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丹沢でウチョウランやトンボソウと出会う登山 1日目
ルート
丹沢の塔ノ岳へ続く表尾根を登山してウチョウランとバイケイソウを観に行くか、西丹沢でウチョウランとシャクジョウソウ、まだ間に合うかもしれないハコネランを観に行くか直前まで迷いました。けれど、表尾根なら間近でウチョウランを撮影でき、まだ咲いているようだったのでヤマビルがいる前者を選びました。
秦野駅から増便の始発バスに乗ってヤビツ峠へやってきました。夏の蒸し暑くヤマビルの多い丹沢は人気がありませんが、北アルプスなどの高山へ行く前のトレーニングをしに来ている人が多いのでしょうか。バス車内では、別々の2グループが槍ヶ岳の話を途切れることなくしていました。
車道を歩き終え、山の中へ突入しようとすると、いきなりヤマビルを発見しました。気温も湿度も高く、前日雨が降ったせいでかなりの量が活発にしていることでしょう。
植物探しをする予定が、足元から目線を外せなくなってしまいました。
足元を見ていたはずなのに、人生で初めて靴に1匹ヒルがくっついてしまい、定期検査で直ぐに駆除できましたが精神的ダメージがありました。標高を上げて、もうヒルがいないだろうと思っていた場所では、極小の赤ちゃんヒルが元気に付着相手を探していました。
幸運にも靴にヒルが付着したのは一度のみで、噛まれることもありませんでした。こういう時に、ゲイターを履いて登る人もいるようですが、ヒルのゆりかごになりかねないですね。ゲイターの内側に入り込まれたら、チェックできないし、どこまでもお供して献血されそう。
ヒルの心配がもうなくなった二ノ塔を通過し、三ノ塔で朝食にしました。展望はなくガスっていましたが、頭に熱がこもる程の暑さだったため、太陽が出ていなくて正解でした。
花の全体像が丸いドーム型になっているシモツケです。シモツケソウと別種ですが、どっちがどっちだか分からなくなります。初夏が来たと思わせる花の一つです。
三ノ塔地蔵菩薩
烏尾山まで来ました。ウチョウランは表尾根では数ヶ所に存在するようです。見頃を過ぎている時期なので、より多くの場所で新鮮な個体を探したいのが本音です。標高が低い場所にはないと推測していたので、三ノ塔尾根や烏尾山尾根を少し下った場所かもなんて思いながら進んでいました。
崩落地までやってきました。丹沢は緑が多い山塊です。水源も多く沢登り専門の沢屋がいる程ですが、そんな山の保水力はブナ林のおかげです。けれどブナ林衰退がずっと続いているようです。特に稜線は衰退が激しく、背丈が低い笹が主役である場所が結構あります。その代わり富士山の展望が良い稜線歩きができるのですが。
直射日光はなくても、ガスったり、ガスが消えたり繰り返す中で、日焼けが着実に進行していきます。定期的に頭に熱がこもって軽い頭痛状態になるので、悪化する前に休息を挟みます。そのため標準タイム通りには歩けません。
ここからは表尾根で見つけた植物を紹介します。写真を載せていませんが、他にヤハズハハコやウツギ、カタバミ、ヤマボウシ、アカショウマなども咲いていました。
ウチョウラン
蕾の個体もいましたが、虫食いや茶色く変色しているのが多く、見頃は終わりです。
途中ですれ違った登山者の中には、ウチョウランを見てスミレだと思った人がいました。確かに似ていますが、この時期にスミレは咲いていないです。また、丹沢は植物が少ないと言っている人もいました。個人的な主観では色んな植物があるけれど、群生はあまり見かけないかも。そんな風に思いながら、知ったかぶり屋の私も丹沢の植物は、まだまだ未知数が大半です。
全国的には、絶滅危惧Ⅱ類ですが、神奈川県では絶滅寸前である絶滅危惧IA類になっています。私が生まれる前であろう一昔前、売買目的で乱獲され、野生のウチョウランは絶滅寸前になっているようです。ウチョウランに限らずそういう背景があるためか、丹沢では自生地を明かさない人が多いみたいです。
オオバギボウシの蕾
ウルイという名前で食用されることもあるオオバギボウシの若芽ですが、葉っぱが全草有毒であるバイケイソウと似ているので注意ですね。食用に持って帰ろうとは思いませんけれども。
ノイバラ
ナツノタムラソウ
バイケイソウ
実はこの植物も今日のお目当てでした。数年に一度開花し、去年が当たり年だった場所なので開花している個体は僅かで、去年の個体は枯れて葉っぱが溶けたような姿でした。
ヤマオダマキ
この植物も夏の到来を感じさせます。そして、ヤマホトトギスも開花したら夏真っただ中です。去年、熱中症で化粧をした顔全体に溺れるんじゃないかと思うくらいの汗をまとっていた女性を引き連れたグループを見かけたので、暫く丹沢はお休みしたい気持ちもあります。もう既に暑いです。けれど真夏じゃないと見られない植物もあります。
山頂の塔ノ岳で昼食にします。持参した水がほとんど空になってしまいました。尊仏山荘でペットボトル1本500円で購入するか、下山途中にある花立山荘でペットボトル1本400円で購入するか迷いました。
思案した結果、常温販売されたペットボトルではなく、水場で冷たい水を汲んでくることにしました。これなら無料です。
だいたい1200円ほど節約できた貧乏性ですが、冷えた水で顔も洗えました。水場は下った場所にあるため、山頂へ戻ってくる頃には顔は汗でびしょびしょでした。ザックを山頂に置いて水場へ向かったので、体は身軽で往復20分でした。
ここの水場を利用したのは数年ぶりです。いつも水を余らせるほど家から担いでいくのがモットーです。水は命!
昼食を終えたら大倉尾根で下山します。西丹沢を選ばなかった理由として、この尾根も歩きたかったからです。表尾根とは植生が異なります。
紫色を若干帯びたギンリョウソウ... 誇張し過ぎ?本物の紫(青)色をした個体をいつか見てみたいですね。ベニバナギンリョウソウも同様の気持ちです。
ホタルブクロ
トンボソウ
以前、堀山の家を運営している女性と話す機会があったのですが、その時にトンボソウが大倉尾根に存在することを知りました。まだ開花には早いですが、蕾の状態でいるかもしれないとアンテナを張っていたら見つけました。
今年は同属のツレサギソウの枯れ始めた個体を見たのですが、シルエットが似ているために、見つけられたのかもしれません。
ツチアケビ
花が咲いている頃だろうと思って、今日の密かな楽しみにしていたのですが、全て千切られていました。千切れずに伸びているのは去年の個体です。今年顔を出した個体は、その茎の細さからある程度育っていたのではないかと思います。硬そうな茎まで食害されるのか、人に持ち去られたのか、どちらにしても楽しみが駄目になってしまいました。
5月に見つけた時は、新たな4個の芽が綺麗に出ていました。
別の場所に、去年育成不良で駄目になった個体がいたのですが、今年は芽が出ず、去年の枯れた個体も自然消滅していました。
去年見かけたこれから今月開花を迎える植物を探してみましたが、葉っぱだけのものや、姿をまだ見せていないもの、花を咲かせないと自分には気がつけないもの等でした。天気が回復し、下山中はヤマビルを見ることはありませんでした。時間が遅かったので、他の登山者があらかた持ち帰ったか、満腹後だったのかもしれません。
最後はバス時間に合わせるために走り、大倉登山口でヤマユリを見た後は無事にバスに乗車できました。
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