長さが4,023kmある東南アジアで最長の川。中国のチベット高原からベトナムに渡って流れています。
ホーチミンから約70km離れたミトーに流れるメコン川周辺をメコンデルタと呼ばれ、そこでクルーズをする事が出来ます。ホーチミンから出発のツアーがシンツーリストによって催行されています。
メコンデルタには複数の島があり、船で島を巡りながらホーチミンやメコンデルタの名産であるライスペーパーやココナッツ製品を見学します。
昼食はエレファントイヤーフィッシュ(象耳魚)と呼ばれるメコン川に棲息する淡水魚を頂きます。
基本情報
住所
ツアー申込場所:シンツーリスト
246 - 248 De Tham St., District 1, Ho Chi Minh City
アクセス
ホーチミン市内から徒歩でツアーオフィスへ行ける。
ツアーはオフィス集合、オフィス解散です。
申し込み方法
メコン川クルーズは幾つもの現地ツアー会社が催行していますが、今回はその中でも値段が安いシンツーリストが催行するツアーを紹介します。
ツアー名はMEKONG DELTA 1 DAY (MY THO - BEN TRE)。ツアーコードはTG-SGMT-01です。
ホーチミン市内のツアーオフィスでツアーの申し込みをします。当日参加可能でオフィス集合、オフィス解散のツアーになります。

ホーチミンからミトーへ移動に利用する車
移動に利用する車は他のツアー会社と比べて狭くはありません。ツアー内容も大きく変わらないです。メコンデルタ内にある島では試食と共に特産品の販売が多くチップの要求も多々あります。これはこの会社のツアーだからではなく、島自体の問題です。どのツアー会社で行っても同様です。
メコン川クルーズと言うとヤシの葉で覆われた幅の狭いメコン川を小舟で進むジャングルクルーズのツアーをイメージするとがっかりします。
観光のほとんどは特産品の見学で、ジャングルクルーズは最後にちょこっとしますが、手漕ぎはほんの20秒くらいで後は電動で小舟は進みます。手漕ぎと電動両方合わせて5分未満のクルーズになります。
ツアー出発
車でホーチミンからミトーにあるメコン川へ移動し、船に乗り換え最初の島へ移動します。メコン川の主流は大きな川であり、川幅があります。参加者は韓国人が半分以上占めており、家族連れが多かったです。

ガイドは簡単な英語で説明します。

島と島を移動する時に乗る船です。

最初に上陸した島です。

ライスペーパーが天日干しされています。
南国のフルーツが生える島内を進むとライスペーパー工場に到着します。最初の島ではライスペーパーをどうやって生産しているかを見学します。

臼で米粉を作ります。
ライスペーパーはこの地域の名産品であり、ホーチミンやミトーで良く食べられます。
ガイドの英語はジェスチャーと共に優しい単語でゆっくりなので聞き取りやすいですが、英語が分からなくても説明している物を見れば何が言いたいのか理解できます。

米粉を水で溶き、ライスペーパーを焼き上げます。
2つ目の島ではライスペーパーやココナッツキャンディー、木製の製品などお土産屋があり、立ち寄ります。そこでここの名産品であるココナッツキャンディーの試食もあります。
お土産屋の側にあるレストランで団体での昼食です。メコン川に棲息するエレファントイヤーフィッシュの身を野菜と一緒にライスペーパーに包んだメニューがメインになります。食事量はあまり多くありません。

エレファントイヤーフィッシュ(象耳魚)

従業員がライスペーパーで巻いてくれました。
食事の後は養蜂の島へ移動します。ここからはメコン川の主流ではなく支流を移動するため、両脇がヤシの葉で覆われたところを船で進んでいきます。

支流へ移動します。

養蜂の島

蜂蜜ドリンク
養蜂の島では蜂蜜ドリンクの試飲がありますが、ハチミツの他にも美容効果の高いロイヤルゼリーやプロポリスの販売がメインになります。

水たまりにはハゼの仲間や魚がいました。
島の内部へ移動すると観光用の馬が止まっています。馬車に乗って一本道を進んでいきます。景色は変わらないため馬車に乗る体験だけです。ツアー代金に含まれていますが、体験が終わった後はチップの要求があります。

馬の排泄袋がお尻の側についています。
馬車体験が終わると今度はフルーツの試食が出来る場所に移動します。ここでは音楽を聴きながら竜眼やドラゴンフルーツ、スイカ、パイナップルなど5種類のフルーツが振舞われました。演奏が終わるとチップを入れる籠が各テーブルに置かれます。
その後、蛇を持った従業員がやって来て蛇を首に巻いて記念撮影タイムです。チップの要求をされる前に写真撮影した観光客は、チップ(高額)を渡していました。

6人分のフルーツの試食

歌唱と音楽の演奏

情緒ある小舟の手漕ぎクルーズかと思いきや?
今までメコン川の移動に使っていた船まで小舟で移動になります。メコン川クルーズをネットで検索すると出てくるジャングルの中を小舟で移動しているような写真はここで撮影されています。あっという間の短い体験になります。
最初は手漕ぎでとても情緒があり、想像していたメコン川クルーズが始まります。がそう思った瞬間、手漕ぎの小舟はエンジン音と共にモータボートになり、あっという間に終了になります。
その後一人一人にチップの要求があります。

小舟から大きな船へ乗り換えます。
最後に向かった島ではココナッツキャンディーの製造現場です。手作業もありますが、自動化がある程度進んでいるようです。

ココナッツの実を割ります。

中身を取り出します。

実を絞り、液体を抽出します。

液体をサラサラにします。

液体を攪拌します。

キャンディーをカットして完成。
船で行きに乗った車まで戻り、車でミトーからホーチミンにあるシンツーリストのツアーオフィスへ戻ればツアーは解散です。
今回のツアーは日本円にして1500円前後で、自分で訪れるより安く楽に訪れ、体験する事が出来ます。自然をある程度体験できますが、どちらかと言うと買い物ツアーのイメージが強かったです。メコン川にある島はチップと買い物が押し出された観光地になっているので、他のツアー会社で参加しても変わらないです。