中の湯から上高地へ行く活火山の焼岳・明神池 1日目
今回は夜行バスで日帰り焼岳登山です。新中の湯ルートで登り、上高地ルートで下山します。焼岳は北アルプスの唯一の活火山で、かつ現役の活火山なのでとても楽しみです。
22:25に新宿バスタでさわやか信州号に乗車しました。夜行と言う事で、翌朝睡眠不足による疲労が残らないよう、4列シートでなく3列シートを選択しました。帰りは4列シートです。
焼岳登山の玄関口である中の湯バス停に05:06に到着予定で、帰りは16:15に上高地発です。滞在時間は11:09もあり、焼岳に登山するだけでは時間が余ってしまいます。上高地を観光地する時間があるため、時間や体力に余裕があればまだ行った事のない明神池へ、そうでなければ訪れた事のある大正池へ行くスケジュールを組みました。
05:03に中の湯バス停に着きました。睡眠はほぼ出来ませんでした。トイレ休憩の度に車内の明かりを点けて発車時間を口頭で伝えると、浅い眠りだと目が覚めてしまうようです。
同じバスからは他の乗客が1人降りるくらいで、そのバス停周辺には観光客は4人しかいません。誰も移動する様子もないので、さっさと登山口へ向かう事にします。
地図を見ながら少し歩くと中の湯温泉旅館への案内看板がありました。新中の湯ルートはこの旅館側にあるため、看板の通りに右に曲がると、カーブだらけの車道になりました。
実は看板を見つけるまで道が間違っていないか少しだけ不安でした。誰も付いて来ないし、前に人もいない。そんなにマイナーな登山道でもないのに不思議です。
6号カーブと書かれていますが、7号カーブを曲がると中の湯温泉旅館へ到着します。数台の車が追い越していきましたが、もしかして焼岳登山者でしょうか?
中の湯温泉旅館へ到着しましたが、登山口はどこだか一見して分かりません。旅館の敷地内にあるため、旅館の山側へ向かいます。
旅館の右端に細い道がありました。側に焼岳登山口の案内がなければ分からず混乱していたと思います。今回の登山で、湯の中バス停からここまで来るまでが唯一の道迷いの可能性がありました。
少し歩くと、車道が見えてきますがフェンス横の細道を歩いた方が焼岳登山口に早く着きます。
そのまま進むと駐車場と化した車道に到着しました。ここが焼岳登山口のようです。06:00になっていませんが、既に多くの車があります。
車のすぐ横が焼岳登山口(新中の湯ルート)でした。登り始めると、何組もの登山者が目の前を歩いているため、追い抜いていきます。小学生の子供を連れた親子登山者と数組出会いました。
目の前に人がいたらジョギングだろうと登山だろうと追い抜かしたくなる性格からか、少し早いペースで歩きがちです。追い抜けば抜くだけ更に目の前を歩く人を視界に捉えてしまい、オーバーペースです。ペットボトル4本持ってきましたが、消費スピードが速く、脈拍も早いため、登山速度を落とす事にしました。
1人で自然の景色を堪能している中で目の前に人がいると、自分の世界に入り込めないため、相手を抜かすか相手が遠くに行くのを待つか難しい判断です。
傾斜の勾配はそんなにないため、足の筋肉はそれほど使いません。
水はけが悪い場所には丸太の橋が架かっていました。アスレチックのようで楽しくなります。
葉緑素を持たないギンリュウソウ(銀竜草)を発見しました。ゴキブリが実を食べ種を運ぶ事を知ってから、キモカワ植物のイメージで定着してしまいました。それまでは名前の由来にもなっている銀の竜に見える植物でかっこいいイメージでした。
流されやすい私。(´-ω-`)
この森の中でオコジョ目撃情報があるようなので、歩くのに精一杯で周りを見る余裕がないのはもったいないですね。
標高が上がると次第に森の視界が開けてきました。目の前に見えるのが焼岳ですが、活火山なのに噴煙が見えません。
森を抜けると足元が石だらけで歩きにくくなってきました。浮き石で足を挫いたりしないように歩きます。
岩肌と植物のコントラストが魅力的で、見てるだけで目の保養になります。活火山なのか疑うような美しさです。
ハシゴが幾つか登場しますが、短いため高度感はありません。ただ、曲がっているハシゴが1ヵ所あり、登りにくかったです。
穂高連峰が見えます。焼岳山頂からは360度様々な山々が見渡せるため、今から期待が広がります。
来た道を振り返ると山々が遠くまで見えます。登頂するまでにガスってしまう心配はなさそうです。森林限界を超えました。
一番奥に煙を出している山頂が見えてきました。こちらが焼岳北峰になります。
アカモノが沢山咲いていました。コケモモやツガザクラ等似たような花が多いのですが、萼が赤褐色で葉は広卵形なのがアカモノです。
コイワカガミ
山頂直下の登山道は岩がゴロゴロ転がっており、岩のレッドカーペットのようになっています。レッドカーペットの上を歩いている限り迷子の心配はありません。人混みも多かったです。
噴煙が風に吹かれています。すぐ側の岩に〇印が見えるため、すぐ側を通過するようです。風の向きによっては、火山ガスを吸い込んでしまいます。
実はここに雷鳥の目撃情報があり、探しながら登っているのですが、全く見つかりませんでした。いつか出逢ってみたいものです。
頂上付近に到着しました。目の前に見えるのが南峰ですが、立ち入り禁止となっています。晴天だったためかカルデラ湖がとても青く幻想的でした。
今まで登って来た道を振り返ると、カール状の地形になっているのが良く分かります。右奥にある雪がまだ残っている高い山は、山頂の標高が3,026mの乗鞍岳でした。
反対側には笠ヶ岳が見えました。初めての北アルプス登山で登った山であり、標高が1,500mを超える初めての本格登山でした。その時は天気が悪く山頂からは何も見えず残念だったのを覚えています。標高2,760mの尾根を歩いている時、軽い高山病にかかっており、少しふらふらしていたのを覚えていますが、今日は疲れ知らずの元気です。
近くに来ると硫黄の匂いと共に、噴煙の規模が結構ある事に気が付きます。活火山である事を実感できる山旅です。
少し足場の悪い岩場がありましたが、足場がないわけではないので、難易度はありません。。
ここを登れば5分もせずに山頂に到着です。岩場に何やら黄色い部分があります。ここから右に下って行けば焼岳小屋がある上高地ルートで下山できます。
黄色い部分は硫黄でした。しかも噴煙をあげており、こんなに間近に見られるなんて感動です。
登り始めて3時間ちょっとの08:17に、焼岳北峰(山頂)に到着しました。休みの日はまだ夢の中にいる時間です。眼下には上高地の景色が広がり、大正池も見下ろせます。
北峰の一番高い岩場からはカルデラ地形(凹地)が良く分かり、南峰、カルデラ湖(正賀池)、噴煙、遠くの山々が全て1枚の写真に収まりました。
槍ヶ岳
穂高連峰
天気が良かったため、360度の大パノラマを展望する事ができました。見つけられた植物の種類はそんなに多くありませんが、景色と活火山の活動の両方を堪能でき、小学生でも登れるため、とてもオススメしたい百名山です。
至る所から煙を吐き出しています。
1時間程朝ごはん休憩をした後、上高地ルートでの下山を開始しました。暫く岩場が続き、砂状の道であるため下りはとても滑りやすかったです。トレッキングポールがあるとより安全かつ楽に降りられます。
こっちのルートもあわよくば雷鳥いるかもしれないと探しましたが発見できませんでした。人が来ない南峰にいるのかもしれないですね。
眼下に見える開けた登山道を歩き、右上に見える青い屋根の焼岳小屋へ向かいます。こうやって見ると結構歩く量があるように見えてしまいます。
焼岳を見上げると、山肌が白い部分や赤茶色の部分がありました。赤いのはマグマが冷えて固まった岩石の鉄分が酸化したものでしょうか。
上高地側にある硫黄が付着した噴出口。
ミヤマアキノキリンソウ
高山植物にとても興味があるのですが、黄色い花は種類が多く目立ちすぎるほどの特徴がなく似ているように見えてしまい、識別が苦手です。
中尾峠に到着しました。一面が低い笹の葉で覆われている中で、ピンク色の植物を発見しました。
萼のつけ根がこんもりと膨らんでいたので、ヤマホタルブクロでした。ホタルブクロは膨らみがありません。
水蒸気を吐き出している噴出口に恐る恐る手をかざしてみると、少し熱い蒸気を感じました。
すぐ側の苔は蒸気の水分を含み、とても発色が良く元気です。小さな水滴がまとわりついており、太陽の光で宝石のように輝いていました。
こちらは焼岳全体を綺麗に見上げる事ができる展望台にあった噴出口で、片足が入ってしまう大きさでした。誤って足を入れてしまったらケガをしてしまいそうです。
展望台と焼岳
展望台から焼岳小屋へは直ぐの距離にあります。Tシャツや焼岳バッジ、ジュース等売っており、焼岳バッジを購入しました。ジュースを飲んで気分リフレッシュしようか迷いましたが、リュックには十分な量のお茶のペットボトルが入っており、下山後のコカ・コーラがご褒美と決めていたのでパスしました。
背の低い笹道を下って行くと、次第に森の中へ入っていきます。道が細いため、登りの登山客と擦れ違うとどこにどけようか迷う感じでした。こちらは登山終盤ですが、時間は午前中なので、まだまだ登って来る人がいました。
焼岳唯一の鎖場がありました。登りの人は鎖を使用してましたが、下る場合は鎖使わずに降りられました。
鎖場のすぐ下は焼岳登山で有名なハシゴの登場です。1人ずつ下に降り終わってから次の人が降りていくため、結構な渋滞です。
高度感はありますが、ただ手足を使ってハシゴを降りるだけなので、下を見なければどれだけ距離があっても難易度は変わりません。難易度は低いです。
ミヤマシシウドが咲いていました。遠くにある大正池には観光客が多そうですね。初めて大正池を訪れた時は登山をしておらず、この山が活火山の焼岳って事を知りませんでした。山そのものに興味がなかったため、池にしか目がいってなかったです。
完全に森の中に入り、展望はもうおしまいです。苔と岩の世界ですが、あまり見所はないように感じました。
12:13に下山しました。足はまだまだ歩けそうで、帰りのバスまでの時間もたっぷりあるため、明神池へ向かう事にします。ちょうどお昼ごはんの時間にはぴったりなのでベンチと自販機がある場所を探しました。
上高地温泉ホテルの外にベンチと自販機があったため、そこでお昼にしました。残念な事にコカ・コーラは売っていなかったため、別の炭酸飲料で身体を癒やしました。
梓川の水が透明度の高い青でした。目の前の山々は左から六百山、三本槍、霞沢岳と看板に書かれていました。
上高地から見た焼岳
河童橋から焼岳を見てみると、結構な距離があります。今見ている焼岳の裏側から登って来たとは信じられない遠さです。
河童橋から誰もが撮影する穂高の風景。誰でも簡単に素晴らしい写真が撮れてしまう偉大な山と川です。近くのお土産屋に自販機を発見したので、念願のコーラならぬペプシを購入しました。
明神(明神館)へ到着しました。ここまではずっと平坦な道程でしたが、それ故に時間はかからずとも距離が長かったです。本日の歩行距離は高低差を考慮せずに単純計算で20km歩いていました。
目の前に見えるのは明神岳です。登山道がないため、登る人はとても少ない山みたいです。
明神池の一之池
明神池は穂高神社の敷地にあり、拝観料300円が必要でした。別名「鏡池」や「神池」と呼ばれているようで、水がとても澄んでいて底が見えました。
明神池の二之池
来た道を戻り上高地バスターミナルへ歩きます。さすがに足に疲労が溜まっています。途中で見つけた森のリゾート小梨で入浴できるようだったので、お風呂に入りました。
朝からの汗をさっぱり洗い流し、16:15に上高地を後にしました。バスは事前予約だったので並ぶ必要ありませんでしたが、バスやタクシー乗り場に恐ろしいほどの長蛇の列ができていました。
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