今回の登山先は羽鮒山です。展望台からは富士山の眺望がありますが、地元の人しか知らないような低山です。シダ植物を多く見かけることになりますが、どんな山野草が自生しているか調査しに訪れます。
まずは芝川駅で電車を降り、民家の横にある細い脇道を進みます。
羽鮒山展望台入口に到着したら、山の中に入っていきます。ユキノシタの仲間である葉が群生していたり、初めて訪れる場所には、何かしらの発見があります。
整備されていない竹林がありました。もう少しじめっとしていたら、何かしらの植物が出現しそうです。誰も入ったりしないので、圧搾されていないです。この周辺の地域は竹林が豊富にあります。
羽鮒池(池の峠の池)に到着しました。源頼朝が巻狩りをした時、池のほとりで柳の枝を折った箸で昼食を食べ、その箸を堤に差すと根が付き枝葉が育ったと言われる池です。
羽鮒池の裏側には雨水を溜める人工池がありました。
分岐が出現すると、羽鮒山展望台がある右手へ向かいます。登山と呼んで良いのか分からない程、手軽に登れます。夏は暑そうです。
羽鮒山展望台では雲が隠れながらも富士山が見えました。ここは夜景のスポットにもなっており、富士山と街の明かりのコラボが見れます。分岐までは車でも来れます。
羽鮒山の山頂は少し離れた場所にありました。一等三角点は多少の藪漕ぎの先にあります。展望台ではなく、ここまで訪れて登頂です。
今回出会った植物の一部を紹介します。まずはコバノヒノキシダです。
葉の裏には線状惰円形をした胞子嚢群がありました。
こちらはシダ植物の超初心者である私にも同定しやすいイワヒバです。
ヘラシダです。
ヘラシダの裏側には、斜め平行に並ぶ胞子嚢群がありました。
シダ植物は基部を観察するのが大切だと学びました。
準絶滅危惧に指定されているマツバランを見つけました。今回発見した静岡県では絶滅危惧Ⅱ類になっています。