今回登山するのは秦野にある頭高山と八国見山です。未踏峰だったので、ヤマビルがいない寒い時期に訪れようとずっと考えていました。山頂や登山道からは丹沢山塊を眺めることができます。老若男女楽しめるハイキングコースとなっています。最後にはおおいゆめの里で河津桜を観賞します。

まずは新松田駅から頭高山神山登山口まで歩いてきました。松田山ハーブガーデンでは河津桜が見頃になっており、最明寺史跡公園を経由して松田山を訪れようかとも考えていました。今回は八国見山で植物探索もするため、松田山は来年にします。

神山滝に立ち寄ります。湿った場所には何か山野草があるかもしれません。ヤマビルに出会わない時期は12月から2月までです。桜が咲く3月は温かい気温や雨後等、日によっては出会ってしまいます。

頭高山神山登山口からのコースは滑りやすく、傾斜もあり、細い道だったり、登山初心者向きではないように思います。ロープが設置されていましたが、整備が不十分に感じました。多分、通過している人は基本的にいなさそうです。

頭高山と八国見山は、渋沢駅から目指すと、難所はありません。

道迷いしないように赤テープ等あったりします。そして、このルートだけマダニが多いです。冬で葉が生い茂っていなくても、マダニはズボンに何匹もくっつきます。マダニに噛まれると「日本紅斑熱」や「重症熱傷血小板減少症候群(SFTS)」に感染する可能性があり、致死率は最大30%に及ぶ危険な感染症になることもあります。

頭高山の山頂に到着しました。東屋とベンチがあります。そして開けた場所からは丹沢山塊が見えました。道は枯葉が履かれており、足元にヤマビルが潜んでいる心配はなさそうです。ただし、雨で濡れた舗装された道でヤマビルが散歩しているのを見かけたことがあるため、天気次第では注意は必要です。

頭高山の三角点は少し離れた場所にありました。忘れずに触ります。

八国見山へ向かいます。ここからは整備されているため、危険は皆無だと思います。

分岐点は右へ進みます。震生湖やヤマユリの里へ向かうのもありです。震生湖はヤマビルがまだいない場所なので、頭高山でヤマビルをくっつけたハイカーが震生湖でリリースなんてことにならないのを、いつも願っています。

車道を進んでいきます。八国見山もヤマビルが生息しています。他に、ナカイカンアオイと呼ばれる山野草が発見された場所です。学名はありませんが、オトメアオイの変種とされています。オトメアオイは箱根で良く見かけますが、渋沢丘陵にも隔離分布しているとは驚きです。

頭高山よりも、渋沢丘陵の車道から見る丹沢山塊が一番素敵でした。山に降り積もった雪景色をここから撮影するのも良さそうです。

看板の案内通りに八国見山へ向かいます。

赤いテープがある場所で、脇道に入ります。コクランがありそうな雰囲気ですが、見かけませんでした。

整備された竹林を進みます。アキザキヤツシロランやクロヤツシロランがいるのか気になりますが、ヒルが多そうなのも心配です。

八国見山の山頂に到着しました。ベンチがあったので、お昼ご飯休憩です。今回登頂した山は、どれも神奈川県の山(分県登山ガイド)54座には選ばれていません。地元の人しか来ないような山です。

湘南森林霊園を経由して高尾山へ向かいます。東京の八王子にある高尾山とは別の山です。

梅の花が咲いていました。近くだと曽我梅林が有名です。

高尾山の山頂に到着しました。

おおいゆめの里では河津桜が満開でしたが、残念ながら富士山は見えませんでした。上大井駅まで歩いたら電車で帰宅しました。

今回多く見かけた植物としてサイハイランがあります。この時期はサイハイランの花芽が既に出ており、開花する個体と開花しない個体の判別が出来ました。もしかしたら、その中にアオサイハイラン(シロバナサイハイラン)が混ざっているかもしれません。

日程表