ウメガサソウ
去年、小宮公園へ行った時は残念ながらオニノヤガラとシャクジョウソウは見頃をとうに終えていました。それから1年待ち続け、今日やって来ました。ウメガサソウやイチヤクソウも咲いているとのことで、そちらも合わせて観察しました。
イチヤクソウ
オニノヤガラ
腐生植物の中では大柄で目立つ種類です。オニがつくのは大柄を意味し、ヒメがつくのは小柄を意味していると思います。小柄の腐生植物であるヒメノヤガラとは属が違うため、名前は似ていても、姿は似ていません。咲く時期も異なります。
オニノヤガラは見頃を終えている個体もありましたが、何とか間に合いました。
シャクジョウソウ
こちらは去年は真っ黒になった姿しか観れませんでした。オニノヤガラとは見頃が被らないようで、先日ようやく姿を出し始めたようです。
姿がなんとなく似ている腐生植物のギンリョウソウは、よく見かけますが、こちらは初めてちゃんとした姿を拝めました。
小宮公園での植物観察が思ったより早く終えたので、次にどこへ行こうか思案します。そんなに時間がなければ片倉城跡公園へ行こうかと思っていたのですが、高尾山へ行くことにしました。
高尾山で植物観察をするには、十分な時間が必要です。普段は自分の足で歩いて登山をするのですが、リフトを使って楽々時間短縮と体力温存です。下山は6号路を歩こうと予定していますが、場合によってはケーブルカーを使うことも視野に入れています。
先週も高尾山へ行ったのですが、今日は人混みが圧倒的に少ないです。ホラ貝が鳴り響き、何事かと思っていたら信徒峰中修行会の御一行が列をなして歩くのを見かけました。普段は多くの観光客でごった返す高尾山ですが、修行の山でもあるのは意識にありませんでした。
高尾山の山頂に到着しました。時間と体力がある限り、植物を観察していきます。
ムラサキムヨウラン
この時期の高尾山で一番人気の花は紫色をしたムヨウランでしょうか。同様に紫色をしたムヨウランの1種であるアワムヨウランには、茎にトゲがありますが、こちらはありません。特徴が異なるため、ムヨウランの突然変異なのかもしれません。
他の花を撮影していた時、「ムラサキ」と呼んで会話をしている人が数人いたので、通称が「ムラサキ」のようです。今回、情報を頂いた花友さんに感謝致します。
ムヨウラン
先週は開花していなかったようで、1週間で随分花が開いたようです。
こちらは3号路に咲く個体で、先週咲いていましたが、1週間たった今が見頃でした。
先日の雨の影響なのか分かりませんが、花が幾つか落ちています。腐生植物であるムヨウランは、地域によって異なる種が多いようです。現時点では、他にトサノクロムヨウランしか観たことなかったので、次第に増やしてみたいものです。
ギンリョウソウ
最初は見かけると感動していたのですが、何度も見ているので、深く感動しなくなってしまった腐生植物です。贅沢な悩みです。それでも毎年見たいとは思います。いつ見ても綺麗です。
ヨウラクラン
同じ着生ランであるカヤランは花が咲いている期間が短い印象なのですが、こちらは異なるようです。
サイハイラン
6月に突入し、ほとんどのサイハイランは見頃を終えていました。高尾山では多く自生し、当たり前のように見かけますが、他の山だとそんな当たり前にはありません。色鮮やかな花を規則正しく無数に咲かせ、見た目が凄く個性的です。
ウメガサソウ
ヒトツボクロ
先週も訪れたのですが、今日も訪れました。微力ながらカメラの使っていなかった機能を覚えたので、その機能を使ってみました。接写レンズを使い、背景までくっきり機能を使いました。やっぱり細くて小さい植物の撮影は難しいです。
クモキリソウ
先週はどの個体も開花していませんでした。見頃はこれからです。名前もそうですが、花の見た目も虫を連想させます。コクランの花に凄く似ていると思ったら、どちらもクモキリソウ属でした。この属は、スズムシソウなど虫に似ている種類が多いようです。
オオバウマノスズクサ
色々な花を観終えて、最後は6号路で寄生植物のキヨスミウツボを探しながら下山します。上空を見ていなかったので、セッコクを見逃してしまいました。
キヨスミウツボ
ジャガイモそっくりで、切れ込みがまだ見当たらないです。残念ながら、開花してませんでした。けれど見頃になった時に観に行く機会があるとは限らないので、観れる時に観察しに行かないとと、いつも思っています。
梅雨が近づくこの時期から、怒涛の花の開花ラッシュがやって来ます。体が幾つあっても足りないくらいです。花に興味を持ち始めた時は、こんな風に花を追い求めるとは思いもしませんでした。無事に下山し、帰宅しました。
日程表