道了尊バス停

年末最後の登山は箱根にある明神ヶ岳です。富士山の展望を見て登り納めをします。新年の登山始め先としても考えていましたが、直ぐ近くの金時山は初日の出と共に祈念バッジが無料配布されるため、混雑すると判断し、避けることにしました。

今回の登山ルートは大雄山最乗寺の奥の院から登り、二ノ宮金次郎芝刈りコースで下山します。まずは大雄山駅からバスに乗って終点の道了尊バス停で下車しました。大雄山最乗寺の明神橋から登山するのが一般的ですが、以前通ったことがあるためパスします。

大雄山最乗寺の本堂(護国殿)

登山をする前に少しだけ観光します。大雄山最乗寺の本堂(護国殿)で釈迦牟尼佛や文殊菩薩、普賢菩薩を見学してきました。山野草探しもしてきました。今回の登山ではラン科やツツジ科の植物などを発見しました。1種類だけ花を見ることができました。

石段を進み奥の院(慈雲閣)を見学したら、その左手にある登山道から登山を開始します。

明神ヶ岳へは奥の院から140分のようです。最近は本格的に登山をしていないため、それよりも遅いペースでの歩きとなりました。南足柄市は誘客のために「足柄三山」なるものを選び、明神ヶ岳と金時山、矢倉岳が対象です。南足柄市とモンベルが手を組んで足柄三山ミーティング(山頂MTG)と呼ばれるイベントを開催しています。ただ、参加条件はモンベル製のご当地Tシャツの着用とあり、山を愛する人なら誰でも参加できるイベントではなかったです。

登山道は難所も道迷いしやすい場所もなく、緩やかな登りでした。足柄林道に出たら、林道向かい側にある登山道を登っていきます。

ここから少し急こう配の場所が出てきたりします。すれ違った登山者は3人と犬1匹でした。多くの人は金時山から縦走して明神ヶ岳へ行き、明星ヶ岳から強羅駅へ下山するように思います。体力や時間がある人なら、そこで下山せずに塔の峯まで足を延ばしたくなりますね。

実は、今日の別候補として塔の峯を登り、林道白銀線を歩いて石橋へ出ようと計画していました。ただ来年のための下見だとしても訪れるには遅すぎなので、却下しました。

登山する時はいつもGPSアプリの地図を使っています。この場所で地図を見てみると右へ歩いている人が一定数いることが分かりました。地面に枝と看板を置いて、右へ入っていかないようにしていたのは、間違って右へ行かないようにしているためですね。右に行っても行き止まりです。

GPSアプリの地図は低山ほど見て確認する頻度が高いです。北アルプスのような場所だとGPSがなくても問題がなかったりしますが。

明神ヶ岳

最乗寺奥の院分岐(箱根外輪山の稜線)に出たら、右に行くと金時山、左に行くと明神ヶ岳です。左の稜線へ進みます。箱根外輪山の稜線は霜柱が融けてぬかるみになっていました。滑りやすいです。

数分で標高1,169mある明神ヶ岳の山頂に到着し、昼食にしました。ここはベンチの数が限られています。一応、レジャーシートと折り畳み椅子を持ってきましたが使わずに済みました。椅子の重さは280gなので、日帰りなら使うか分からなくても携帯しやすいです。

富士山と金時山

前回、明神ヶ岳を訪れた時は小雪が降り出し、展望はいまいちでした。今回は富士山が見えてます。結構展望の良い場所なのだと思いました。金時山へ続く縦の稜線や、丸岳へ伸びる横の稜線が良いですね。日本三百名山である金時山からの展望よりも断然優れていました。

明星ヶ岳がある方向へ外輪山の稜線を歩いていきます。手前に見える道標は、大雄山最乗寺と明神ヶ岳を結ぶ最短ルートだと思います。こちらも登山ルートとして、難易度はありません。車利用なら大雄山最乗寺の駐車場で車を停め、大雄山最乗寺と明神ヶ岳を周回するルートがお勧めです。

大涌谷

大涌谷が見えています。仕事納めを終えた週末とあれば、大勢の観光客でごったがえしていそうです。日本で年越しする訪日外国人も増えつつあり、箱根の観光地はオーバーツーリズム状態だと思います。触らぬ神に祟りなしなので、外輪山と言う外野から眺めるだけにしておきます。(座布団1枚ください。)

ちなみに金時山の隣にある乙女峠は山ほどの外国人で埋め尽くされていたのを目撃したことがあります。金時山目的の人々で、対照的に丸岳方面の稜線は殺風景だったのが記憶に新しいです。

二ノ宮金次郎芝刈りコース分岐

二ノ宮金次郎芝刈りコース分岐に到着しました。ここから相模沼田駅まで歩きます。下山先の矢佐芝登山口からはバスが存在しないため、若干の不便がありますが、バス代が浮きますし、誰とも出会うことがありました。

二ノ宮金次郎芝刈りコース

矢佐芝まで105分がコースタイムのようです。バリエーションルートではありませんが、マイナールートだと思います。箱根に下山すると交通費が高くなるので、展望が皆無で以前訪れた明星ヶ岳は行かないことにしました。それより歩いたことのない二ノ宮金次郎芝刈りコースを探索しようの思考回路です。そんな思考や意識は無意識が発端になっていると何だか不思議。ブツブツ、ブツブツ。(不思議ちゃんモードがオンになっています。)

見晴台でおやつタイムです。箱根は丹沢と違ってヤマビルや熊がいないから、良いよね。なんて思っていたら、箱根にもツキノワグマが存在していましたね。

まあ、人がいないのを確認して音痴な声で歌っているので、熊も寄って来ません。これは冗談なのか本当なのか、それを決めるのはあなた次第なのです。

矢佐芝登山口に到着しました。近くに流しそうめんみたいな水場がありましたが、低山ですし沸騰が必要な気がします。登山道は定期的に動物の糞がありました。二宮金次郎腰掛け石を通過し、相模沼田駅まで歩き通しました。今回の登山は総距離約16kmで、登りと下りの総標高差はどちらも1,000m程ありました。

日程表