高尾山へ登山をしにやって来ました。目的は山野草に出会うためです。腐生植物のキバナノショウキランとムヨウランが咲いていると思います。またタカトウダイも楽しみにしています。他にムラサキムヨウランがどんな風になっているか気になっています。今日出会った全ての植物を紹介できる訳ではないため、ご了承ください。
登山者も観光客も多い、高尾山の山頂からは何とか富士山が見えました。富士山の左手には丹沢の大室山がピラミッドのようにそびえ立っています。山の同定は苦手ですが、高尾にはパノラマ撮影専門みたいな人がいて、山頂の同定に詳しかったりしますね。それでは植物紹介いたします。
まず最初に紹介するのは、ビロードシダです。高尾山では、1ヶ所だけに自生すると聞いたことがあります。私はシダの知識が乏しく、最近覚えたのはベニシダです。野生化したコンテリクラマゴケを見た時に綺麗と思ったり、ヒメハナワラビは直ぐに覚えられましたが、他はさっぱりです。シダの知識は、私にとって馬に念仏で、眠気が発生する分野です。
ジュウモンジシダは高尾山では良く見かけるシダだと思います。
イチヤクソウです。ここはずっと蕾の状態が続き、ようやく開花した、通称「待たせ屋」です。
エゾスズラン(ハマカキラン)はまだ蕾でした。他の場所にも自生ポイントがあるのですが、そちらは今年は出ていないようです。
オオバウマノスズクサの実は、スターフルーツみたいです。
キヨスミウツボです。去年まで出現していなかった場所で見かけました。少しだけ話題になるかもしれないですね。そういえば今年はジガバチソウも高尾山で話題になっていたように思います。昔々、ジガバチソウを見るために、遥か遠い場所まで出向いたことがあり、懐かしいです。
クモキリソウの大株は見頃でした。花粉が付いている花を見ると、新鮮だと思ってしまう思考回路を、私は持っているのだと思います。
タカトウダイは咲き初めです。今年はトウダイグサ科に縁があり、今回出会いたかった植物の1つです。そういう訳で、ベニタイゲキ(マルミノウルシ)を今年見ることが出来ずに残念な気持ちを引きずっています。
ツチアケビの蕾
ヤブレガサの蕾がありました。そういえば、ある花の自生ポイントで1組の夫婦に出会いました。顔に山野草と書いてあり、どこかで見たことある顔だったのですが、思い出せずでした。たぶんSNSで見たのかもしれませんね。
ちなみに1度だけ花の自生ポイントで出くわしただけなのに、長い期間を開けて全く別の場所で偶然出くわした際、「誰々の知り合いの人」と顔を覚えられていたことがあり、衝撃でした。
フイリヒナスミレの葉です。高尾山に来る頻度が年々低下しているため、特にスミレなんかは、どこに何があるのか記憶から消えつつあります。私の頭は加齢によってキャッシュもCPUも劣化してきているこの頃です。
トチバニンジンは咲き初めでした。
去年開花したトサノクロムヨウランです。数年前だかに偶然、咲いていない状態、つまり棒(茎)が立っているのが目に入って、今もまだ場所を覚えてました。
カビに侵食されているムヨウランです。菌類から栄養を奪っている腐生植物(菌従属栄養植物)と呼ばれながらカビにやられるとは、ツッコミの血が騒ぎますね。
咲き終わりのムヨウランです。おばあちゃんと孫(男)のペアがやって来て、「見回りの人が、、、」みたいなことを呪文のように唱えていたのが印象的でした。
見頃を少し過ぎたムヨウランです。今日はこれが一番綺麗でした。何気に大株ですね。
咲き終えたムラサキムヨウランです。開花時には既に茎が曲がっており、ダンシングプランツになっていました。
キバナノショウキランです。幾つかの出現ポイントを巡ろうと思っていたのですが、時間の関係で全く巡れませんでした。
キバナノショウキランは場所によっては、これからが見頃になりそうです。