ちょうど一年前に、丹沢でヒメノヤガラやベニシュスラン、マヤラン、ミヤマウズラなどの植物に出会いました。今年はどんな状態なのか植物調査の登山です。山頂を目指す登山ではありません。
マヤランは去年咲いていた場所には咲いていませんでした。代わりに木道の側で咲いていました。毎年出現するとは限らない光合成をしない腐生植物です。
ベニシュスランは、去年と同じ場所で花を咲かせていました。誤って株を踏まないように注意して、歩きながら株を確認していくと、幾つも見つかりました。
丹沢は花を目当てに訪れる人が少ないため、ありのままの植物の姿を楽しめます。東京だと花を目当てに写真撮影待ちの大行列ができる山もあるようですが、丹沢だとその心配もありません。
オオバノトンボソウは、前回丹沢を登った時に、複数の場所で見かけました。今回は、それらとは別の場所で観察しました。虫に食べられてしまうことが多いらしく、2株見つけたのですが、1株は残念な結果でした。
ミヤマウズラは今年も同じ場所にありました。去年は花を観に行く機会がなかったので、今年は観に行けたらと思います。花茎が伸びているので、花が咲いてくれることを願います。
幾つか個体があるようで、来年もまた楽しめそうです。
今日一番楽しみにしていたヒメノヤガラです。マヤランと同じ腐生植物です。
1つの個体に、咲いている花と蕾が混ざっています。去年咲いていた場所には、少ししか咲いていませんでした。去年と比べ、雨が少ないのか、梅雨明けが早かったのが原因でしょうか。
まだ土から顔を出して日が浅い個体でしょうか。
去年見かけなかったであろう場所で、大量に発生していました。しかし、標高が先程よりも低いため花は咲き終えています。
この日、近くの別の場所でシロテンマが2株見頃だったとのことで、そんなこと知る由もありませんでした。丹沢は秘密が多い場所なので、いつか自力で出会えたらと思います。毎年違う場所でシロテンマが発生するようです。
ここからは後日談です。
8月11日のヒメノヤガラは、花柄子房が膨らみ米粒のようになっています。そこに種子が沢山入っています。
8月22日になると今まで地上に顔を出していたヒメノヤガラのほとんどが姿を消していました。。
8月11日のミヤマウズラは、上下一列に花をつけており、一番下だけ開花していました。8月22日になると全て咲き終えていたので、見頃は短いです。