シロバナキンラン

シロバナキンランとは、黄色の花が白色になったキンランの品種です。キンランは開花すると黄色い花が次第に白くなり、それは白化と呼ばれています。シロバナキンランは蕾の時から白く、白化現象とは別になります。多年草のため、毎年白い花を付け、黄色いことはありません。

距や唇弁の外側は白いですが、内側は黄色くて赤褐色の隆起線は、普通のキンランと同じです。

白化したキンランとシロバナキンランの見分け方は難しく、蕾の時に花が白色か黄色か観察する必要があります。今まで黄色の花だったのに、ある年だけ白色だったり、偶然見つけたら白花だった場合は判別ができません。

基本情報

和名:漢字
白花金蘭
学名
Cephalanthera falcata f. albescens
分類:目
キジカクシ目 Asparagales
分類:科
ラン科 Orchidaceae
分類:属
キンラン属 Cephalanthera
分類:種
シロバナキンラン C. falcata f. albescens
花期
4~5月
分布
不明
分布地
不明
その他

詳細情報

シロバナキンラン
蕾も白色です。
シロバナキンラン
周囲のキンランより大型の白花個体

毎年、白花が咲くシロバナキンランです。白化した個体は花弁に若干の黄色が残る場合もありますが、真っ白な花弁です。

シロバナキンランの花

黄色い花を咲かせる一般的なキンランと比べて、草丈が高く花数が多いように思います。距が目立つ新産型タイプのクゲヌラマンが報告されていますが、個体によってはシロバナキンランの可能性があります。

シロバナキンラン
4月下旬
シロバナキンラン

白化したキンラン

白化したキンラン

普通のキンランは黄色い花を咲かせますが、次第に花が白くなります。綺麗に咲いているように見えて、既に白化した普通のキンランであることが多いです。シロバナキンランは初めから花が白いことを確認する必要があります。