ミツマタ満開のミツバ岳へハイキング登山 1日目
ルート
毎年3月中旬以降になると登山者で賑わう場所が西丹沢にあります。丹沢湖から短時間で登る事ができるミツバ岳です。大出山とも呼ばれます。ミツマタの群生地になっており、この時期は満開のミツマタと富士山を一緒に鑑賞できます。
新松田駅から西丹沢ビジターセンター行のバスに乗車します。今回は浅瀬入口バス停で下車します。登山の標準タイムは4時間20分と短く、帰りの午後発のバスは15時までありません。なので新松田駅から7時台のバスでなく、8時台の遅めのバスに乗車しました。多くの登山者がミツマタ目当てにミツバ岳や檜洞丸へ目指すためか、バスは増便される程でした。
バスを1本見逃し、すぐに来た増便バスに乗りました。西丹沢方面は乗車時間が長いので座るために、だいたいバスを1本見逃します。浅瀬入口バス停で下車しました。ミツマタの開花時期以外は、ここで下車する登山者は見た事ないのですが、今日は多くの登山者が下車します。
落合トンネルへ進みます。滝壷橋からミツバ岳へ登り、世附権現山から下山する周回ルートで歩きます。権現山から下山すると落合トンネルの右側に到着する事になります。
トンネルを抜けて丹沢湖沿いに歩きます。奥に見える真っ白な山は富士山です。今日は雲一つない天気で、ミツバ岳山頂からは富士山が見えそうです。
丹沢湖では毎年、紅葉シーズンの11月に丹沢湖ハーフマラソンが開催されています。参加費かかりますが、参加者全員に大会Tシャツトもらえます。マラソン大会のTシャツ集めている人って一定数はいそうですね。
観光マップがありましたが、ミツバ岳についての情報は一切記載されてませんでした。一番左下の世附キャンプセンターの左横にある山がミツバ岳だと思います。
登山口がある滝壺橋までは滝が2つあります。滝があるのは丹沢湖がある左側でなく、山がある右側です。
2つめは滝壺沢の滝です。滝壷橋までの間に何か所か駐車場があるので、車で来ても大丈夫です。
滝壷橋を渡った右手に登山口があります。ここまで車道沿いをずっとまっすぐ歩くだけなので道迷いはしないとおもいます。ここからミツバ岳山頂までは登山者が多いこの時期なら迷子の心配はなさそうです。踏み跡あります。
今回の登山では、登山者の年齢層は結構高く、50~70代が多かったです。登山人口の比率はもともと高齢者の割合が高いものですが、今回はいつも以上に若者が少なかったように思います。
登り始めるとさっき歩いてきた道が見えてきます。
登山道は短い距離で標高を上げるため、つづら折りが大部分を占めます。最初は滑りやすい崖沿いを歩くので注意が必要です。
大抵の山に該当しますが、ここも例外なく滑落による死亡例はあります。ミツマタの時期以外は登山者はほぼいないので、それ故遭難しかけた例もあります。
また権現山から浅瀬入口バス停へのルートはヤマレコのマップでは表示されますが、ヤマケイのマップでは表示されてません。たぶん急な斜面を無理やり登山道にしたようなバリエーションルートみたいになっているからだと思います。急な斜面を滑りながら降りていく事になりました。
ヤマレコは難易度や明瞭加減に関係なく沢山のルートがマップに表示され、ヤマケイはメジャーなルートのみがマップに表示されている印象を持ってます。通行止め情報はヤマケイにしか載っていないと思います。
登山情報サイトと言ったら、もう1つヤマップがありますが、GPS機能付きのマップをダウンロード出来、ネットが繋がらない場所でもリアルタイムに現在地を登山マップに表示してくれて便利です。
ヤマップのアカウントを作成してマップのダウンロードしかしてないのに、なぜかヤマップ代表とヤマップ公式アカウントをフォロしていた事があり、凄く怖かった記憶があります。
登っていくとミツマタが少しずつ見かけるようになり、そして樹林帯の中にミツマタの群生地がありました。一番の群生地は山頂になります。
ミツマタの花は下向きに咲いているため、見上げると黄色い花が綺麗に見えますが、見下ろす角度だと花の裏側の白が見えます。天気が良いと光で白い部分が輝いているように見えました。
今回見かけたのは全て黄色いミツマタのみでしたが、品種によっては赤い花もあるようです。またミツマタの樹皮は和紙の原料に使われており、その丈夫さから1万円札の原料として使われています。ただ1万円札に使われているミツマタは中国やネパールからの輸入品になっています。
樹林帯の植生が広葉樹から落葉樹に変わったら山頂までもう一息です。
山頂を目指す人や山頂から降りてきた人、大勢の登山客とすれ違います。1日に数百人がこの山に入山しています。踏み後によって道が明瞭に作られていますが、そうでなかったら道迷いの可能性がありそうです。
枝先にカメムシが休んでいました。カメムシって臭くて緑色のイメージだったのですが、調べてみると種類によって色や模様のバリエーションは豊富なようです。特にアカスジキンカメムシはカメムシ「歩く宝石」と呼ばれる綺麗なカメムシです。
落葉樹の中にミツマタの群生地が見えたら、山頂になります。
落葉しているおかげで青い空と黄色いミツマタのコントラストが映えます。ミツマタの名前のとおり、3つの又に枝が分かれています。
標高845mのミツバ岳山頂に到着です。写真に人が写っていませんが、少なくても60人以上がこの周囲でお昼ご飯を食べてました。10人程の団体も何組か見かけるほどの混雑でした。
一番の見所は富士山とミツマタのコラボです。富士山の宝永火口も見えています。
こちらは丹沢湖とミツマタです。
花の写真を撮っていると、近くで70代くらいの女性たちがミツマタに体が囲まれた写真を交互に撮影してました。大きな声だったので聞こえてしまったのですが、「妖精」になりきってポーズを決めてるようです。楽しい事だと皆若返りますね。
一通り写真を撮ったらお昼ご飯にします。今日はガスバーナーを持ってきました。山頂はベンチがなく、もしあったとしても人が多すぎて座れないだろうと思ったのでレジャーシートを用意しました。メインディッシュはもつ煮込みです。
食後は世附権現山へ目指します。ミツマタが所々に少し咲いていたりします。
リンドウを見つけました。タテヤマリンドウでもミヤマリンドウでもないと思いますが、特徴としては細長くない副花冠の形やそばかすみたいな斑点がタテヤマリンドウに似ています。フデリンドウだと思います。
ひたすら登っていきます。
滑りやすい急斜面もありました。その時は靴のグリップを効かせながら進みます。今回はストックを使用しませんでしたが、ストックがあった方が安全に登山・下山できると思います。体力的には完全に初心者向けですが、技術的には慎重に歩いたほうが良い場所が多いです。トレランには全く向いていない山です。
標高1,019mある世附権現山の山頂に到着しました。山頂の看板はすぐ側にあります。ベンチは幾つかありました。
ここから丹沢湖の方へ下山すれば浅瀬入口バス停へたどり着けます。歩きやすいのは左手の二本杉峠経由での細川橋バス停へ下山です。
世附権現山と呼ばれるのは、近くにある畦ヶ丸の東に位置する別の権現山と区別するためです。
枯葉に紛れた小さな命が、人の目には見えなくてもこの山には多くの命で溢れているのだと伝えている気がしました。耳を澄ませば、色んな命の呼吸が聞こえてきそうな春の訪れ。
写真だと伝わりにくいですが、結構な急斜面がずっと続いていきます。
下山後に温泉に入りたい場合は、細川橋バス停へ下山すれば丹沢ホテル時之栖があり、日帰り入浴ができます。浅瀬入口バス停へ下山すれば落合館があり、日帰り入浴と食事もできます。
お店の数は浅瀬入口バス停の方が多くあります。しかし帰りの西丹沢ビジターセンター発新松田駅行のバスに座って乗車したいなら、先に停車する細川橋バス停の方が確率があります。
所々、下山中も富士山や大野山が木々の隙間から見えていたのですが、大野山が良く見える場所がありました。富士山は木々が邪魔したままです。下山した頃には、太陽の光の位置によって富士山が良く見えない状態になってしまいます。
フェンスに沿った登山道を進み、途中階段を下ったり登り返しがあったりしながら下山していきます。椿の花が落ちていました。椿と言ったら伊豆大島を思い浮かべるのですが、ちょうど椿まつりが終わる頃です。
水源に関する建物の横を通過します。ここら辺まで来ると下山先の車道からの音が聞こえてくるようになります。
初心者の通行不向きとあります。
目の前に永歳橋が見えてきました。永歳橋はかながわの橋100選に選ばれています。
落合トンネルの上から無事に降りてきました。まずは浅瀬入口バス停へ行き順番を確保したいと思います。
浅瀬入口バス停に到着し、リュックを置いて列に並びます。午後発のバスは15時ちょうどで40分前に到着できました。バス待ちは5番目でした。バスが到着する頃にはバス待ちの列は20人程になっていきます。
永歳橋を渡って丹沢記念館へ行きました。最寄りのお手洗い場所であり、お土産などの販売もあります。
こっちにもバス停があるのですが、浅瀬入口バス停の方が先にバスが停車するため、こっちでは乗車しません。こっちで乗車すると確実にバス内で座る事が出来ないと思います。浅瀬入口バス停なら座れるかというと分かりませんが、帰りもバスが増便されるでしょうし、確率は皆無ではないと思います。
丹沢記念館ではアイスのジャイアントコーンが150円で売ってました。登山したらアイスかケーキか無性に食べたくなります。ウリボーのはく製は本物です。
隣には丹沢湖に沈んだ民家を再現した三保の家がありました。願いの鐘があったので、バスに座って乗車できるよう鐘を鳴らしました。増便のバスが15時よりも早く来るか不明だったので、少し早めに浅瀬入口バス停へ戻ります。
時間通りに15時のバスが到着しました。バス内は満員で立ち客も結構多かったです。すぐ後に増便が来ると車掌さんから案内を受けていると、もう一台のバスが来ました。なんと座席が10席ほど空いており、増便に乗車し無事に座る事が出来ました。
丹沢記念館からもミツバ岳からの登山客が更に15名程乗り込み、朝の通勤ラッシュの電車みたいにぎゅうぎゅう詰めになって新松田駅へ向かい帰宅となりました。
今回の登山は天気に恵まれ、ミツマタの最盛期に訪れる事が出来ました。計画から結果まで全て順調でケガもなく満足いく登山になりました。
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