初めての南アルプスで北岳と間ノ岳を目指すも台風で強制下山 2日目
ルート
台風の影響で今日下山する事になり、11時の最終バスに乗るために4時に朝食を食べます。下山はどのルートから降りようか迷いました。
雪渓がある左俣コースが一番早く、4時間25分で下山できます。草すべりを通るコースは5時間45分と時間がかかりますが、沢を通らずに安全です。朝食やら下山中の休憩時間やら考えると草すべりを通るコースだとコースタイム通りの下山は11時のバスはぎりぎりになりそうです。
頭の中は下山の事だけで急いで食べた食事の味は覚えておらず...
食後はリュックを背負って山荘を出発です。雪渓のルートはやめて草すべりを通って帰ろうと思います。その方が安全ですし、北岳肩ノ小屋にも寄ってみたい。また稜線歩きなので、もしかしたら景色が見えるかもしれません。
なんだかあっという間の登山でした。間ノ岳に行きたかったので、もう1泊やっぱりしたい草すべり気持ちが強いです。雨は降っておらず強風でもありません。
北岳の山頂に向かって登っていると、東側の景色はガスだらけで残念ですが、西側はガスが晴れてきました。右奥に見える山は仙丈ケ岳です。
もしかして間ノ岳が見えるかと南側を振り返ってみると、ガスがとても濃かったです。雪渓は東側の景色しか見れないコースなので、景色の観点では草すべりコースで正解かもしれません。バスの最終に追われながらも、少し、いや結構期待してしまいます。
池山吊尾根分岐に到着です。山小屋に宿泊している登山者が最終バスに集中したらどうなるんでしょうか?全員座れるとは思えないし、増便しようにも街中ではないし。北岳肩ノ小屋に宿泊した登山者は何時のバスに乗る予定なのか気になります。
ガスが取れそうで取れないもどかしい天気。
北岳の山頂に到着しました。昨日来たので、居座る事なく進みます。
北岳肩ノ小屋へ下っていくと、なんと太陽が見えてきそうです。日の出は無理でしたが、太陽が見えるだけでも嬉しいガスガスの天気。
なんと西側のガスがみるみる消えていきました。雪渓コースにしなくて良かったです。
北岳肩ノ小屋が見えてきました。奥には少しだけ甲斐駒ヶ岳が見えます。
甲斐駒ヶ岳
仙丈ケ岳
下ってきた北岳の山頂を見るとガスが取れています。北岳のバットレスを見たかったです。
北岳肩ノ小屋へ到着しました。ここが標高3,000mの山小屋です。ここで同じ部屋に宿泊した登山者2組と出会いました。どちらも今日下山なので、ペース的にはバスに間に合いそうです。トイレに行っている間に、2組とも下山していきました。
北岳
登山道は整備されており歩きやすいです。これでもかってくらい赤い目印があり、親切です。
イワヒバリが凛々しい姿で遠くを見つめ、人生と言う明日に耽っているようです。
小太郎尾根分岐に到着です。ここから草すべりへ行こうと予定していましたが、天気が思いのほか良く、雨も降ってなかったので右俣コースを通り、大樺沢二俣に出て大樺沢を通って下山する事にします。その方が草すべりよりも短い時間で下山できます。
昨日はこんな景色を見れるとは思っていませんでした。仙丈ケ岳の登山口兼テント場になっている北沢峠からも今日下山するために人が広河原へやって来ます。そうなったら11時の最終バスは大混乱しそうです。
右俣コースを通ります。ここはお花畑になっており人気があるルートです。
ヨツバシオガマが咲いていましたが、花の種類はそんなに多くありませんでした。シナノキンバイがメインです。
時期的に今は花のシーズンだと思いますが、花よりも、その葉っぱが勝ってしまっている印象です。
こちらの花は初めましてで、名前はテガタチドリです。
草すべりルートではないためか、下山者は前と後ろに1人ずつ見かけたくらいです。
コバイケイソウの見頃だったら綺麗だったと思う場所でした。
標高が下がってくると次第にガスに覆われてきます。最後に稜線を見納めます。
奥に見えるのはガスだけなのか、それとも大樺沢二俣の近くまで来ていて雪渓なのか。
歩き続けると雪渓が出てきましたが、行きに登った雪渓とは違う場所です。どの雪渓も同じように見えて混乱しそうです。
クレバスの下には沢があり、水の音が聞こえます。次第に雨が降り出してきました。
大樺沢二俣に到着です。雨が降っており大樺沢を通るか迷います。沢ルートではなく、ここから白根御池小屋を通って森の中を下山する事もできます。
右俣コースを後から下ってきた人に話を聞くと、沢ルートを歩くようなので、大樺沢を通る事にしました。そうと決まれば、なるべく増水する前に下山したいですね。行きに通っているルートなので道迷いの心配はありません。
水量は増えている気もしますが、大丈夫そうです。時間は余裕があるのでスリップしないように降りてきます。思っていたよりも速いペースです。
下山していると登ってくる登山者と何組も出会いました。これはもしかして、明日下山でも大丈夫な感じ?今日登ってくる人は明日ではなく、みんな明後日下山予定なのでしょうか?台風通過した後なら絶景が見えたかもしれないと考えると、今日下山する事はハズレだったかもしれません。結果論は考えないのが一番です。
草すべりを通る森ルートと合流しました。ここまで来れば広河原までもうすぐです。
ジブリ映画のもののけ姫に出てきそうな緑の美しい景色でした。
野呂川に掛かる橋を渡っていると、川の中に自ら入る人がいました。膝まで水がありそうで、短足の私だったら流されてそうです。
9時42分に広河原に無事に到着するとバス待ちの登山客は少なかったです。9時発のバスに乗ったのかもしれません。
11時前に最終バスに乗り込み定刻発車した時、広河原に向かって野呂川に掛かる橋を歩いている登山客がいたのですがバスに乗ろうと急いでいる様子がありませんでした。12時までならタクシーで帰れますが、どうなったのか気になります。広河原山荘は台風に備え営業しないので今日は宿泊できないようです。
甲府駅に到着すると街中は台風がこれから来るとは思えないほど晴れていました。
「嘘だッ!!!圭一くんのお昼ご飯、まだでしょ...」
空を見ながら暫く目を見開いて現実を受け入れたら、駅前の甲州ほうとう小作で鴨肉ほうとうを食べて旅は帰宅となりました。
後日談として、翌日林道が封鎖される事はありませんでした。急いで下山せず2泊3日の登山でも大丈夫でしたが、判断って何が正しいかなんか決断時には分からないもの。無事に帰宅できただけで良しですね。
また今度、間ノ岳と景色を含めて挑戦したいです。その時は農鳥岳も追加で歩けそうです。
1日目
登山の旅
海外の旅
国内の旅