズジャイアント、捕食袋が黒く紅葉するエデンブラック等あります。他に捕食袋の蓋が反り返るエリザベス化も存在します。品種を求めなければホームセンターでも販売されるようになってきました。冬に購入するのは厳禁です。
学名:Cephalotus follicularis
水苔やピートモス単体だと生長が早く、大きな捕食袋を付けます。赤玉土や鹿沼土を使った混合用土の方が主根が育ちやすく、丈夫になります。基本的に腰水管理をしながら、表面を霧吹きで湿らせてあげると湿度が高くなり、調子が良くなります。
気が向いた時に上から水をかけることもありますが、用土の側面と鉢の接地面に空間を作り、余計な水がそこから流れ出るようにしています。初心者栽培にありがちな水の与え過ぎで根腐れするのを防ぎます。
調子が良いと、捕食袋の蓋が開き、入り口にある襟がテカっています。捕食袋が黄色くなると、その葉は枯れてしまいます。
生長が停滞する冬が植え替え時期に当たりますが、用土を今までと違うものに変更する場合は、冬が終わってからが良いです。慣れない環境の変化と冬の厳しさで、最悪枯死することがあります。温室や水槽などの室内育ちを野外育成に切り替える場合、春か秋に実施すると良いです。
屋外にて通年育てている場合、5月に花茎が伸び始め、6月の終わりから7月に開花します。白い花を無数に咲かせる総状花序です。蕾の段階で花茎がとても長く伸びるため、強風によって茎が折れたり、途中で花芽が枯れてしまうこともあります。
ネット販売が一般的で、ネットショップの他にオークションサイト等でも購入できます。ホームセンターや植物園でも売られています。
ネット経由で購入する場合は、冬に買うのは厳禁です。セファロタスが今まで育っていた環境から、輸送される環境に移され、そこからこれから育てられていく環境に移されることは植物にとって非常に負担です。冬場に購入した個体は、特に温室育ちだと、手元に届いた数日後には地上部が全て枯れてしまうことがあります。
環境の変化に弱いところがありますが、環境になれてしまえば比較的強いです。