新年の登り初めは富士山が見える山です。場所は冬の今ならヤマビルの活動がない丹沢の大野山に決めました。神縄トンネルから米ヶ沢ノ頭や熊山を経由して目指すルートで、山頂を目指します。

まずは谷峨駅から西丹沢行きの富士急湘南バスに乗り、神縄トンネルバス停で下車します。同じ場所で下車した人は他におらず、山頂に到着するまでに出会った登山者は皆無でした。一番早い時間帯のバスですが、座席は空席がありました。

神縄隧道の左側にある登山道を進みます。途中で朝ごはんにします。今回の登山では何種類かの山野草を見かけました。

右側の荒々しい山塊は檜洞丸、左側のなだらかな山塊は遠見山でしょうか。遠見山(戸沢ノ頭)や大杉山へのルートはミツマタの群生地があり、今年は訪れることができるでしょうか。

木漏れ日の中で森林浴をしながら、登山開始地点から秦野峠分岐点まで標高を300m程上げていきます。

頭上を見上げるとアマゾン川のような光景でした。このような現象を「クラウン・シャイネス」と呼びます。原理としては、風によって重なり合う葉が擦れることで、このような複雑な水路を連想させる隙間が生じるようです。

急登を登りきると、秦野峠分岐点に到着です。日影山(ブッツェ平)へ向かう道と大野山へ向かう道に分岐しています。

米ヶ沢ノ頭

大野山へ向かう道を下っていくと、米ヶ沢ノ頭に到着しました。山頂には道標はありません。

更に進んでいくとベンチがあり、虎ロープの先は共に立ち入り禁止の注意がありました。こういう時、登山アプリでその先を調べてみると、一定数の人が先に進んでいるようです。ただ行き止まりになっており、みんな引き返しています。可能性としては、貴重な山野草があるのか、道を間違えてしまっているのか、色々あります。今回は後者だと判断しました。

ムラサキオニシバリ

ムラサキオニシバリの蕾を見つけました。萼の外側が暗紫色になるオニシバリで、普通のオニシバリと共に、丹沢では山ほど見かけます。

道が二手に分かれており、多くの登山者は巻き道である左手を進んでいるようですが、右手の道を進みます。

鉄塔の下をくぐって進みます。そういえば、携帯電話の基地局が設置された場所で、奇形植物が続々と出現するようになったニュースを見たことがあります。電磁波過敏症ではなくても、鉄塔からの電磁波は人に全くの無害と言い切れるか分からないので、そそくさと通り過ぎます。

熊山

熊山の山頂に到着したと思いますが、山頂には道標はありません。

舗装された道路に降りてきました。このまま道路を進んでいけば大野山の山頂にたどり着けます。

富士山

途中で林道から抜け出し、景色が良い方へ藪漕ぎすることにしました。富士山や丹沢湖が黄金色の野原と一緒に撮影できましたが、衣類が薮のトゲだらけになってしまいました。

丹沢湖

丹沢湖と丹沢の山々です。大野山の山頂では観ることの出来ない景観です。景色は天国だとして、衣類は地獄でした。

大野山

大野山の山頂に到着しました。ここでお昼休憩にします。混んでおらず、ベンチは空きがいくつかありました。

大野山では毎年、ヤマブキの花が見頃の中で山開きが開催されます。大野山限定の山開き登山バッジが存在しますが、有料販売です。表丹沢がある秦野市では山開きバッジを無料配布しています。以前、八ヶ岳で無料の山開きバッジを貰ったことがあります。

オオシマザクラが咲く頃は今より綺麗な風景を拝めそうです。

かどやファームの方へ下山していきます。登山地図では一般の登山道になっていたルートを歩いたのですが、未整備により藪漕ぎでした。片側が柵のない崖だったり、電気柵の横に降りたりしました。

かどやファーム展望台

かどやファーム展望台です。牧場のソフトクリームは、牧場だけでなく、ここでは販売しておらず、町中のカフェ等に行く必要があるようです。ジェラートや足柄牛の自動販売機があるだけでした。ポニーは放牧中です。

サイハイラン

今回出会った山野草の1つサイハイランの結実した姿です。民家脇など幾つか見かけました。他にも広大な竹林を見つけ、ヤツシロランがいそうな気もするような。

大野山登山口

大野山登山口まで下山してきました。高速道路の開発やチェーンソーアート等が道中ありました。神奈川県猟友会の人をちらほら見かけ、鹿を追い込むルートを確認していました。肩に猟銃を携帯していました。

御殿場線沿線フォトコンテスト

山北駅に到着すると、駅の構内に御殿場線沿線フォトコンテストのポスターが貼ってありました。電車に乗って帰宅しました。新年の登山始めは、お正月に済ますことは出来ませんでしたが、無事に完了しました。

こちらは御殿場線沿線の沼津市で撮影した写真です。

日程表