豪雨から晴天になった槍ヶ岳と逆さ槍が綺麗な水鏡の天狗池 2日目
朝4時半頃起床し、外の様子を見るとガスっており朝日は見れなそうです。そして穂先の姿も見れません。唯一の救いは雨が降っていなさそうという事でしょうか。
乾燥室に向かうと衣類は乾いていたり、そうでなかったり。靴は全くダメでした。
朝食は宿泊者65人で全員1回目に食べられるので事前に並ぶ人はいません。ガスって意気消沈、食欲もあまりないまま5時に食べ始めました。去年来た時はソーセージではなくハムでした。微々たる違いはありました。
食後、6時前に再度乾燥室に行くと既に他の登山者の衣類はほぼなかったので、乾きやすい位置に衣類を配置しなおしました。穂先に登って帰ってきたら取り込もうと思います。
せっかく来たのだから景色なくても良いから穂先に登ろうと持参したヘルメットを装着し、6時ぴったりに外へ出ると急にガスがとれてきました。歓声が周りで聞こえてきました。
同じ部屋に宿泊した登山者数人のグループは6時前に既に穂先に登って来たみたいで景色が皆無と言っていたのですが、たぶん再び登るよね。
残念な事にクラブツーリズムの団体は6時に下山開始のようで、昨日の大雨で穂先に登ってないだろうし、手を伸ばせば届く絶景を拝めないまま団体ツアーが故の団体行動でガスがどんどん取れていく穂先に登らず下山していってました。
ガスは完全に消え、穂先に登っていきます。山は午後は雲などで景色が残念になりやすく、朝の方が澄んでいるイメージがあります。今日は午後どうなるでしょうか?この天気なら南岳まで行き、天狗原にある天狗池で逆さ槍を見に行きたいです。しかし池に着く時間は午後になってしまいます。
アルプス一万尺の歌にも出てくる槍ヶ岳の小槍が目の前に見える場所まで来ました。ここにあったお花畑は見頃を過ぎていて終了していました。紅葉の季節の到来ですね。
小槍の向こうに見える裏銀座の方は雲がかかっていますが、風が強いので雲がどんどん流れていきます。山頂で期待しましょう。
自分にとっての一番の難所が出てきました。危なくない場所なのでしょうけれど、高所恐怖症なので足場が小さいと、足を滑らせた時のイメージ映像が頭の中で強制的に流れてしまい必要以上の恐怖を感じます。
2段梯子が登場したら、梯子の先は頂上です。道が整備しなおされているためか、ここまでで梯子が1つ追加されていたりルートが去年とは若干違っていました。安全のために整備していただけるのはとてもありがたいですね。
標高3,180mの槍ヶ岳山頂に到着しました。360度見渡せる頂きから見る景色はやはり格別です。
ヾ(@⌒▽⌒@)ノ
前回ここから見た時は、「色んな山があるなぁ。」と言う感想だったのですが、それから1年が経ち登った事のある山や、名前と山の形が一致する山が北アルプスの中で増えてきました。
見える景色は同じでも去年とは感じ方が異なっていました。
登山を始めようと思って最初に登った大きな山はこの笠ヶ岳。雲が多いですが、山頂は見えます。眼下には槍ヶ岳の穂先の影が三角形に映っています。
これから歩く3,000mの稜線が良く見えます。穂高連峰や乗鞍岳も見えました。昨日は大雨の中、登山しに来た事を後悔してましたが、本当に来て良かったと思います。
1か月前に登った鷲羽岳と水晶岳が見えました。登るとその山を認識できるようになるのは思い出があるからですね。
手前に双六岳、奥に黒部五郎岳。双六岳の山頂から槍ヶ岳へ続くように見える稜線の道筋が良く分かります。
三俣蓮華岳と双六岳の巻道コースが見えてます。巻道コースはコバイケイソウの群落がとても美しい場所ですが、見た感じ一面緑なので花の見ごろは終わってる感じです。
比較的空いていた山頂で景色を堪能したら、穂先を降りていきます。
無事に槍ヶ岳山荘まで降りてきました。8時にはチェックアウトしないといけないので、穂先を眺めたら乾燥室へ直行します。
… Σ(゚ω゚)!!!!!
乾燥室へ行くとビックリ!Tシャツが2枚なくなっていました。1枚は五竜山荘で購入した「明日天気になぁれ」Tシャツです。五竜のTシャツは登山者に人気のあるTシャツの1つだと認識しているのですが、盗まれてしまいました。
他の登山者が乾燥室の衣類をほぼ取り込んだ後に乾燥しなおした6時から、乾燥室に戻ってくる1時間20分程の間の犯行でした。取り間違えの可能性はゼロです。
宿泊者は65人と少ないし、クラブツーリズムの団体10数名は6時に下山だし、Tシャツを干しなおした時に山小屋にいた登山客の人数は50人に満たないから完全に油断してました。みんな乾いた衣類を取り込んだ後なので大丈夫だろうと思っていました。
殺生ヒュッテに宿泊していた登山者から聞いた話では、槍ヶ岳山荘は色んな客が泊まる小屋なので盗難が結構あるとの事でした。特に多いのが、誰かの新しい登山靴のサイズが自分の足に合いそうだったら、自分のボロボロの靴と交換して履き替える事例だそうです。履き間違えでなく、故意なので名札を付けても効果なしですね。
なので槍ヶ岳山荘には泊まらず、殺生ヒュッテに宿泊するのだそうです。愛着があった念入りTシャツなので本当に残念です。盗んだTシャツ着て登山したら滑落しそうで、本当に嫌だわ。盗んだ靴やレインウェアなども同様で不吉。
盗まれたTシャツだけを撮影した写真があるので、そこに怨念を念写しようか迷う気持ちをこらえ(冗談♪)、山小屋の人にTシャツが2枚盗まれた事と住所を伝えました。まぁ、100%確信犯なので戻ってこないでしょうけれど。8時を少し過ぎてしまいましたが、荷物をまとめ山荘を出発しました。
Tシャツが2枚もなくなった事で着替えに困ってしまいます。同じ大雨の中登山して来たのなら、乾いたTシャツ盗めるはずがないと思うのですが... ネチネチ... ネチネチ... はい、私は粘着体質です。冗談が冗談じゃないかもしれないですよ。色んな登山者がいますしね。盗む人とか...怨
出発してすぐに大喰岳に到着しました。日本の山の中で10番目に高い山で標高3,101mあります。
大天井岳が良く見えます。槍ヶ岳から南岳までの稜線は展望があるのに登山者が少なく、静かでのんびりとした山歩きができるため、好きな場所です。
所々草紅葉が始まっています。秋になったら「明日天気になぁれ」Tシャツを着て紅葉登山でも... えっ?Tシャツがなくなったって?!
2段梯子を登れば標高3,084mの中岳に到着です。日本の山の中で12番目に高い山です。
大喰岳の山頂ではガスの中に隠れていた槍ヶ岳の穂先も顔をだしてくれました。
大天井岳から常念岳への稜線の景色。常念岳へ登った時、常念岳の凄さが分からなかったのですが、こうやって見ると、すぐ目に留まるのが右奥にそびえる常念岳。他の山よりも分かりやすく存在感があります。
キレットの手前にある南岳へ続く稜線を引き続き歩いて行きます。
足場の悪い場所があり、片方の側面が岩で壁になっているので、反対側に落ちないように注意が必要です。
笠ヶ岳だけでなく、手前の山にある鏡平山荘も肉眼で小さく見えました。
天狗原稜線分岐を通過し、日本の山の中で17番目に高い山で標高3,033mの南岳に到着しました。
目の前に見える南岳小屋で昼食にします。ここ3日間売り上げなしなので、3日ぶりのお客第1号になれるのでしょうか?
注文したのがナポリタンです。スパゲティー系を山小屋で食べるのは初めてです。具材や量は少ないですが、下界と変わらない味がして、とっても美味しいです。
山小屋の昼食メニューっていうとカレーや牛丼、チャーハンと言った米系がありがちで、麺系はあってラーメンのイメージだったのでナポリタンは嬉しい。
つい最近オコジョが南岳小屋の側で出現したみたいなので小屋の人に話を聞くと、現れたのは1度きりで、ここに定住していないだろうとの事でした。
天狗原稜線分岐に戻ってきました。ここから標高を急激にさげて氷河公園にある天狗池を目指します。昨日からの足の疲労が蓄積している中での急な下りは足が笑ってしまうので気を引き締めていきます。
梯子は安全な手段なのを知っていますが、高度感を感じやすいので苦手。
ゴロゴロした岩場をぴょんぴょん進んでいきます。登りで使いたくないルートです。段差が大きくて次の足場が分からない妻をリードする夫とすれ違いました。
ここからだと常念岳が間近に大きく見えます。ピラミッドみたいな角度が萌え萌えもえP~。
チングルマの穂と槍ヶ岳です。花が主役だけれど、ぼかした背景からでも槍が良く分かる構図です。槍はどこから見ても絵になります。
天狗池に到着しました。槍ヶ岳の穂先は流れの速い雲に隠れたりしながらも水面は大きく揺れず、逆さ槍は綺麗に映ってました。綺麗な写真は一番上の画像を見てください。
こちらの写真は槍ヶ岳山荘で購入した抹茶チョコマフィンです。水面が揺れてしまっています。ここでお菓子休憩です。本当は山荘で焼きたてパンを購入したかったのですが、登山客が少ないためか販売しないとの事でした。
少しすると水面の揺れが激しくなったので、ぎりぎり綺麗な逆さ槍に間に合いました。今日は本当に当たりの日です。昨日の大雨からは想像もできない天気であり、槍ヶ岳の山頂からの景色だけでなく、天狗池からの景色も味わえました。
「明日天気になぁれ」が実現しました。
16時までには本日泊まる槍沢ロッジに到着したいので、逆さ槍を堪能したら再び下山します。
昨日見れなかった登山道からの景色が見れるのは良いです。
チングルマとヨツバシオガマ。花の見頃が終わってもヨツバシオガマが咲き続けていました。
天狗原分岐に到着し、昨日歩いたルートに合流しました。
昨日見れなかった景色を傘を持たず、両手が自由な状態で歩きます。疲れた足でも気分は軽いです。
晴れてはいるのですが、沢の水量は依然と多いままで渡渉は注意が必要です。
川になってしまった登山道は相変わらず川のままです。
自然ってスケールが違うと実感してしまう名もないような岩肌の滝。
ババ平を通過し、槍見を過ぎればもうすぐ山小屋へ到着です。
16時前に槍沢ロッジへ着きました。お風呂があるのですが、皮脂が浮いていない綺麗な一番風呂を求めて入浴開始の15時に人が込み合うと思います。今の時間なら汚れたお風呂にゆったり入れそうです。
宿泊者は多くないため夕食は1巡目の17時からでした。満席でなく半分程席が空いていました。2巡目は17時を過ぎて小屋へ到着した人用でした。
明日は帰宅日ですが、時間がたっぷりあるのでゆっくり上高地まで下山します。今日は1日天気が良く素晴らしい日でした。明日は実は午後から小雨が降ったり雲が少し多めだったので、本当に恵まれたタイミングです。
登山の旅
海外の旅
国内の旅