ミツマタの群生と富士山が共演した景色が観れる西丹沢のミツバ岳へ登山しにいきます。この時期に西丹沢行のバスに乗車する登山者の多くはミツバ岳を目指すほど人気がある山です。
ミツバ岳への最寄りのバス停は浅瀬入口バス停です。新松田駅から朝8時25分のバスに乗ります。それより1本早いバスだと、他の山へ縦走しない場合、お昼ごろのバスが1本もないため時間が余ります。1本遅いバスだと帰りが遅くなります。
新松田駅へは小田急線よりも御殿場線の方が少し早く到着するため、御殿場線の電車で来ました。なんとかバスの座席に座れ、1時間程車内で揺られて浅瀬入口バス停に到着しました。
バスは増便がなかったため、例年の大混雑よりも、恐ろしい程の混雑でした。
バスは増便がなかったため、例年の大混雑よりも、恐ろしい程の混雑でした。
浅瀬入口バス停で下車して目の前の落合トンネルを通過します。
道路には大勢の望遠カメラマンが鷹の撮影のために滞在していました。どうやら鷹の写真はコンテストで賞を取れたり、本が売れたりするんだそうです。つまり、まだまだパイオニアが確立・飽和していない狙い目のようです。ただ何時間も同じ場所で、あるか分からない一瞬を待ち続けるのは、私にはできそうにありません。
道路には大勢の望遠カメラマンが鷹の撮影のために滞在していました。どうやら鷹の写真はコンテストで賞を取れたり、本が売れたりするんだそうです。つまり、まだまだパイオニアが確立・飽和していない狙い目のようです。ただ何時間も同じ場所で、あるか分からない一瞬を待ち続けるのは、私にはできそうにありません。
滝壷橋にある登山口に到着したら、滑りやすい急登を進みます。
今回はミツバ岳へ登った後、二本杉峠へ足を延ばして細川橋へ降りようか、世附権現山経由で浅瀬入口バス停へ降りようか迷いました。実際は世附権現山へは行かず、ミツバ岳から元の道を引き返す事にしました。観たい景色は世附権現山ではなく他にあるためです。
ミツマタはまだまだこれからでしたが、一週間後だと富士山が観れる天気かどうか怪しいです。満開の見頃ではなくても、多くのミツマタが黄色い花を咲かせていました。二週間後だと見頃は終わっていそうです。
また登山道の整備のためか、林を切り開いており、その際にミツマタの木も切られています。去年よりもミツマタの個体数が減ったように感じました。
常緑樹の登山道を登っていくと、急に落葉樹のエリアになります。ここからは滑りやすいだけでなく、踏み跡が幾つかに分かれていたり、不明瞭だったりします。それ故か、道からそれている登山者や、大きく滑っている子供を見かけました。
ミツマタのトンネルに到着したら目の前が山頂になります。
標高845mのミツバ岳山頂からは富士山が観えました。前日の大雨で大気中にあるチリやゴミが地面に落ち、霞むことなくくっきりと目に映っています。
山頂で昼食タイムにします。1時間前のバスに乗って来た人の中には、畦ヶ丸まで縦走していると思います。今の時期は畦ヶ丸のルート周辺などにミスミソウ・ハナネコノメソウが咲いているので、欲張り登山ですね。寒ければ凍った滝(本棚・下棚)も見られるでしょうか。西丹沢ビジターセンターまでのコースタイムが8時間40分と長く、バスの本数が限られているので健脚である事や歩行スピードが求められます。
宮ケ瀬湖
ブローチのようなミツマタもまた綺麗です。花弁のように見える黄色い萼裂片は、外側から開いていくのに気が付きました。
タランチュラのような剛毛さと黄色い可憐さは、一人二役の美女と野獣のようです。私にとってミツマタの一番の魅力は、色でも形でもなく、その白い剛毛です。
球体の姿は吸盤ボールを連想させます。風で動く地雷除去ボール「マイン・カフォン」を思い出しました。眠った記憶の引き出しは、予期しない事から開いてしまいます。
球体の姿は吸盤ボールを連想させます。風で動く地雷除去ボール「マイン・カフォン」を思い出しました。眠った記憶の引き出しは、予期しない事から開いてしまいます。
昼食を食べ終えたら、滝壷橋へ戻ります。
花茎が複数出るハルリンドウ
行きのバス車内では、混雑期よりも密だったため、車掌より「窓の換気、マスクの着用、会話を控える事」をお願いしていました。
帰りは、浅瀬入口バス停へ行きますが、乗車する場所は隣の学校入口バス停にします。浅瀬入口よりも早く乗車できるため、席に座れる確率が上がります。実際に、なんとか座る事ができ、浅瀬入口から乗車した登山者は座れませんでした。
帰りは、浅瀬入口バス停へ行きますが、乗車する場所は隣の学校入口バス停にします。浅瀬入口よりも早く乗車できるため、席に座れる確率が上がります。実際に、なんとか座る事ができ、浅瀬入口から乗車した登山者は座れませんでした。
怪我もなく滝壷橋へ下山するとバス乗車時間までまだまだあります。世附権現山へ足を延ばす代わりに、前から観てみたい景色を観に行きました。そこは、一番最初に載せた写真の場所です。
帰りのバスは、谷峨駅で下車します。御殿場線を利用した方が、安く早く家に帰れます。バスが遅れたためなんとか新松田駅方面へ行く電車に乗り継げるぎりぎりの時間に谷峨駅へ到着しました。
私を含めて何人か慌ててバスを降りようとしていたのですが、バスの車掌が「電車に間に合いますよ。」と慌てて支払いをしようとしていた乗客に声をかけたのをきっかけで、それなら俺も私もと、本当は新松田駅までバスに乗っている予定だった人が次々と降りようとし始めました。
その結果、混雑とパニックの車内になり、電車が既に到着している反対側の駅のホームへ渡るため、降りきった踏切を強引に渡ったり、線路へ飛び下りたりする人が続出する結果になりました。
その結果、混雑とパニックの車内になり、電車が既に到着している反対側の駅のホームへ渡るため、降りきった踏切を強引に渡ったり、線路へ飛び下りたりする人が続出する結果になりました。
焦る降車客の安全のために発言であろう「電車に間に合いますよ。」で、まさか大混乱と危険を招くとは思っていなかったんだろうと推測します。結果的にバスの売り上げも落ちてしまいますが、歩合制でないのが幸いです。