釜無ホテイアツモリソウを観に入笠山へ登山 1日目
入笠山は赤石山脈(南アルプス)の北端にある標高1,955mの山で、花の宝庫と呼ばれています。ここには100種類以上の山野草が春から秋にかけて咲き誇り、特にすずらんの群生が有名です。またすずらんと同じ開花期である5~6月には絶滅危惧種に指定されている釜無ホテイアツモリソウの花も咲き、多くの登山者で賑わいます。
今回は釜無ホテイアツモリソウが咲いている時期なので、入笠山に行く事にしました。四季の旅の入笠山ツアーを利用して花見登山をしたいと思います。新宿発着のバスツアーで、入笠山では個人行動可能です。個人で行くよりお値段が安く、かつ公共機関の乗り換えなども不要で楽です。
ツアーは新宿駅西口の都庁大型バス駐車場で朝7:15に集合し、バスに乗り込み入笠山へ向かいました。入笠山での滞在時間はおよそ3時間程で、十分な時間が確保されてます。
入笠山の駐車場で下車したら、ゴンドラ山麓駅からゴンドラ山頂駅へは往復でゴンドラ利用します。ゴンドラはツアー料金に入っています。行きだけ同じツアー客と一緒に乗り込みます。
ゴンドラからは八ヶ岳が見えますが、肝心な山頂部分は雲に隠れてしまっています。
眼下にはマウンテンバイクのコースがあり、外国人にも人気のようでした。ゴンドラ山頂駅から下る疾走感はやらないと分からない快感です。
ゴンドラを利用しないで徒歩でゴンドラ山麓駅からゴンドラ山頂駅へ行く道もあります。
ここのゴンドラはペット可で大型犬も大丈夫なようです。それ故か、複数の犬と一緒に歩いている人を見かけたり、入笠山で犬が行方不明になってネットで捜索願いをしている事例もあります。
ゴンドラ山頂駅に到着したらツアー参加者が集まり、ガイドから帰りのバス集合時間の説明を受けて解散です。ガイドの後を一緒について行く事も可能ですが、個人行動の人が大半でした。
今回の山旅は登山というよりかはハイキングで、標高差も少なく危険な箇所もないと思います。初めての登山デビューに最適な場所でした。今日の天気はいまいちですが、一番の目的は天気に左右されない釜無ホテイアツモリソウを観る事なので、ツアーでも失敗がないと思います。
入笠湿原に到着です。結構な観光客がすずらん畑の写真を撮ってます。すずらんの香りと共に森林浴です。
日本すずらん
入笠湿原は標高1,734mに位置する、面積約1.85ヘクタールの湿原です。手前の白い花はコナシです。
入笠湿原の名は富士見町や山小屋関係者によって、1977年に名付けられました。それ以来地元では、湿原や草原の立ち入りを防止する柵の設置や湿原への木道整備など、入笠湿原や周辺の草原存続・保護に努めてきております。
すずらん大群落を始めとする多くの草花を増やすことに成功すると共に、湿原植生は維持され、貴重な植物も生育しています。
植生の説明や書かれていました。
緑色の景色に他の色を添えているのはレンゲツツジです。
大阿原湿原も見てみたかったのですが、時間的に厳しそうです。
カゴメ株式会社によって整備されている場所を通ります。南アルプスに今まで行った事がないのですが、実は入笠山も南アルプスの一部です。南アルプスと言ったら標高3,000m前後の山脈のイメージがあったので、まさかですね。
クリンソウの群落になっていました。花の色は2種類あります。初めて見た気がします。
群落だと単体より惹き付けられます。
花畑と呼ばれる入笠山登山口にやって来ました。実はまだ登山口に到着していなかったという意外な事実です。ルートは右手と左手に分かれていますが、今回は右手から行きます。どちらも後で合流します。
食事処もあり、登山バッジも販売してます。
では、登山開始します。ですが入笠山登山口から30分で山頂に到着してしまいます。
タチツボスミレ
ツマトリソウ
少しずつ登山道っぽくなってきました。勾配は緩やかです。
登山口からの登山道には展望は特にありませんが、天気が良ければ山頂からの展望があります。
コナシ
普段から登山をしている人にとってはものたりない登山です。疲労は全く感じません。
入笠山の山頂にはあっという間に到着です。今にも雨が降りそうな天気です。展望はこの天気のせいでほとんどありませんでした。
なんとか琵琶湖が見えます。山頂で持参した食料で昼食にします。ガイドの人も山頂に到着したようで、ツアー客におすすめの下山開始時間を伝えてました。
昼食後は別の道で下山します。山頂でゆっくりするのも良いですが、今日の目的である釜無ホテイアツモリソウが咲いている場所へ向かって、そこで時間を費やしたいと思います。
雨が降り出してきたので、折りたたみ傘を広げます。ガスった景色は憂鬱と共に幻想的でもあります。
とろろ昆布みたいな植物はサルオガセと言う名前で霧藻とも呼ばれます。他の植物に寄生はせずに空気中の水分と光合成だけで成長します。
行きに通ったカゴメの森までやってきたら、そのまま入笠湿原へ戻ります。
入笠山とは関係ない話なのですが、タヌキノショクダイ(狸の燭台)と言う植物を知っていますか?分布が少なく国指定天然記念物に指定されている腐生植物で、蝋燭を立てる燭台のような、またはクリオネのような姿です。日本とブラジルでしか見つかってない種ですが、日本でも宮崎県都城市・静岡県伊東市・徳島県木沢村、東京都神津島と場所が限られており、落ち葉の下に埋まって隠れています。一度見てみたい植物のうちの1つです。6~7月に見られるようです。
他にも屋久島で発見されたとっても綺麗なヤクノヒナホシとか色々興味がありますが、出会う事はきっと一生なさそう。
木道を上がって行けば行きに通った道ですが、帰りは左手にある別の道を通ります。
別の道を歩けば別の発見が待っているかもしれません。
可愛らしい白い宇宙人の群落があると思ったら、マイヅルソウの群落でした。なんとなくすずらんに似ていると思ったらスズラン亜科でした。葉の模様が家紋の舞鶴紋に似ているそうです。
ゴンドラ山頂駅近くにある釜無ホテイアツモリソウの保護地に到着しました。思ったよりも多くの個体が花を咲かせています。
金網で保護されてるため間近で触れる事は出来ません。
ちょっと萎れかかっていましたが、クマガイソウが咲いていました。釜無ホテイアツモリソウと同様にラン科アツモリソウ属です。
キバナノアツモリソウもラン科アツモリソウ属です。ラン科は魅力的な種が多いです。
入笠すずらん山野草公園の近くではニッコウキスゲが咲いてました。7月に咲くイメージがあるのですが、今は6月です。
八ヶ岳展望台では八ヶ岳が見えるはずでした。雨はいつのまにか止んでました。
ドイツすずらんが咲き誇っていました。ドイツすずらんと日本すずらんの見分け方は、花の中が白を基調に6点の紅を配したのがドイツで、白のみなのが日本です。
ゴンドラ山頂駅の周辺ではガイドがツアー参加者にそろそろゴンドラに乗ってバスに乗るように呼び掛けていたので、ゴンドラに乗り込みます。
バスに乗車する際、ゴンドラ往復利用の特典である苗のポットを1つもらいました。バス発車後は温泉に立ち寄り新宿駅でツアー解散になりました。
花の鑑賞登山は季節限定だったりしますが、天気にあまり左右されない登山として今後もしていきたいともいます。
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