初めてのテント泊は常念岳から燕岳へ縦走 2日目
風がテントカバーをばたばた激しく揺らし寝不足の中起床しました。常念小屋で朝食は4:30からでした。テント泊だけど山小屋の朝食を食べる人は、いくら早く朝食の列に並んでも、小屋泊の列とは別に並ぶ事になります。4:30の時点で並んでいる小屋泊の人が全員席に着いてからテント泊の人が席に着けました。
つまりテント泊の人はいくら早起きしても小屋泊の人で席は全部埋まったら4:30の食事にはありつけないようです。
朝食の味はお魚が甘く骨まで食べれてとても美味しいです。お米は昨日よりも味が落ちています。たいてい山小屋のお米は夕飯の方がより美味しい印象があります。きっと、朝のお米は昨日の夕飯の残りものなのだと理解しました。朝からご飯をたく時間ないですよね。
テントを早くしまい、6:00前には出発できる準備をしました。なぜそんなに早く急ぐのかと言うと、今日泊まる燕山荘のテント場は数が少ないからです。三連休の中日で一日天気が良く紅葉の見頃です。もしテントを張れなかったら何のためにテントを担いできたのか分かりません。
どんなに急いでも中房温泉から登って来た登山者の方が早く燕山荘に到着するのは分かっており、駄目だろうと覚悟は出来ていましたが、僅かな希望は捨てきれませんでした。
常念小屋の側に生えているオオシラビソに留まったホシガラスを撮影できました。鳴き声を初めて聞いたのですが、すごく特徴的でカラスの鳴き声をケロケロボイスにした声でした。
出発する前に日の出が見えたので、しばし撮影タイム。雲海が広がり今日も晴天で感謝です。
モルゲンロートと呼ばれる朝焼けでしょうか?もっと赤くないと駄目でしょうか?とにかくとても綺麗な朝日に染まった槍ヶ岳でした。常念岳の山頂の影が映ってます。
燕山荘へ向け出発し、後ろを振り返ると常念岳の山頂が偽ピークと一緒に見えます。多くの登山客が朝日を山頂で見ていましたが、その人たちは燕山荘へは行かず、下山するのか、大天井岳または蝶ヶ岳で宿泊するのでしょうか?
横通岳南肩を通過します。稜線歩きはアップダウンが少なく短時間で距離を稼げます。
昨日登って来た一ノ沢ルートはこの紅葉した木々の中です。登っている時は登山ルートが紅葉しているのが分かりませんでした。森の中にいるのと、森を見下ろすのでは印象は異なるようです。今日は沢渡り問題ないと思います。
紅葉の北アルプスと言ったら一番有名で絶景なのが常念岳や燕岳でもなく、涸沢カールと呼ばれる場所です。稜線から見る事ができました。
ズームするとテントが沢山設営されているのが見えます。まだ行った事がないのでテント背負って行ってみたいです。一週間後には見頃になりそうですが、台風が来るようです。
太陽はすっかり雲海から顔を出し終え、肌が日焼けする準備をしているのを既に感じていました。標高が高いと日焼けもあっという間です。
森林限界を超えた木々の中に小さな住人を見つけました。きっと地上だったら何の興味も抱かずに見過ごしていた事でしょう。山は不思議です。
どこまでも紅葉しており飽きない景色です。大天井岳から燕山荘の間がこれより強く紅葉していたので、期待してください。
私の一番好きな高山植物のチングルマです。実は草紅葉するのですが、初めてチングルマの草紅葉を見ました。朝露に濡れたピンク色の穂も素敵ですが、こちらも素敵。
(๑◔‿◔๑).。.:*♡言葉要らずの魅力♪♪(*'(エ)'*)
一番奥の稜線は双六岳と三俣蓮華岳の間でしょうか。いろんな色の粘土を練り混ぜたようなマーブル模様が個性を主張してて好きです。登山者に人気の山々が密集する北アルプスで他の山に負けない個性的な魅力を持った山が多いように思います。
こちらも個性的な魅力を持った燕岳はまだまだ遠くに見えます。山肌のコントラストに魅せられる事が多いように思います。
出発してから結構歩き続けていますが大天井岳がどこにあるのかさっぱり分かりません。燕岳は見えるのになぜでしょうか。もしかしてこの山が大天井岳?
そう思ってたら、その山の裏に大天井岳がありました。ずっとこの山に隠されてたようです。結構な数の登山者でにぎわっています。
山小屋の大天荘ではケーキが売ってました。特に桃のタルトが美味しそうでしたが、ご褒美のケーキは燕山荘に到着してからと決めていたので我慢です。
大天荘でリュックを置いて大天井岳の山頂へ行きました。360度のパノラマが広がっており標高も2,922mと高いため素晴らしい写真が撮影出来ました。
大天荘に戻った後はリュックを背負い燕山荘へ向かいます。
大天荘は夜にランタンの明かりで営業する喫茶店があるようなので、凄く泊まってみたかったです。ランタンの明かりが醸し出す雰囲気に酔いしれながらケーキセット食べてみたい。
槍ヶ岳へ続く分岐を燕岳の方へ進むと今日のルートで最初で最後の難所である切通岩が見えてきました。難所と言っても鎖場と梯子があるだけで慎重に歩けば何も問題ありません。
まずは2連続の階段を下ります。何も難しくなくただの階段です。ここが最低鞍部なのが分かりやすい地形です。
ここから梯子を上った後、鎖を補助に使って足場が悪い岩場を少し歩けば難所はクリアです。難所と言える程の難易度はありません。
常念岳から大天井岳を通って燕岳へ行くルートは難しい場所がないため、老若男女問わず人気のルートです。初めての北アルプスに行くなら燕岳。初めての縦走をするなら常念岳から燕岳への稜線。それくらい難易度が優しく、かつ魅力あふれる山です。
槍ヶ岳へ続く分岐から燕岳までのルートは表銀座と呼ばれます。
「銀座の入り口で待ち合わせ」と言われたら、東京の銀座にある銀座駅でなく中房温泉で待ってたなんて四コマ漫画を描こうかどうか迷った事がありました。
表銀座にはダイヤモンドのようなギラツキの目を持った猿の群れが道を占拠してました。幸運な事に餌付けされていないようで、人間を見ると木々の中に一斉に隠れてしまいました。
着ぐるみ剥がされるか退路を選ぶかどちらか覚悟を決めかねていたので、町中の猿と違って攻撃的でなく助かりました。
抱いているその手としがみ付く子ザルがとっても可愛い。子育て頑張ってね!
所々燕岳を連想させる花崗岩の登山道が出てきました。燕岳まではあと少しと信じ残り少ない気力と体力を使います。
燕山荘へ続く稜線での紅葉が一番鮮やかだったので、ここで秋のガールズコレクションならぬ紅葉写真コレクションを勝手に開催したいと思います。
エントリーナンバー1番:「槍が見えればどんな作品も金賞」
槍ヶ岳の存在感でどんな写真もそれなりのクオリティーに見えると思ったので、今回もその路線で写真を撮ってみました。
エントリーナンバー2番:「モフモフ絨毯風パッチワーク」
燕山荘へ続く稜線の一番最後の長い急な登り。まるで毛糸で作られた絨毯のような見た目は肌寒い秋にはぴったりの温かさを提供してくれると思いました。稜線の左右で異なる植生バランスがこだわりで、最高級の毛糸を使用してます。
エントリーナンバー3番:「赤い色がなきゃ紅葉って呼びたくない」
他の作品と違って色が鮮やかで強くなっています。色の薄い紅葉に飽きたらこちらに投票をしてください。
どの作品が良かったでしょうか?結果の集計は別にしません。切通岩と呼ばれるここは、肥満体形の登山者を検問するために造られた関所だとか、そうでないとか。冗談ですが、肥満体形だと通れないですね。
燕山荘が見えてきました。山小屋でのお昼の提供はたいてい14:00までなので、それまでには間に合いそうです。テント場が空いているかどうでしょう?
遅れてエントリーして来たのは、燕山荘を目前にして出会った景色です。赤緑黄の3色が特徴的な作品。エントリーナンバー4番:「本当なんです。幾何学的3色コントラストは人工的ではないんです」
なんとテント場がほんの少し空いていました。燕山荘でテントと今日の夕食の受付をしたらテント設営です。
明日の朝食は持参したパンで節約です。1年前に燕山荘に泊まって朝食を食べた事があるので、また食べなくても良いと思いました。その時は大混雑で5:00朝食開始で4:15に並んだ記憶があります。
空いていたテント場はスペースは申し分なかったのですが結構な傾斜地でした。さすが残っていただけあります。今日はテントカバーを裏表せずにペグもきつめに打ち込みました。前日よりましになったものの、やっぱり夜風で音を立てそうな感じがします。家に帰ってからの課題ですね。
昼食の提供が終わる14:00ぎりぎりに燕山荘で昼食を頼めました。チキンカレーはグリーンカレーのような本格的なお味でココナッツのようなコクがありました。チキンも柔らかくスプーンだけで簡単に食べれました。テント泊は水が有料ですが、昼食中はお水飲み放題だったので、喉の渇きを癒しました。
昼食後はケーキとドリンクセットを喫茶室で注文しました。大天荘でケーキを我慢し、ここまで歩いたご褒美です。前回来た時注文したけど売り切れだったモンブランを頬張ります。栗でなく芋ですが、美味しいです。ミルクは粉ミルクだったので残念です。
しっかり休息したら夕食までに時間があるため燕岳へ向かいます。今年は紅葉が早いため、去年のこの日と全然違い紅葉が見頃でした。
イルカ岩と大天井岳(左)と槍ヶ岳(右)
眼鏡岩を覗くと大天井岳が見えました。
燕岳山頂(2,763m)に到着。花崗岩で自然にできた奇岩の数々と紅葉した北アルプスの山々のコラボレーションを観賞した後は夕食を食べに燕山荘へ戻ります。夕食は17:00指定で席が確保されています。
北燕岳
チーズインハンバーグは柔らかくて量もあるので満足です。お米は普通です。食事をしながらオーナーのスライドショーによる演説がありますが、前聞いた話とほぼ同じでした。一字一句同じ個所もあり、原稿があるのかもしれないですね。
最後はアルプスホルンの演奏で食事は終了しました。オーナーが不在の時は何もないので、その時はアンラッキーです。
夜景観賞を早めにすまして就寝しました。斜めったテント場のため体が段々ずり落ちて眠りずらい... 昨日よりはましだが、風の音が相変わらず凄い... ぎゅうぎゅうの山小屋でイビキに悩まされるよりはましだけれど...
登山の旅
海外の旅
国内の旅