矢倉岳と足柄峠から富士山を眺望する登山 1日目
ルート
今回目指す矢倉岳は足柄平野から足柄山地の山々を眺めた際にひときわ目立つ、お椀(おむすび)の形をした山です。山頂からは富士山、愛鷹山、金時山や明神ヶ岳などの箱根山地の山々、丹沢山地、相模湾などを望むことができます。
そして矢倉岳は簡単に登れてしまうため、展望がさらに良い足柄峠まで行き、足柄古道を利用して下山しようと思います。足柄という場所を満喫する登山旅です。矢倉岳は車のみでは行けませんが、足柄峠は車で行く事も出来ます。
新松田駅からバスに乗り矢倉沢で降車しました。矢倉岳へは車道をまっすぐ行かずに曲がります。バスを下車したのは私の他には1グループだけだったので、静かな登山が出来そうです。
中央に見える一番高い山が矢倉岳のようです。山頂の標高は870mと低いため、簡単に登れてしまいそうです。山頂までの登りが680mで下りが58mとアップダウンもなく登りやすい山でした。
観光案内板にはこれから行くルートが全て記載されていました。足柄峠まで歩くと2時間かかるのに、車ならたったの15分と衝撃的な差があります。私はバスと電車しか利用しないので、車の便利さはいつも痛感する所です。
季節は3月終盤という事で桜が咲いてました。けれど矢倉岳の山頂は残雪が残っています。
ここから登山道までは矢印が至る所にあるため、迷わないと思います。家の壁に直に矢印が書かれているのは不思議です。
矢印に従って進みます。
白山神社の脇を矢印に従って進みます。
勾配のある車道を登って行くと茶畑に辿り着きます。向こうの雪が被っている山は丹沢山塊です。
小田原の街も建物が米粒のように並んで見えています。
金網柵からは登山道になります。金網柵は茶畑からイノシシを守るためのようですね。土を掘り返したり茶の樹に体をこすりつけて茶葉や樹を痛めたりと、茶葉を食べなくても害獣になってしまうんですね。
登山道はなだらかで、迷子になりやすい箇所もありません。ハイキング感覚で歩けます。
途中から残雪がある場所も出てくるようになりました。矢倉岳は丹沢山塊と箱根の間に位置していますが丹沢の山でもなければ、箱根の外輪山にも属していない山です。足柄峠から1時間半程で箱根の外輪山である金時山に行く事も出来ます。
落葉樹の木々の隙間から見える景色からは標高が上がっているのが分かります。山頂まではもう少しです。
雪の量が増えてきましたが、人が歩いた場所だけ雪がなくなっています。霧氷があったら、さぞかし雰囲気があって綺麗な光景だったと思います。雪解けのべちゃべちゃで靴が汚れてしまいますが、気温が上がる午後の方が雪解けが更に加速しそうです。
矢倉沢バス停から2時間かからずに矢倉岳山頂に到着しました。ここで早めの昼食にしたいと思います。山頂には15人程の登山者が昼食タイムにしていました。
富士山には雲がかかっていますが、綺麗に見えています。富士山の山頂に登った事はまだないのですが、いつか登ってみたいものです。遠くから見る富士山は雪が被った夏以外の景色が好みです。
山頂にあるこの看板は実は取り外し可能です。富士山をバックに、看板と共に記念撮影するのが定番のようです。今日の日付が記載されていますが、誰が管理しているのでしょうか。
右手の尾根をずっと左に伝った中央の山が日本三百名山の金時山です。右奥には日本二百名山の愛鷹山、左には箱根の大涌谷が見えます。
大涌谷の手前にある稜線は金時山と明神ヶ岳を結んでいます。
ミツマタも自生しており、ちょうど開花期だったので黄色い花が咲いていました。ミツマタと言ったら西丹沢のミツバ岳が群落地として有名で、開花時期は多くの登山者で賑わいます。
1時間程、昼食休憩したら足柄峠へ向かいます。
さっきよりも足元が雪解け水で泥はねが激しくなっていきます。
清水峠(山伏平)は分岐点になっています。大野山の登山口が近くにある洒水ノ滝へ下っていけるようです。今回は足柄峠へ進みます。
泥はねする場所はもうなくなりました。赤テープが所々に目印としてありますが、道迷いの危険はありません。
ここが一番危険な箇所だと思いますが、心配する必要はなさそうです。
苔と雪は似合いますね。草鞋を履いて、編み笠を被りながら歩いたら似合いそうです。
万葉公園へ寄り道してみようと思います。
万葉公園の脇は車道があり、駐車場もあります。景色は特にありませんでした。
「足柄の吾を可鶏山の穀の木の吾をかづさねも穀割かずとも」は万葉集の和歌です。
意味は次のようです。足柄の矢倉岳(和乎可鶏山)じゃないけれど、私に心を懸けてくれるなら、かづの木のように、私を誘ってください。家の門が開いていなくても。
和歌が書かれた石碑の目の前には矢倉岳の姿があります。ここよりも、すぐ側にある足柄明神からの方が矢倉岳が良く見えます。
車道へ降りて行きます。
足柄万葉公園のバス停は季節限定運行でした。紅葉の時期は綺麗なのだと思います。万葉公園も紅葉を愛でながら宴会会場になるのかもしれません。
万葉公園を後にします。
車道の左手に気になった神社があったので立ち寄ります。
足柄明神は神社跡であり、日本武尊(ヤマトタケル)が東征する時、明神ヶ岳から足柄峠を越えようとして道に迷い、白鹿に導かれて無事に峠を越えたといい、これを神霊の導きであるとして祀ったものらしいです。
白鹿を発見です。白蛇など白い生物って神聖な感じがしますが、現実世界にアルビノの鹿っているのか疑問に思って調べたら、実在しました。アルビノの逆はメラニズムと呼ばれ、真っ黒な鹿も実在してました。アルビノの鹿は神々しく、メラニズムの鹿はかっこよいです。
矢倉岳が間近に見えます。雪が少し残ってたとは分からないですね。
足柄峠に到着しました。車で来た人が何人もいるようです。
トイレもあるので観光地になっているようです。
椿の花がなんとも風情な感じで地面に落ちていました。
関所があったようです。奈良・平安時代には存在していた古い関所ですが、今は関所跡になっています。
階段を登って足柄城跡へ向かいます。
巨大な石碑と共に富士山の眺望が待ち構えています。城跡だけあって広々とした空間です。
矢倉岳よりも、ここからの方が富士山が間近で遮るものもなく迫力があります。
左手にある愛鷹山と富士山のツーショットです。ここで少し間食休憩です。
足柄古道を使って地蔵堂バス停へ下山します。
苔むした石畳は雰囲気満載ですが、スリップしないように注意です。雪解け水で濡れてます。
車道の脇に沿って古道はあり、所々で車道を渡る必要がありました。
林道が終了すると車道の脇に歩道が出現します。目の前に見える山が今日登った矢倉岳です。結構標高を下げてきました。
地蔵堂バス停へ向かうためにメイン道路から外れて右折しました。
地蔵堂バス停でバスに乗って今回の旅は終了になります。矢倉岳は有名な山ではありませんが、お椀のような山の形から小田原の街からは目立っている山です。展望もあり、簡単に山頂へたどり着け、登山者も多くないので穴場スポットでした。
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