蝶ヶ岳ヒュッテではテント泊者でも、夕食や朝食を提供してもらえます。ただし、食堂ではなく小屋の中にある受付付近のビニールカーテンで仕切られた場所で食べることになります。コロナ対策として宿泊者とテント泊者で食べる場所を分けていました。
今日は横尾へ下山する日になります。生憎の雨であるため、早く徳沢へ下山できる長塀尾根を通るか迷ったのですが、昨日利用した長塀尾根とは異なるルートを天気が悪くても歩きたいと思ったので、横尾へのルートに決めました。その選択が、珍しい植物に出会わせてくれます。
山小屋Tシャツが販売しています。昔は登山バッジを集めていたのですが、ある時から山小屋限定Tシャツを買うようになりました。今は、本当に欲しいものしか買いません。長袖が売っていない小屋もあるので、欲しいと思ってしまいました。
個人的に、左胸に小さく山の名前や小屋の名前が入っているのが好みです。
朝食は鮭がメインのおかずでした。朝食はどこの山小屋も似たり寄ったりのメニューだと思います。どの山小屋も朝食の白米は昨夜の夕食時よりもかなり味が劣化している印象なのですが、蝶ヶ岳ヒュッテはそこまで味が落ちていなかったです。手作り味噌を使った味噌汁は、具材が夕食時と異なります。
こちらは小麦アレルギー対応の朝食です。卵焼きが目玉焼きに変わっていると言うことは、卵焼きに小麦由来の醤油を使用しているのかもしれません。
食堂は各テーブルが離れており、全てのテーブルにパーテーションが設置されていました。1つのテーブルに2人までなので、コロナ対策としては完璧です。
山小屋によってはパーテーションがなく、自由席だったりします。またグループ毎のパーテーションでないため、知らない人と同じ長テーブルを相席する場合もあり、相席相手がグループ登山の人だったりすると、唾が沢山飛んできた経験もあります。
山小屋に小麦アレルギー対応の感謝を伝えたら、出発します。雨具は持参していますが、折りたたみ傘で歩いていきます。
標高を下げるとすぐに樹林帯に突入します。
シャクジョウソウの群生を発見しました。開花の時はこんなに身長を伸ばしていないので、見つけた時は何の腐生植物かと思いました。
花は既に咲き終えて、果実(蒴果)を真上に向けています。他に、去年花を咲かせた真っ黒い個体も別の場所で見かけました。
槍見台からは屛風岩や横尾尾根が見えているでしょうか。水墨画の世界になっていました。
横尾までのルートでは、登りも下りも誰一人すれ違うことはありませんでした。蝶ヶ岳ヒュッテやそのテント場で宿泊した人は徳沢へ下りて行ったと思います。わざわざ横尾へ遠回りする意味がないのでしょう。
横尾まで来ると、涸沢カールや槍ヶ岳から下山してきた人や、これから登っていく人が数多くいました。
徳沢まで歩いたら、徳沢園みちくさ食堂で昼食にします。昨日食べた蝶ヶ岳ヒュッテのカレーほどスパイスは効いていませんが、大きな豚肉が満足感を与えてくれます。何度食べても美味しいです。
食後は、上高地へそのまま歩いていきます。今回は徳沢から明神で良く見かける猿の集団はいませんでした。
さわやか信州号で新宿バスタまで乗車し、無事に帰宅しました。今回の登山では、蝶ヶ岳ヒュッテは良い山小屋で、コロナ対策もしっかりしている印象を持ちました。
1日目