太鼓谷稲成神社とは、津和野の町並みを見下ろすように佇む津和野のおいなりさんと呼ばれる神社です。緑色の木々の中に朱色の神社と約千本ある鳥居はひときわ目立ちます。千本鳥居は表参道の石段にあり、段差による鳥居のずれと重なりが美しいです。日本五大稲荷の1つに数えられます。
1773年に津和野藩主7代亀井矩貞公が津和野藩の安穏鎮護と領民の安寧を祈願するため、三本松城(津和野城)の鬼門にあたる東北端の太皷谷の峰に、京都の伏見稲荷大社から斎き祀ったのが始めです。
新殿では願望成就・五穀豊穣の大神様である宇迦之御魂神と、日本の国造りの神とされている伊弉冉尊が祭られています。

基本情報

住所
島根県鹿足郡津和野町後田409
アクセス
JR山口線津和野駅から徒歩30分。
営業時間
9:30~16:30
料金
無料
観光シーズン
オールシーズン
観光時間
40分
その他

表参道の千本鳥居

表参道入口
朱色の鳥居が立ち並びます。
石段は263段あります。
津和野の町から城山の方向を眺めると、朱色の鳥居が並んだ参道が見えます。傾斜を利用して建てられた鳥居の1つ1つが重なり隠れることなく、どこまでも続く紅い迷宮を思わせるような美しさが目立ちます。
狭い間隔で並ぶ奉納された千本鳥居
灯篭に灯りが燈れば更に幻想的になりそうです。
島根県で一番参拝者が多い神社は出雲市にある出雲大社ですが、次に参拝者が多いのはこの太皷谷稲成神社です。
鳥居と木々の色のコントラストが綺麗です。
神門
津和野の町
神門は朱色に続く鳥居の参道を上り、眼下に津和野の町が広がる場所にあります。中央の門は、新年や祭事以外には閉ざされています。

新殿

太皷谷稲成神社の名前の由来は、津和野城の城山の一角に位置し、江戸期には時刻を知らせる太鼓が鳴り響いた谷間であったことから太鼓谷と呼ばれます。
稲荷ではなく「稲成」と表記する理由は、願い事が叶うようにとの思いからとされています。
もとより藩主のみ崇敬を許される城内社であったが、ある日城の御蔵番が蔵の鍵を紛失した廉にて切腹の沙汰を申し付けられ、禁を犯して七日七晩願掛けに通ったところ、願い叶って蔵の鍵が見つかり助命されたという故事より、“成”の字を用いるようになったと伝わります。
しめ縄で神聖な場所と俗界を区別します。

境内

授与所
社務所