陣馬山から高尾山へ縦走する紅葉登山 1日目
ルート
高尾山マップ
今回は陣馬山から高尾山へ縦走しようと思います。高尾山は観光地として有名ですが、縦走となると観光気分で歩ける程優しくはありません。藤野駅から高尾山口駅までの距離は21kmあり、登りと下りの累計標高はそれぞれ1,500mはあります。標準タイムは7時間30分程です。
藤野駅には9時30分に到着しました。本当は1時間前に到着するはずでしたが、電車に乗り遅れたり遅延が発生したりしました。今から登山するとなると、高尾山口駅へは休憩や食事時間なしで午後5時に到着となります。陽が早く暮れる12月なのであまりよろしい感じではありません。歩くペースを速めて登山をしていこうと思います。
藤野駅を出て左に向かって進んでいくと、相模湖とは反対側にある沢井隧道と呼ばれるトンネルを通過します。この上には中央自動車道が通っています。
トンネルを抜けて、大通りの車道をずっと歩いて歩いていきます。紅葉した山に囲まれた、のんびりとした田舎の風景が広がっています。
藤野駅から陣馬登山口まではバスが出ていますが、本数があまりないのと、歩いて25分程です。距離は約2kmですが、ほぼ平坦なルートなのでバスがすぐ来なければ駅から歩いてしまった方が良いと思います。
景信山や高尾山へ縦走する場合、陣馬登山口からは一ノ尾尾根と栃谷尾根の2つのルートが選べます。今回は一ノ尾尾根を利用します。ここから陣馬山への標準タイムは1時間50分です。
陣馬登山口でなく、更に奥にある和田バス停と言う場所からも陣馬山へ向かう事ができます。和田バス停へは藤野駅からバス利用し、和田バス停から陣馬山までは1時間30分で行けます。
陣馬登山口の目印がある分岐を右に進むと、尾根分岐に到着します。一ノ尾尾根を利用するため左を進みます。奈良子コースは陣馬山から景信山へ縦走する場合、同じルートを重複して歩くため特別な理由がなければ奈良子コースを選ばなくて良いと思います。
民家が並ぶ坂道を歩いて行きます。坂からは心が和む景色が見えますが、住むとなったら不便だと思います。
陣馬登山口から1km程歩くと、ここからは森の中に入って行きます。ここまで迷子になる場所はなく、この先も道迷いの心配はありません。
登山道は緩やかで急登はありません。陣馬山は標高857mと低山で陣馬登山口の標高は200mです。
ルートの一部は紅葉した世界が広がっていました。
黄色がメインの紅葉の中に赤くなったカエデも見かけます。
展望はないけれどベンチがある一ノ尾テラスがあります。陣馬登山口から陣馬山までは5kmあるようです。平坦な道路での5kmと山道の5kmでは雲泥の差があります。山での残りの1kmが果てしなく長いのは登山者なら経験する山あるある。
紅葉した葉っぱの隙間から見えた農村。田んぼに家が次々と建つ前の幼少期の故郷はこんな感じだったような。
階段を登れば陣馬山の山頂に到着です。階段は霜柱が融け、泥で水浸しになっており、滑りやすい状態でした。この時期になると冷え込んだ朝は、霜柱でできた氷の花があちこちで花開くようです。
山頂のすぐ下には清水茶屋がありました。木曜日以外は毎日営業中なので、昼食を持参せずにお出かけしても良いですね。
展望は素晴らしいです。紅葉した木々と、幾つもの山々、そして雪化粧した富士山が綺麗に見えます。また麓の街も見えました。
今回は陣馬山・景信山・小仏城山・高尾山の4つの山を縦走するので、どこの山頂からの景色が一番素晴らしいのか検証してみたいと思います。
先に検証結果を話してしまうと、一番良かった景色は陣馬山からの景色です。次に良かった景色は山頂ではないですが、景信山から小仏城山へ向かう時に見える相模湖と富士山の組み合わせです。
残念ながら最下位になったのは高尾山です。観光客に人気がある高尾山だけに、予想外でした。各山頂からの景色は載せているので、お見逃しなく。
白いモニュメントが印象的な標高857mの陣馬山山頂に到着です。関東の富士見百景、かながわの景勝50選および八王子八十八景に選ばれています。納得の理由ですね。
東京の都会の街並みも見えます。空気が澄んでいる冷たい時のみ遠くまで景色が見えます。
雪が積もった南アルプスもかろうじて見えています。
標準タイムよりも速いスピードで歩いているためか、藤野駅での1時間遅れを40分程に縮められています。この調子で景信山へ目指します。
奈良子峠を通過し、明王峠に来ました。ここで、これから高尾山へ向かうご婦人と出会いました。急ぐ様子もなくマイペースで歩いてました。高尾山は観光地なので暗くなっても大丈夫なのかもしれません。
木々の中にいると昼間でも少し暗かったりしますが、ひらけた場所があると太陽で明るく、ポカポカ心地よいです。アップダウンが緩やかだと足に負担がありません。
登山道には幾つかまき道との分岐点があります。まき道の方が平坦で距離も短く楽ですが、今回はまき道でない方を選択し続けてみようと思います。
まき道の標識がないまき道もあります。登山道から外れたような雰囲気なので、そのまき道を歩く登山者がいると、そっちを歩いて大丈夫か他の登山者が振り返ってました。
12時過ぎてお腹がなります。お腹の音とは別に、体からエネルギーが切れ始めるのが感覚で分かります。飴をなめてエネルギー補給です。
飴をなめ終わる前に標高727mの景信山の山頂に到着しました。
口に入った飴をかみ砕いて急いで消化したら、ベンチに座って持参したおにぎりで昼食です。歩くのをやめると急激に体が冷えてきます。天気が良くてもさすが12月の冬です。
山頂はベンチが大量にありますが、どれほど混雑するのでしょうか。昨今の登山ブームよりも、昔の方が登山者数が多かったと聞いた事があります。景信山の茶屋とベンチは年季が入っています。昔は生徒が1000人いた学校も今は300人程で教室が大量に余っていたりします。ベンチも余っていそうです。
景信山からの景色です。左側にスカイツリーが見えます。1つだけ背丈がずば抜けてますね。
街中の緑地はどこも紅葉シーズンを迎えている感じですね。
富士山と相模湖も見えました。ただ、ここよりもこの先にある稜線上から見た富士山と相模湖の方が綺麗です。個人的には陣馬山の景色の方が好きです。
稜線上を中心に紅葉していると山の境界線がくっきり分かって見応えがありました。次は3つめの山である小仏城山へ向かいます。
高尾山まではまだまだ距離があります。陣馬山から高尾山まで距離は10kmあるんですね。
実はずっと前に陣馬山から高尾山を縦走する予定だったのですが、台風の影響でいろんな場所で土砂崩れが発生したため、今日まで延期していました。通行止めの場所が残っているので、まだ全面回復はしていないようです。
登山道に突如現れたタヌキのトリオとウサギ。こ、これは...「令和狸合戦ぽんぽこ」!
小仏峠に到着です。階段を登っていくと陣馬山の次に良いと思った展望が待っています。
景信山よりも、ここからの方が相模湖が良く見えます。富士山の手前は丹沢山塊です。中央道が見えているのも悪くないです。
さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの観覧車も見えます。
程なくして標高670mの小仏城山の山頂に到着です。景信山と同じような山頂で茶屋とベンチがあります。
電波塔みたいなのがあります。これはテレビ中継局で、家のテレビが映っているのはこれのおかげですね。
木彫りの天狗があります。
東京の街は景信山からの方が遮るものはなく、広がってみえます。
富士山の景色も相模湖が見える景色の方が勝ってるように思います。また枝が邪魔ですね。
高尾山へ向かって歩いていると一丁目展望デッキに到着しました。高尾山の観光客がここまで足を延ばせる場所にありますが、観光客はいませんでした。
モミジ台まで来ると観光客が増えてきます。真っ赤に染まったカエデの葉が密集していました。
個人的には侘しさを感じさせる落葉が進んだカエデの方が趣あります。
モミジ台からの景色は富士山・丹沢・観覧車が見えます。高尾山山頂から見る景色よりも良いので、高尾山に来たらここまで足を延ばしたいです。
細田屋は毎日営業中です。
標高599mの高尾山の山頂に到着です。15時前に到着しました。人気の観光地だけあって人混みです。
高尾山からの景色です。素晴らしい景色ですが、目の前の木が残念な感じで邪魔してますね。モミジ台なら、木が邪魔してない同じ景色を見れます。
山頂からは街も見下ろせます。こちらも両脇の木々が邪魔しています。他の山頂の方が一面街の景色を堪能できると思います。
これらの感想から陣馬山・景信山・小仏城山・高尾山の4つの山頂からの景色で一番良かったのは陣馬山で、一番残念だったのは高尾山だと思いました。
高尾山からの下山は稲荷山コースです。薬王院など高尾山の見所を見ないルートですが、稲荷山からは展望があります。高尾山にある幾つものルートの中でマイナーだと思います。道は一部滑りやすくなってます。
観光客(登山客)が少ないので静かな山歩きが出来ます。観光地要素のない山歩きルートでした。それ故なのか、高尾山の他のルートだったら見知らぬ観光客同士すれ違いざまに挨拶する事はないと思いますが、稲荷山ルートでは何度も「こんにちは」って挨拶する山旅になりました。
稲荷山展望台に到着しました。
今日の景色の中でスカイツリーが一番良く見える気がします。これで展望は見納めになります。
稲荷山コースの入口に到着しました。これで今回の登山は終了になります。ちなみに稲荷山コースは3.1kmあり、今どのくらい歩いたのか定期的に標識が教えてくれます。
ケーブルカー駅です。今度高尾山に行く時は、登山でなく観光しに来てみたいです。登山しに来てしまうとケーブルカーを使う事にためらいが生まれてしまいます。
高尾山口駅に到着し、電車で帰宅しました。
今回の旅で感じたのは、藤野駅周辺の田舎が情緒あって素敵でした。また大人気の高尾山と比べて、まだまだ知名度が低そうな陣馬山にとっても素晴らしい展望があり、登って良かったと思います。起伏が激しくない縦走路は老若男女に親しまれそうな山道でした。
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