夜行バスでニンビンにやって来て、今日はタクシーを一日貸し切って、観光をします。銀河洞窟と呼ばれるĐộng Thiên Hà(Galaxy Grotto)と、バイディン寺、世界遺産のチャンアンクルーズの予定です。山水画のような自然の中で、ボートで鍾乳洞を探検する内容で、古都ホアルーは予定に入れていません。夕食はニンビン名物の山羊肉を食べます。
朝になり、宿泊するホテルMai Place Homestayでチェックインをします。部屋はまだ入れないため荷物だけ預け、7時半になったら迎えに来たタクシーに乗りました。同行者のお腹の調子が良くないため、朝食は抜きにしました。
Động Thiên Hà(Galaxy Grotto)にやって来ました。1人20万ドンです。ここは観光地として知名度が低く、ネットの地図には正しい場所が記載されているとは言い難いです。ですが、今回のベトナム旅行で私が一番訪れたかった場所です。そして、一番訪れて良かった観光地になります。
ボートに乗って鍾乳洞がある場所を目指します。船頭さんは女性の方で、全て手漕ぎでした。他に観光客は誰もいないので、自然の音とボートが進む音だけが聞こえる静かな景観でした。
上陸して、銀河洞窟に入ります。
鍾乳洞の中は最低限のライトアップになっており、懐中電灯で石柱や石筍を見て回ります。
自然光で照らされた鍾乳洞です。世界遺産になっている規模が大きいフォンニャ=ケバン国立公園と比べて見劣りしません。こちらは臨場感たっぷりの狭さで魅せます。
小舟に乗りこみます。天井は低く、水位も僅かで、ゆっくり進みます。
外からの明かりはないため、ライトアップされています。様々な色の明かりが使用されています。
風がないため、水面は鏡になっていました。
折り返し地点で船は回転し、戻りました。
鍾乳洞を脱出し。別の鍾乳洞を見学します。
こちらは小さな空間のため、すぐに観光は終わります。
最初に乗った船で、最後の鍾乳洞へ向かいます。
こちらは反対側にある入り口からやって来たツアー客の船が多くいました。やっぱり他の客が無数にいると雰囲気がありません。洞窟内ではコウモリを見かけました。
次の観光地であるバイディン寺にタクシーで向かいました。ここはホテルがある場所からはかなり距離があるため、自転車で行くことは不可能です。バイクか車が必須です。
東南アジア最大の仏教寺であり、回廊には500体の五百羅漢像があります。
別料金の仏舎利塔に入り、エレベーターで最上階に行きました。
本当はここからの景色が人気なのですが、小雨と霧で何も見えませんでした。
アニメのGANTZに出てきそうな観音菩薩でした。背丈が高くて、すらっと細く、見る者を圧倒させます。他にも釈迦如来金銅像や千手千眼観音像などもあります。
観光を終えたら団体の外国人しか訪れないようなレストランに連れていかれました。ニンビンの中心部にある外国人向けのお店より値段が高いです。味は普通です。お勧めのヤギ肉料理を注文しないと不機嫌な顔をされました。客をお金として見ていないような接客だったため、残念でした。道中の路上では山羊の丸焼きが売っていました。
最後の観光地であるチャンアンクルーズに参加しました。コースは3つあり、9つの洞窟と3つのお寺を巡る一番長いコースを選択しました。天気に景色が左右されない鍾乳洞が多いため、雨の日にはお勧めです。幸いにも傘の出番はありませんでした。
1つめのお寺Trinh Templeです。
山水画のような景色の中で、巨岩に出来た鍾乳洞に船で入っていきます。
時々、頭が天井にぶつかりそうな場所もありました。チャンアンの景観複合体として2014年に世界遺産に登録されています。「陸のハロン湾」と呼ばれています。
2つめのお寺Tran Templeは幾つもの階段を上り下りした先にありました。同じ船に乗っていた北欧からの観光客はお寺に行かずに、ゆっくりしていました。
チャンアン渓谷全体には48つの鍾乳洞が存在します。その内の9つを巡るのですが、1つ1つに名前があるものの、どれがどの鍾乳洞だか途中から分からなくなりました。
ニンビンの観光地は数年前と比べて値上げラッシュであり、このボートクルーズは1人20万ドンから25万ドンになっていました。タムコッククルーズも同様に値上げです。船頭からチップの要求がなかったので、チップ料金が上乗せされているのかもしれません。
3つめのお寺Khong Temple(Bao Hieu Pagoda)です。
ツリフネソウの仲間である植物を見つけました。
クルーズを終えたらタクシーでホテルまで送り届けてもらい、タクシー1日レンタルは終了となりました。貸切った時間は9時間20分でした。お値段は115万ベトナムドン(約7000円)でした。各観光地の駐車料金は請求されませんでした。
宿泊する予定のホテルMai Place Homestayではトラブルが発生しました。ホテル側の都合で部屋を用意できないと言われてしまいました。代わりに家族経営の別のホテルHavana Tam Cocに案内されることになりました。追加料金なしで、値段がより高いホテルに泊まれるとのことでしたが、問題がありました。ベッドが1つしかありません。
エキストラベッドを入れてもらうことで解決しましたが、それが不運の始まりでした。実は、エキストラベッドで寝た経験がなかったため、不運を予測することができませんでした。エキストラベッドは硬すぎて、一睡も出来ないことになるのです。これがきっかけでエキストラベッドNGになりました。2人旅の場合は、普通のベッド2つが私のトッププライオリティー(最優先)になります。
お店(Thao Béo Restaurant Bar)で夕食にします。山羊肉炒めとパッタイを注文しました。ここは100%外国人しかおらず、私と同行者以外は全員西洋の人でした。間違って、私の方にフライドポテトが運ばれてくるハプニングがありました。
まずはサイゴンビールとベトナムコーヒーで乾杯します。コーヒーの底には練乳が入っており、ドリップ式のコーヒーです。
ニンビン名物と言ったらヤギ肉です。レモングラスと一緒に炒めていました。マトマムを使ったような調味料は癖が少なめで問題ありませんでした。肉もパッタイもどちらも絶品でした。
スイカはお店からのサービスで、全員に提供されていました。サービス料金はありません。
全国展開しているコンビニのWinMart+でお菓子などを買って、ホテルに戻りました。他の店では観光地値段なのに、WinMart+は普通の値段です。ホテルでは夜11時30分頃に、大きな騒音がしました。どうやら団体客が大勢戻って来たようです。エキストラベッドで眠れぬまま夜を明かします。