カニノツメ

カニノツメとは、見た目が蟹の爪に似ているキノコです。ハサミの部分は托枝と呼ばれ、高さ3~8cm程になります。通常は2本ありますが、3~4本になることもあります。托枝の先端の内側に付いている深緑色の粘液はグレバ(基本体)で、悪臭を放ち、次第に黒く干からびます。

幼菌は長さ2cm程の白い卵形で卵の殻に似ています。地中に向かって菌糸束が伸びています。托枝が飛び出る前の幼菌の時は、グレバに悪臭はありません。

毒キノコではありませんが、食べると美味しくないため、食用に向いていません。

基本情報

和名:漢字
蟹の爪
学名
Linderia bicolumnata
分類:目
スッポンタケ目 Phallales
分類:科
アカカゴタケ科 Clathraceae
分類:属
カニノツメ属 Linderia
分類:種
カニノツメ L. bicolumnata
その他

詳細情報

カニノツメ
カニノツメ

グレバとはキノコの胞子を作る組織と胞子の集合体です。

カニノツメ

托枝は頂部で内側に湾曲します。日本固有種です。

類似キノコとして、托枝が3~6本になるサンコタケがあります。