JR身延線の電車に乗ってやって来たのは、芝川駅です。今回の登山先は白鳥山です。山梨百名山の中で最も低い山になっています。本成寺から登り、ゴルフ場へ下山し、白鳥神社を訪れる計画です。

白鳥山は恋人の聖地になっており、山頂からはハート型にくり抜かれたモニュメントから富士山を望むことができます。この地域では「どんど焼き」をすると不思議なことが起きることから、現在も禁忌とされています。ここ県南部ではヤマビルが多いことで知られており、非活動時期の冬に登山するのがお勧めです。

芝川駅から白鳥山登山口がある本成寺へ向かいます。釜口峡を通り抜けます。目の前にある山は白鳥山です。

白鳥山がある内房と下稲子の地域では「どんど焼き」が昔から禁止されており、今でも同じです。どんど焼きをすると、白い髭のおじいさんの「ほーい、ほーい。」と言う声が聞こえるそうです。また白い髭のおじいさんが子供をさらうとも言われています。地元に住む人は、どんど焼きをする場合、他の地域にしに行きます。

本成寺に到着しました。登山口から山頂までの標準タイムは1時間10分となっていますが、実際は1時間30分程だと思います。車がある場合、山頂付近にある白鳥山森林公園駐車場からなら標準タイムは20分程です。

登山道は基本的に登りのみで、下りはありません。急登ではなく、なだらかなコースでした。道も良く整備されていました。

標高が低い場所は竹林になっており、それ以降はスギやヒノキの雑木林です。山頂付近は白鳥山森林公園とも呼ばれているようです。

途中で石段を登っていきます。田舎にあるマイナーな低山で、誰とも出会うことがないかと思っていたのですが、登山グループ御一行や、神奈川県の横浜から訪れた登山者など意外と多くいました。

白鳥山七面宮跡

白鳥山七面宮跡に到着しました。

登山口近くの民家の庭木にセッコクが着生していました。白鳥山に着生蘭があるのか探してみましたが、どうやらそんな匂いはありませんでした。

山頂まで残り300mくらいになると、今までよりも急勾配になっていきます。

白鳥山

標高568mある白鳥山の山頂に到着しました。富士山は大きく見れました。ここで昼食休憩にしました。かつて白鳥山城が山腹に存在したと言われており、城主は後藤善心です。実際はいつ築城されたのか、白鳥山のどこに築かれたのかは定かではありません。ちなみに白鳥山を創造する会によって、山は整備されているようです。

山梨百名山の白鳥山

山梨百名山の道標がありました。他に、「静岡の百山」や「関東の富士見100景」にも選ばれています。山頂は山梨と静岡の県境になっています。周辺にある山梨百名山は、貫ヶ岳と高ドッキョウがあり、車でなら1日3座を踏破することも可能です。ただのピークハントになり、山を楽しめるかは別になるとは思います。

白鳥山から見た富士山

恋人の聖地の象徴であるハート型の窓があるモニュメントから富士山を覗いていました。

白鳥山森林公園駐車場の方へ下山します。シャクナゲが生えていました。他にもマムシグサやウラシマソウも自生しています。ユモトマムシグサなのか気になるところです。花が咲く頃には、足元にヤマビルが近寄って来て、懐かれることでしょう。他にも山野草は幾つか見かけました。

白鳥山森林公園駐車場にある登山口に到着しました。ここから芝川駅まではずっと舗装された車道になります。トイレがあるので、立ち寄りました。

隨縁カントリークラブの側を通り抜けていきます。道路脇には幾つものゴルフボールが横たわり、風化しない時を刻むままに汚れ、放置されていました。

白鳥神社

白鳥山に登ったなら、白鳥神社にも立ち寄ります。部分的に新しく修復されており、大切にされていることがうかがえました。

芝川駅

芝川駅に到着し、電車で帰宅しました。電車を乗り換えて座席に座っている時、自分の周囲でバイブが鳴り響いていました。自分のお尻の周辺に手を入れてみると、誰かの携帯電話がありました。所有者が電車を降りる時に紛失したらしく、その家族からの電話でした。電車を降りた時に、JRの駅員に落とし物の届け出をしました。その日の内に無事に携帯電話が所有者の手元に戻ったようで安心しました。

紛失者の家族から、JRの駅員に携帯電話を渡した時、駅員から電話をほしいとの要望がありました。駅員からは、そういうことはしないと言っていたので、自分が電車で紛失した際の勉強になりました。

日程表